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第2話:聖宮の威光と二大陣営の競演

第8部

アルカディア本国・聖宮。


中央司令コンソールに立つ

総司令官セレスティアの眼下には、

全銀河の治世データを

完璧に掌握するS-オムニスの

大元(グランドマスター)ホログラムが

青白く脈動していた。


本国へ帰還した聖王アーロンの

絶対的な威光のもと、

セレスティアは

帝国の全行政・全軍事の

全権を差配する

実質的な最高執政官として、

その圧倒的な知性と手腕を

いかんなく発揮していた。


「……セレスティア様。

 フェニックス銀河団の

 覇王レグナ様より、

 全銀河団への

 ASサテライト網の水平展開完了、

 ならびに

 各銀河団民の基本インフラ

 安定化の

 最終報告が届いております。」


副官AIが滑らかな音律で

報告を提示する。


セレスティアは静かに頷き、

その凛とした眼差しを

特定宙域の戦術図へと向けた。


「よろしい。

 レグナの統治指導により、

 民生の基盤は

 揺るぎないものとなりました。

 ……ですが、

 広大な帝国宙域には、未だ

 旧時代の不調和な葛藤や、

 新秩序の確立を拒む

 未知の局地領域が

 点在しています。」


セレスティアの麗しい手指が

コンソールを滑る。


「これより、

 本国聖宮の直命として、

 最も洗練された

 機動性と位相制御能力を誇る

 シルヴィア軍、ならびに

 極限の幾何学圧縮と

 絶対威力を誇る

 ジュエダン軍を主軸とする、

 本国主導の

 全宙域再編作戦を発動します。」


セレスティアからの

聖宮直撃命

(グランド・コマンド)を

受信した直後。


ε(エプシロン)銀河団・

『超弩級戦艦アスガルド ε 』の

艦橋(ブリッジ)にて、

女性司令官シルヴィアは

凛とした表情で

通信ホログラムのセレスティアへ

深々と礼をとった。


「総司令官

 セレスティア様からの

 直接のご命令……

 誠に光栄に存じます。

 我が ε 軍の

 精密位相干渉(ITS ε)をもって、

 本国が指し示す

 いかなる領域の歪みも、

 即座に整え、

 美しく再構成してみせます。」


同刻、∞(インフィニティ)銀河団・

『超弩級戦艦アスガルド ∞ 』。


漆黒の司令席で

腕を組んでいたジュエダンは、

深い智謀の光を湛えた瞳を

深遠なる宇宙へ向け、

静かに口を開いた。


「セレスティア司令官の差配か。

 ……本国の

 絶対なる意志を体現するに、

 これ以上の栄誉はない。

 我が ∞ 軍の

 無限位相空間制御(ITS ∞)、

 いつでも射程内だ。

 不調和な領域ごと、

 一瞬で収束・清算してみせよう。」


セレスティアの

緻密極まる戦術差配のもと、

シルヴィア軍とジュエダン軍の

二大陣営が即座に動いた。


本国から発信される

0.00001秒の遅延もない

S-オムニスの

指令プロトコルにより、

シルヴィア軍が先陣を切って

未開宙域の

不確定な重力波や異常波動を

「精密干渉・固定」し、

そこへジュエダン軍が

寸分の狂いもなく

「空間折り畳み・完全収束」を

叩き込む。


本国セレスティアの采配と、

二大軍勢の圧倒的な機能美——。


この完璧な連動体系は、

各銀河団で進められている

「独自ルネッサンス」の建設や

インフラ開発を阻む

不確定要素をことごとく排除し、

本国アルカディアの威光を

全宇宙へ

さらに誇示していくのだった。


「……見事です、

 シルヴィア、ジュエダン。

 あなた方の完璧なる遂行により、

 本国の

『聖宮ルネッサンス』の理念は、

 全銀河団のすみずみにまで

 確実に届くでしょう。」


セレスティアの

静かな決意とともに、

アルカディア本国を中心とした

新たなる

繁栄の物語が加速していく——。


◇


本国アルカディアの聖宮にて、

総司令官セレスティアが

全宇宙の治世と作戦展開を

華麗に差配する一方、

覇王レグナが統轄する

フェニックス銀河団、そして

吾郎が任されたα(アルファ)銀河団の

現場においても、

聖国の絶対的な機能美が

力強く脈動していた。


フェニックス銀河団の中枢都市。


覇王レグナは、

父アーロンより託された

後方絶対拠点の統制に

余念がなかった。


「……各セクターの

 ASサテライト網、感度良好。

 AIの一次裁定漏れ件数、

 前週比0.002%減少。

 ……整っております。」


レグナの眼前には、

フェニックス銀河団全域の

治安・民生・インフラ状況が

青白きホログラムとなって

整然と並んでいた。


かつて父アーロンが

この地で完遂した絶対統治の型。


レグナは

その教えを完璧に踏襲しつつ、

各銀河団の司令官たち——

特に、

かつてレグナ自身が

引き受けていた

「辺境宙域における

 不条理や理不尽の刈り取り」

という泥臭くも苛烈な任務を

引き継いだ吾郎の動きを、

S-オムニスを通じて温かく、

かつ厳格に見守っていた。


◇


同刻、


α銀河団・最外縁宙域。


「……まったく。

 AIの裁定をすり抜けて、……」

読んでくださってます方々に

篤くお礼申し上げます。

ありがとうございます。


ブックマークを登録して頂きまして、

ありがとうございます。


評価ポイントをつけて頂きまして、

ありがとうございます。


リアクション頂きまして、

ありがとうございます。


明朝 7:30 に投稿します。


【セレスティア通信(1)】

本国(セレスティア直命)による

シルヴィア軍・ジュエダン軍の

二大運用ドクトリン


本国聖宮の総司令官セレスティアが

全軍へ告示する、

直属運用の詳細は以下の通りである。


本国直轄差配システム


覇王レグナによる広域統治指導のもと、

本国セレスティアが直接作戦目的を付与。


シルヴィア軍(ε)とジュエダン軍(∞)を

聖宮の「双翼」として

優先的に配置・運用する。


美と機能の絶対連動


シルヴィア軍の精密制御と、

ジュエダン軍の無限収束能力を

本国のS-オムニスで直結させることで、

治安平定のみならず、

各銀河団における

大規模な建築・文化プロジェクトの

空間基盤整備を即座に完了させる。

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