↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
136/152

第1話:継承される絶対秩序

第8部

El Gordo(エル・ゴルド)

要塞都市の完全平定と、

旧「創造主」を自称する

妖怪どもの消滅を経て、

大遠征を終えた聖国軍は

新たなる治世の

シークエンスへと移行した。


覇王レグナの指揮のもと、

最前線で苛烈な戦いを

完遂してきた吾郎(α)、

シルヴィア(ε)、

ジュエダン(∞)の

3軍司令官は、それぞれの

管轄する担当銀河団へと

帰還の途に就いた。


◇


後方絶対拠点・

フェニックス銀河団の中枢。


本国への本格的な再帰還を前に、

聖王アーロンは

覇王レグナを御前へと呼び寄せた。


「レグナよ。これより

フェニックス銀河団の統制、

ならびに

全銀河団の監督権限を

正式にそなたに任せる。

余は

アルカディア本国へと戻る。」


「……御意、父上」


アーロンは

重厚な眼光でレグナを見つめ、

静かに、

しかし絶対の言葉を言い渡した。


「そなたも、かつて余が

フェニックス銀河団にて

完遂したように、

吾郎、シルヴィア、ジュエダンの

各銀河団に対して

【サテライトシステム(ASシステム)】

による

絶対統治体制を築いてみせよ。

各銀河団の基盤を磐石となすのだ。」


「……ははっ!

父上が示された

至高の機能美と統治の型、

必ずや

各銀河団へと伝播させ、

完遂してみせます。」


アーロンは深く頷くと、

専用御座船

『アーロン・グラディウス』へと

搭乗し、

寵姫セレスティアの待つ

アルカディア本国・聖宮へと

帰還していった。


アーロンより

大権を託されたレグナは、

直ちに動いた。


フェニックス銀河団および

アルカディア本国で実証された

【AS-1(銀河級)/

AS-2(恒星級)/

AS-3(惑星級)】の

3層サテライト網が、

レグナの手によって

吾郎(α銀河団)、

シルヴィア(ε銀河団)、

ジュエダン(∞銀河団)の

全宙域へと

同時展開・設置された。


この施策の効果は圧倒的であった。


各銀河団における

行政、インフラ管理、治安維持、

資源分配の大部分は、

サテライトシステムと直結した

高精度AI群によって完全自動化された。


銀河団民からの

あらゆる陳情や日々の相談事も、

末端の

各行政AIが0.0001秒の速度で

処理・解決していく。


これにより、

吾郎、シルヴィア、ジュエダンの

3人のもとへ持ち込まれる問題は

以前より遥かに激減し、

各銀河団の運営は

かつてない安定と

平穏を見るに至った。


AIの高度な

一次裁定をもってしても

判断が割れるような

「極めて複雑かつ人間的・

 概念的に高度な難問」のみが、

超量子知能『S-オムニス』によって

抽出され、

司令官たちの元へと

精密報告される仕組みが

完成したのである。


「……なるほど。

 AIの裁定を超える難問か。

 ジュエダン、この一件の

 位相解析と法理適用だが……」


「レグナ様。

 お導き感謝いたします。

 全属性変換プロトコルの解釈に、

 こちらの倫理数値を加味すれば

 完璧な裁定が下せます。」


レグナは

各銀河団から上がってくる

これら「真の難問」に対し、

常に

S-オムニスを通じて

懇切丁寧に相談に乗り、

父アーロンゆずりの

厳格かつ公平な裁きと

指導を与え続けた。


治安と生活基盤が完璧に

自動化・安定したことで、

各銀河団の住民たちの意識は

次なる段階——

「精神的・文化的昇華」へと

向き始めた。


本国アルカディアの

聖宮を中心に花開いている

圧倒的な文化・芸術の美

「聖宮ルネッサンス」。


吾郎、シルヴィア、ジュエダンの

3人は、

本国の輝かしい文化を手本とし、

自らの担当銀河団においても

独自の風土と美徳を反映させた

「銀河団独自ルネッサンス」を

花開かせようと動き出した。


武力と機能美によって

物理的平定を成し遂げた

聖国が目指す、

次なる神聖なる目標——。


それは、

各銀河団が誇る最高の芸術、

思想、建築、技術を結集させて

競い合う、

【各銀河団合同ルネッサンス大会】

の開催であった。


絶対の秩序と、

至高の文化が交錯する

新たなる時代が、

静かに

幕を開けようとしていた——。

読んでくださってます方々に

篤くお礼申し上げます。

ありがとうございます。

ブックマークを登録して頂きまして、

ありがとうございます。

評価ポイントをつけて頂きまして、

ありがとうございます。

リアクション頂きまして、

ありがとうございます。


本日 19:30 に投稿予定します。


【セレスティア通信(1)】


レグナ主導による

「各銀河団ASシステム」

完全導入について


本国聖宮の総司令官

セレスティアが統括・確認した、

各銀河団における統治構造の

最新アップデートは

以下の通りである。


3層サテライト網

(AS-1/2/3)の水平展開


覇王レグナの監督のもと、

吾郎、シルヴィア、ジュエダンが

管轄する全宙域へ

ASシステムを移植完了。


末端行政AIが

全住民の相談・課題を

即時受け付け、

治安と民生が100%

自動保全される体制が確立された。



S-オムニスによる高度難案抽出


AIでは裁定不能な複雑案件のみが

S-オムニス経由で

司令官およびレグナへ報告される。


レグナによる指導と助言により、

統治の質と精確性は

極限にまで高められている。



【セレスティア通信(2)】


「各銀河団独自ルネッサンス」

 および合同大会の構想について


本国「聖宮ルネッサンス」の波及


軍事・機能美の充足に続き、

各銀河団民の精神的成熟を促すべく、

各宙域の風土に根ざした

文化・芸術の育成

(ルネッサンス運動)がスタートした。


合同ルネッサンス大会の目標


全銀河団の代表的な

芸術・思想・建築・科学成果を

一堂に会する

「合同ルネッサンス大会」の

開催に向け、

各銀河団は

平和的かつ洗練された

美の競い合いへと向かっている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。