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【変神(ヘンシン)】で俺の考えた最強ヒロインをプロデュース!…したはずが、彼女たちの熾烈な争奪戦のターゲットになってました!?  作者: のびろう。
第16章 輝け、私たちの銀河!絶望を砕く奇跡のプリズム

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77/80

絶体絶命の特異点!5人の愛が導く究極合体

巨大母艦の主砲から放たれた極太の破壊光線が、轟音と共に王都の空を切り裂いた。

赤黒い閃光が、私のいる工房へと無慈悲に降り注ぐ。

世界が真っ白に染まり、耳をつんざくような爆音が大地を激しく揺らした。


「アルトォォォォォッ!」

5人の少女たちの悲鳴が、絶望の光の中に吸い込まれていく。

光が収束した後に残されたのは、完全に吹き飛び、無残な瓦礫の山と化した工房の跡地だった。


「嘘よ……そんな、嘘でしょ……!」

リゼットがいち早く駆けつけ、光の粒子を散らして変神を解除した。

彼女は炎の加護を捨て、血のにじむ素手で瓦礫を掘り起こし始める。

クラウディアも、エミリアも、菖蒲も、ルージュも次々と元の姿に戻り、必死に私の姿を探した。


「レヴィナス……!ふざけないで、早く返事をしなさい!」

「アルトさん……お願いです、どうかご無事で……!」

「主殿……!どこにおられるのでござるか……!」

「アルト様っ……私を置いていかないでくださいませ……!」

少女たちの手はすぐに擦り切れて血まみれになったが、誰一人として瓦礫を退けるのをやめなかった。

濛々と立ち込める土煙の中から、微かな光が漏れ出ているのを菖蒲が見つけた。


「あそこだ……!主殿!」

5人が駆け寄った先には、幾重にも展開された光の障壁に守られ、血まみれになって倒れている私の姿があった。


「アルト……!」

リゼットが瓦礫を跳ね除け、私の身体をそっと抱き起こす。

私は自らの命を燃やし尽くすことで最強の盾を構築し、間一髪で生き延びていたのだ。

だが、その代償として私の身体は半透明に透け始め、今にも消滅してしまいそうな状態だった。


「ごほっ……泣いている暇は、ないぞ……僕の最高のヒロインたち」

血まみれの口元で、私は必死にプロデューサーとしての笑みを作った。


「喋らないで……!エミリア、早く治癒魔法を……!」

リゼットが涙をぽろぽろと零しながら叫ぶ。


「だ、駄目です……!わたくしの光が、アルトさんの身体をすり抜けてしまいます……!」

エミリアが懸命に祈りを捧げるが、システムのリミッターを超えた反動により、私の肉体はエーテル体へと変換されつつあった。


「レヴィナス……あなたは、私たちのために自分の命を……!」

クラウディアが震える手で私の頬に触れる。


「アルト様……嫌ですわ、こんなの絶対に嫌ですわ……!」

ルージュが私の胸にすがりつき、大粒の涙をこぼす。

彼女たちの絶望に満ちた表情を見るのは辛かった。

だが、僕の命と引き換えに彼女たちが生き残るのなら、これほど素晴らしいハッピーエンドはない。


「謝るな……君たちの本当の輝きは、こんなものじゃないはずだ……!」

私は薄れゆく意識の中で、オメガ・プロトコルの最終フェーズへの移行コマンドを彼女たちのデバイスへ送信した。

コマンドと共に、僕のプロデューサーとしての想いが直接彼女たちの精神へと流れ込んでいく。

僕がどれほど彼女たちを愛おしく思っていたか。

君たちとなら、どんな絶望的なシナリオでも必ず書き換えられると信じていたこと。


「主殿……置いていかないでくだされ……!」

菖蒲が私の手を両手で包み込み、声を上げて泣き崩れる。


「君たちなら、必ず世界を……ハッピーエンドに、できる……」

その言葉を最後に、私の意識は深い闇へと沈んでいった。


「アルト……?嫌よ、目を開けてよアルト……!」

