第31話 ノエルの研究
首都へ戻る道は、魔王城へ向かったときよりも長く感じられた。
山を下りるにつれて、空を覆っていた雲は薄くなり、昼過ぎには遠くの平原まで見渡せるようになった。街道の両脇には枯れかけた草が続き、風が吹くたび、乾いた葉が石の上を滑っていく。馬車の轍が刻まれた道は、王都へ近づくほど広くなっていた。
エリアスは歩きながら、何度も懐の手帳を確かめた。
魔王城で見つけた文書は、折れないよう布に包んである。斥候に関する記載を現行の歴史記録から除外する。その方針に同意した人物として、自分の名前が記されていた。
署名は、彼の筆跡によく似ていた。
似ている、という言葉で片づけるには、文字の癖まで一致しすぎている。だが、本人が書いたと認めるには、肝心の記憶がなかった。
あの文書を見つけたときから、エリアスの中ではひとつの考えが消えずに残っていた。
自分は、リゼットを忘れたくなかったはずだ。
それなのに、自分の手で彼女の名を記録から除外することに同意したのだとすれば、いったい何を考えていたのか。
彼女を守るためだったのか。それとも、彼女を犠牲にする決定を受け入れたあとで、その事実を隠すためだったのか。
どちらも、今の彼には答えられなかった。
「また手帳か」
隣を歩いていたアルトが言った。
エリアスは顔を上げた。
「確認していただけだ」
「さっきも確認していた」
「さっき確認したときから、何か変わっているかもしれない」
「紙の束が勝手に書き換わるとでも?」
「すでに、記録が書き換わる現象を調べているんだ。可能性を最初から捨てる理由はない」
アルトは反論せず、街道の先へ視線を戻した。
彼の盾は、背中に固定されていた。縁には古い傷がいくつも残り、補強金具の一部は変色している。魔王城でその傷を調べたとき、エリアスは、公式の戦闘記録だけでは説明できない損傷があることを改めて確認した。
盾が受けた攻撃のすべてを、アルトは覚えていない。
誰かを守った感覚は残っているという。だが、その相手が誰だったのか、いつの戦闘だったのかは分からない。
覚えていないことを、起きなかった証拠にはできない。
アルトはそう認めた。だからこそ、今もエリアスとともに歩いている。
「魔王城で見つかった資料だけでは、足りないな」
アルトが言った。
「封印についての記録はあった。歴史が整理された形跡もあった。けれど、どうしてそうなったのかは分からない」
「それに、リゼットが本当に封印の核だったのかも、記録を照合しただけでは完全には確定できない」
「俺が知っていたことは確かだ」
アルトの声には、抑えた苦さがあった。
「彼女が核になったことを、俺は知っていた。だが、いつ聞いたのかも、何を話したのかも思い出せない」
「思い出せないからといって、責任がなくなるわけじゃない」
「分かっている」
アルトは短く答えた。
それ以上、二人は話さなかった。
街道の先には、低い丘が連なっている。その向こうに首都がある。王都へ戻れば、記録保管所でさらに調査を進められるだろう。だが、今のエリアスには、以前と同じ方法で調査を続けることにためらいがあった。
記録を調べれば、何かが分かる。
そう信じて歩いてきた。実際、物資の数量、地図の道筋、盾の傷、戦闘報告書は、公式の歴史に欠けているものがあると示していた。
しかし、記録には書かれた事実だけでなく、書かれなかった事実もある。そして、書かれなかった理由が、単なる記載漏れとは限らない。
自分自身が、その理由の一部だったかもしれないのだ。
「ノエルに会う必要がある」
エリアスは言った。
アルトが顔を向ける。
「ノエル?」
「魔王城の資料を見ただろう。封印の構造については、図面も記述も残っていた。だが、あれだけでは、今起きている白紙現象を説明できない」
「それは分かる。だが、ノエルが何か知っているという根拠はあるのか?」
「まだない」
エリアスは正直に答えた。
「だから本人に聞く。あの資料を見て、何を考えるのか。白紙現象について何か調べていたのか。そもそも、俺たちが知らないことを知っているのか。それを確かめる」
アルトは少し考えたあと、うなずいた。
「先に本人に会う。資料を探すのは、そのあとでもいい」
「そのつもりだ」
エリアスは手帳を懐へ戻した。
ノエルは魔術師だ。旅の間も、魔法の痕跡や古い遺跡の構造に人一倍関心を示していた。魔王城で見つけた封印の資料を見れば、彼女なら何らかの疑問を抱くかもしれない。
だが、それはあくまで期待にすぎない。ノエルが白紙現象を研究していると決まったわけではなかった。
彼女が何も知らなければ、別の手掛かりを探す必要がある。
知っていたとしても、その知識が正しいとは限らない。
