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第19話「総攻撃(絶対の粛清)」

第7部

第7部 エピローグ


「全領域の安寧(あんねい)と不滅の台帳」


El Gordo(エル・ゴルド)の

中枢「奥の院」の消滅に伴い、

深遠なる重力歪曲宙域を

支配していた暗黒物質の

過剰励起は

急速に沈静化していった。


中枢を失った超巨大異形戦体

『絶対質量種』および

無数の自動造船プラント群は、

その駆動機能を永久に停止し、

宇宙の冷たい静寂の中へと

還元されていった。


傀儡(かいらい)であった皇帝ギガル、

そして裏で糸を引いていた

旧「創造主」の妖怪どもは、

S-オムニスの

超量子転送プロトコルにより、

物質も光も時間すらも存在しない

「絶対無の深宇宙(ヴォイド)」

へと

永久に追放・封印された。


かつて

聖王アーロンの尊厳を冒涜(ぼうとく)し、

己(おのれ)の不完全な「世界の設計図」に

しがみついた者たちの痕跡は、

知覚可能な全宇宙から

一微粒子たりとも

存在しなくなったのである。


前線宙域。


覇王レグナの

総旗艦『アスガルド』を中心に、


吾郎(α)、


シルヴィア(ε)、


ジュエダン(∞)の


各軍超弩級戦艦群が、

寸分の乱れもない

完全な幾何学的陣形を

保ちながら整列していた。


「……全宙域の平定、

 ならびに脅威因子の

 完全抹消を確認いたしました。」


レグナの総旗艦ブリッジにて、

左右の副官AI・rℓとrrが、

厳粛な音律で

勝利の完了ログを出力する。


レグナは

静かに全軍へ向けて通信を開いた。


「吾郎、シルヴィア、ジュエダン。

 見事な機能美であった。……

 我が父アーロン様が

 築き上げた絶対の秩序は、

 これにより

 全銀河の隅々にまで行き渡った。」


『御意、レグナ様。

 我が α 軍、これより

 残存宙域の空間構造の

 最適化へと移行いたします。』


『 ε 軍も同様です。

 不調和な歪みは

 すべて排除されました。』


『ふっ……

 無の世界へと消えた

 亡者どもも、

 これで二度と

 父上の台帳を

 汚すことはできまい。』


3軍の司令官たちの言葉には、

苛烈な戦いを終えた

安堵ではなく、

完璧な計算と作戦行動を

やり遂げた絶対の

誇りが宿っていた。


同刻。


アルカディア帝国本国・聖宮。


広大な玉座の間にて、

寵姫にして総司令官たる

セレスティアが、

本国および

全征服宙域を網羅する

巨大な

ホログラムコンソールを

見つめていた。


天空を見上げれば、


AS-1(銀河級)、


AS-2(恒星級)、


AS-3(惑星級)の


三層からなる【アーロン衛生網】が

神々(こうごう)しい光を放ち、

全臣民の安全と

国家の完璧な治安を

0.00001秒の遅延もなく

自動で維持し続けている。


そのセレスティアの傍らには、

フェニックス銀河団での

後方経営と

本国でのAS全域展開を

完遂させた聖王アーロンが、

静かなる威厳を湛(たた)えて佇(たたず)んでいた。


「……アーロン様。

 前線の覇王レグナ様、

 ならびに3軍より

 全戦域の完全平定の報告が

 入りました。

 旧時代の過(あやま)ちの残骸(ざんがい)は

 すべて消し去られ、

 全宙域が正式に

『アーロン様の領土台帳』へと

 統合されました。」


セレスティアの麗しい手指が

コンソールを操作すると、

全宇宙の

質量・エネルギー・次元のデータが

一糸乱れぬ完璧な

図表として収束していく。


アーロンは

その光景を静かに見つめ、

セレスティアの手に

自らの手を重ねた。


「うむ……見事だ、セレスティア。

 お前が本国を守り、

 レグナたちが前線を制し、

 そして全宙域に

 ASの守護が行き渡った。……

 かつて不完全な設計図で

 世界を縛ろうとした者どもの

 時代は完全に終わりを告げたのだ。」


かつて

「世界」と呼ばれていた

領域のすべては解体され、

いまやアーロンの統制のもと、

無限の資源拡大と

絶対の平和を約束された

最高峰の幾何学国家へと

生まれ変わった。


聖国アルカディアの威光は、

後方の絶対拠点

フェニックス銀河団、

そして

最前線の深遠宙域に至るまで、

永遠に揺らぐことのない

不滅の安寧(あんねい)を刻み続ける——。


(第7部・完)

読んでくださってます方々に

篤くお礼申し上げます。

ありがとうございます。

ブックマークを登録して頂きまして、

ありがとうございます。

評価ポイントをつけて頂きまして、

ありがとうございます。

リアクション頂きまして、

ありがとうございます。


第8部を構想しております。


10/26 7:30 に、第8部 第1話を

投稿予定です。


【セレスティア通信(1)】


「奥の院」完全消滅に伴う

全宇宙の次元・質量データの

更新について


本国聖宮の総司令官

セレスティアにより、

本国ASシステムおよび

S-オムニス内の全領土台帳が

以下のように即時更新された。


旧法則の完全消去


「奥の院」の滅滅により、

旧「創造主」勢力が遺していた

不完全な

物理定数・精神干渉コードは

すべてデータ統合され、

完全に消去された。


「アーロンの領土台帳」

への完全昇華


El Gordo宙域を含む全領域は、

正式に

「聖王アーロン様の絶対領土」

として

台帳に永久登録された。


これにより、

全知覚宇宙における

法則の単一化と

絶対の機能美が完成した。


敵残党の完全停止


中枢たる

「奥の院」の消滅に伴い、

前線の『絶対質量種』および

自動造船プラント群は

すべての駆動エネルギーを失い、

完全に沈黙した。



【セレスティア通信(2)】


El Gordo

戦役・最終平定フェーズへの移行


敵残党の完全停止


中枢たる

「奥の院」の消滅に伴い、

前線の『絶対質量種』および

自動造船プラント群は

すべての駆動エネルギーを失い、

完全に沈黙した。


絶対平定の完遂


覇王レグナ率いる遠征軍は、

残存する物理構造の解体と

最終的な

「無の世界への永久追放」

プロトコルの準備へと移行する。



【セレスティア通信(最終号)】


第7部

El Gordo平定戦役・統制総括レポート


本国聖宮の総司令官

セレスティアが、

全帝国の記録として保存する

最終総括データは

以下の通りである。


「奥の院」および

旧支配層の完全消滅


皇帝ギガルを傀儡とし、

旧時代の不完全な法則を

強要しようとした

「自称・創造主」勢力は、

全火力の集中および

超量子転送により

「絶対無の深宇宙(ヴォイド)」へ

永久追放・上書きされた。


全領域ASシステム

(アーロン衛星網)の完全稼働


本国アルカディア、

後方フェニックス銀河団、

そして

新平定宙域のすべてに

AS-1/2/3システムが配置完了。


治安維持および

不法侵入の

即時排除が完全自動化された。


「アーロンの領土台帳」の完成


全知覚宇宙の

質量・空間・全属性変換プラントの

データが

S-オムニスのもとに一元化され、

アルカディア帝国の機能美と

平穏は神話的不可侵の域へと達した。

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