リゼットの悲痛な叫び声が、王都の空に虚しく響き渡る。

沈黙する私の身体を前に、5人の少女たちの心に去来したのは、深い悲しみだけではなかった。

私と共に過ごした騒がしくも温かい日常。

共に笑い、共に戦い、時に仁義なきお世話合戦を繰り広げた、愛おしい記憶の数々。

アルトの想いは、デバイスを通じて彼女たちの魂へと確かに刻み込まれていた。


「絶対に……アルトを死なせたりしない……!」

リゼットが涙を乱暴に拭い、立ち上がった。


「ええ……彼が命を懸けて守ったこの世界を、あんな化物に壊させはしないわ」

クラウディアが青い瞳に冷たい怒りの炎を宿す。


「アルトさんの優しい心は、わたくしたちの中にあります……!」

エミリアが胸の前で力強く手を握りしめる。


「主殿の仇、必ずや討ち果たしてみせるでござる!」

菖蒲が漆黒の殺気を放ちながら、上空の巨大母艦を睨みつけた。


「アルト様を傷つけた罪、その命で贖わせてやりますわ……!」

ルージュが紫電をバチバチと迸らせ、凄絶な笑みを浮かべる。


5人の腕にあるプリズム・チャームが、主を失った悲しみと、敵への怒り、そして何よりも深い愛に呼応して、かつてないほどの激しい光を放ち始めた。

万感の思いを込めて、5人の少女たちが同時に天を仰ぐ。


「「「「「変神っ!プリズム・チェンジッ!」」」」」


紅蓮の炎が渦を巻き、リゼットの身体を力強く包み込む。

「炎の魔法戦士、セーラー・フレア!私の愛の炎で、あんたたちの野望を全て焼き尽くしてあげる!」


絶対零度の吹雪が舞い、クラウディアの姿を気高き騎士へと変える。

「氷の魔法騎士、ナイト・ブリザード!私たちのプロデューサーを傷つけた罪、万死に値するわ!」


慈愛の光が降り注ぎ、エミリアの背に六枚の光の翼が広がる。

「癒やしの魔法戦士、ヒーリング・エンジェル!愛する人を奪う絶望には、わたくしが天罰を下します!」


漆黒の影が疾風となって、菖蒲の身に忍びの装束を編み上げる。

「闇を駆ける刃、シャドウ・ストライダー!主殿の愛に報いるため、貴様らを地獄の底へ送るでござる!」


金色の雷光が天を貫き、ルージュが紫電のドレスを纏う。

「恋に焦がれる雷姫、エレク・ハート!アルト様との愛を邪魔する野蛮な侵略者は、私が黒焦げにしてさしあげますわ!」


5色の光が、焼け野原となった工房の跡地に再び顕現する。

だが、上空の巨大母艦は、彼女たちの覚醒を恐れるように再び主砲のチャージを開始していた。

赤黒いエネルギーの渦が、今度こそ王都全域を完全に消し去るべく収束していく。


「アルトがくれたこの力、私たちの想いを重ねて、今こそ限界を超えるわ!」

セーラー・フレアがフレイム・カリバーを天に掲げる。


ナイト・ブリザードが、ヒーリング・エンジェルが、シャドウ・ストライダーが、エレク・ハートが、それに続いてそれぞれの武器を重ね合わせた。

5人の愛と魂が、アルトを中心に完全に一つへと溶け合っていく。


「「「「「私たちの愛と魂を、今ここに重ね合わせる!」」」」」


5色の光が空高く舞い上がり、巨大な光の竜巻となって一つに混じり合った。


「「「「「究極合体!アルティメット・プリズム・チェンジッ!」」」」」


炎の情熱、氷の誇り、癒やしの慈愛、闇の忠誠、雷の恋心が一つになった、神話すら超える究極の輝き。

光の中から顕現したのは、純白のドレスと黄金の鎧をまとい、5色の光の翼を背負った究極の戦乙女だった。


「絶望を砕く奇跡の光、プリズム・ナイツ・アルティメット!」


5人の声が完璧に重なり合った荘厳な名乗りが、世界を震わせた。

アルティメットの放つ神聖な波動だけで、周囲に群がっていた魔獣たちが一瞬にして光の粒子となって消滅していく。

僕が命を懸けて作り上げた最高の舞台で、究極のヒロインが産声を上げたのだ。

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