エリアスは、以前ならそのような注意をわざわざ自分に言い聞かせることはなかっただろう。記録を見つけ、そこに書かれた内容を整理し、事実を積み重ねれば、やがて答えにたどり着けると考えていた。
今は違う。
記録も、記憶も、証言も、それぞれが何かを示す。しかし、どれかひとつを真実そのものとして扱うことはできない。
自分が書いたかもしれない署名でさえ、彼に過去のすべてを教えてはくれなかった。
街道の脇に、旅人向けの小さな休憩所が見えてきた。屋根の下には木製の長椅子が置かれ、井戸のそばに水桶が並んでいる。二人はそこで足を止め、水を飲んだ。
アルトが盾を下ろし、肩を回す。
「王都に着いたら、まずノエルを探す。それからセレナのことも確認する」
その名を口にした途端、アルトの表情がわずかに曇った。
「セレナについては、何か新しいことを思い出したか?」
エリアスが尋ねる。
「いや。むしろ、前より曖昧になっている」
「声か?」
「声もだ。顔は思い出せる。だが、何を話していたのか、どんな調子で笑っていたのか、細かいところが抜けていく」
アルトは水桶を見つめた。
「宿の主人が、セレナを知らないと言ったときは、宿の主人の記憶がおかしいのだと思った。だが、今は自分の記憶まで同じように曖昧になっている」
エリアスは手帳を取り出しかけ、いったん手を止めた。
「記録しておく」
「頼む」
今度はアルトも、それを止めなかった。
エリアスは手帳を開き、セレナに関する記憶の変化を記した。アルトが顔を覚えていること、声や会話の細部が曖昧になっていること。現時点でセレナ本人の状態は確認できていないことも書き添えた。
書き終えると、彼は記述を読み返した。
セレナが消えた、と書くことはできない。彼女が消える、と断定することもできない。
確認できたのは、アルトの記憶に変化が起きているということだけだった。
エリアスはその一文に線を引き、余白へ小さく付け加えた。
――本人の状態を確認すること。
手帳を閉じると、風が休憩所の屋根を鳴らした。
まだ日が高いうちに出発すれば、次の宿場までたどり着ける。二人は水筒を満たし、荷物を整えた。
王都へ戻ることは、旅の終わりではなくなっていた。
魔王を倒した。世界は救われた。そう告げる公式の歴史は、今も変わらず人々に語られている。
だが、その歴史から消えた者たちがいた。消えた者たちの働きを示す痕跡が残っていた。そして、その記録を整理することに、自分たちが関わった可能性がある。
エリアスは、もうその事実から目をそらすつもりはなかった。
真実が自分にとって都合の悪いものでも、調査をやめる理由にはならない。むしろ、自分が何をしたのか分からない以上、確かめずに済ませることのほうが危険だった。
彼は歩き始めたアルトの背を追った。
ノエルに会い、彼女が知っていることを聞く。
そこから何が分かるのかは、まだ分からない。
ただ、今度は答えを先に決めずに進む。それだけは、エリアスの中ではっきりしていた。
夕刻が近づくころ、二人は次の宿場に着いた。
街道沿いの宿場は、王都へ向かう商人や旅人で賑わっていた。荷馬車が広場の端に並び、露店では干し肉や焼きたてのパンが売られている。酒場からは笑い声が漏れ、通りを歩く人々の間では、魔王討伐を祝う祭りの話題がまだ続いていた。
広場の掲示板には、勇者アルトの肖像が描かれた告知が貼られていた。討伐から数週間が経った今も、王都では英雄を称える催しが予定されているらしい。
アルトは足を止めなかった。
エリアスも、掲示板に目を向けただけで通り過ぎた。
宿に入り、食事を注文してから、二人は窓際の席についた。運ばれてきた料理を前にしても、しばらく会話はなかった。長い道のりを歩いた疲れが、ようやく身体に追いついてきたようだった。
やがて、アルトが口を開いた。
「ノエルに何を聞くつもりだ?」
「まずは、白紙現象について何か知っているかどうかだ」
「それだけか?」
「いや。魔王城で見つけた封印の資料についても聞く。あの記録に書かれていることと、実際に起きている現象が同じなのか。彼女が何か知っているなら、どうやって知ったのかも確認したい」
「ノエルが知らないことまで聞いても仕方がないだろう」
「知らないなら、知らないと分かる。それも調査の結果だ」
アルトは、わずかに口元を緩めた。
「以前のお前なら、資料を探すことから始めていた気がする」
「以前の俺なら、記録に答えがあると思っていたんだろう」
「今は違うのか?」
「記録に答えがあるかもしれないとは思っている。だが、記録を読むだけでは、そこに書かれたことが何を意味するのか分からない場合もある」
エリアスは食器を脇へ寄せた。
「魔王城で見つけた文書だってそうだ。俺の名前が書かれていた。それでも、俺がなぜ同意したのかは分からない。文字を読めば過去が戻るわけじゃない」
