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1月

【1月】


 2日の午後。私は美羽と近所の神社へ初詣に来ていた。列に並び参拝の順番を待つ。


 「あ、ハスキー君だ。」

 美羽の声。

 少し離れたところに居る後輩くんを見つけた。


 「りんご飴、うんめぇ〜。」

 屋台の前でりんご飴をほおばっていた。


 横にいるのはお父さんだろうか?『幸多幸多! ここ、この石の裏! カナヘビ! 冬眠してる!』お父さんですね。


 「ハ、ハスキーが二匹いる(笑)。」

 失礼ですよ美羽さん。


 それにしても、後輩くんのお母様は多頭飼いでいらっしゃったのですね。

 私には無理です。尊敬します。


 

 美羽は笑いを堪えて過呼吸を起こしそうだし、家族で来ているところに水を差すのも何なので、声はかけずに足早にその場を離れた。


 • • •


 参拝を終えて戻ると、後輩くんは未だ屋台の前に居た。


 「べっこう飴、うんめぇ〜。」


 おかわりしてた。



 美羽が限界だ。早く帰ろう。

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