アルトは黙って聞いていた。
「ノエルが何かを知っているなら、本人の言葉を聞きたい。彼女が何を調べ、何を疑い、何を確かめられずにいるのか。それを知ってから、必要な資料を探す」
「分かった。俺からも聞いてみる」
食事を終えた二人は、宿の主人に王都までの道の状態を尋ねた。雨が降らなければ、明日の夕方には城壁が見えるという。二人は翌朝早く出発することにした。
部屋に戻ったエリアスは、荷物を整理しながら手帳を取り出した。
今日の出来事を記録するためだった。
魔王城を出発したこと。アルトと調査の順序について話し合ったこと。セレナの記憶に関する変化。そして、ノエル本人に接触する方針を決めたこと。
彼はそれらを書き留めたあと、最後に一行を加えた。
――研究資料を探す前に、研究者本人の話を聞く。
書き終えてから、エリアスはしばらくその文章を眺めていた。
当たり前のことを書いただけだった。
だが、今の彼には、その当たり前のことを守る必要があった。
自分の記憶が欠けているからといって、都合のよい説明を補ってはならない。記録に空白があるからといって、そこに自分の望む答えを書き足してはならない。
分からないことは、分からないまま残す。
そのうえで、確かめられることをひとつずつ確かめる。
エリアスは手帳を閉じ、枕元に置いた。
窓の外では、宿場の灯りがひとつずつ消え始めていた。
翌朝、二人は夜明けとともに宿を発った。
街道は緩やかな下り坂になり、遠くには首都を囲む城壁が薄く見えていた。畑では農夫たちが仕事を始め、道端の水路には朝の光が反射している。平和な光景だった。
魔王が倒れたことで、少なくとも人々の日常は戻りつつある。
それを否定するつもりはなかった。
ただ、その平和がどのような犠牲の上に成り立っているのかを、誰も知らないままでよいとは思えなかった。
王都へ近づくにつれて、行き交う人の数が増えていった。商人の荷馬車が追い越し、巡回兵が道の脇で旅人の身分を確認している。城門の上には王国の旗が掲げられ、その下を人々が絶え間なく出入りしていた。
門をくぐると、魔王討伐の報せを伝える大きな石碑が目に入った。
そこには、勇者アルトの名が刻まれていた。
魔王を倒し、世界に平和をもたらした英雄。その功績は、王国の歴史に永く残るだろう。
エリアスは石碑の前で立ち止まった。
かつてなら、そこに刻まれた文章を誇らしく思ったかもしれない。記録係として、仲間たちの旅が後世に伝わることを望んでいたからだ。
だが、今はその文章の外側にあるものが気になった。
石碑には、旅の途中で一行がどのような道を通ったのかも、誰がどのように仲間を守ったのかも記されていない。アルトが魔王を倒したことは事実だ。けれど、それだけで魔王城までの旅のすべてを説明することはできない。
記録されている功績と、記録されていない功績。
その違いが、単なる書き方の問題では済まされないところまで来ている。
「行こう、エリアス」
アルトに呼ばれ、彼は石碑から目を離した。
「ノエルの居場所を調べる」
二人は広場を抜け、魔術師たちが利用する研究区画へ向かった。
ノエルが普段どこで過ごしているのか、エリアスは正確には知らなかった。旅の間、彼女は魔術に関する調査や研究を担当していたが、王都での生活について詳しく話したことはなかった。
それでも、王立魔術院に所属する研究者たちと交流があったことは覚えている。魔王討伐後、彼女がそこへ戻っていたとしても不思議ではない。
研究区画は、城壁に近い石造りの建物が集まる一角にあった。入口には魔術院の紋章が掲げられ、建物の窓からは紙をめくる音や、何かを実験する小さな破裂音が聞こえてくる。
受付でノエルの名を告げると、係の女性は名簿を確認した。
「ノエルさんですか。少々お待ちください」
彼女は奥の棚から別の帳面を取り出し、何度かページをめくった。
「こちらの登録では、ノエルさんは魔王討伐後、研究区画を利用する予定になっています。ただ、最近の利用記録は確認できませんね」
エリアスは眉を寄せた。
「最近、ここへ来たかどうかも分かりませんか?」
「私が把握している範囲では、見かけていません。別の施設を利用している可能性もありますから、ここに来ていないとは断言できませんが」
「彼女が何を研究していたか、ご存じですか?」
「個人の研究内容については、こちらからお答えできません。本人に確認してください」
それはもっともな返答だった。
エリアスは礼を述べ、受付を離れた。
ノエルの居場所は、すぐには分からなかった。
彼女が研究区画を利用する予定だったことは確認できたが、実際に利用していたかどうかは不明だった。ここで得られた情報だけでは、彼女の研究についても何も判断できない。
アルトが周囲を見渡した。
「別の施設を当たるか?」
「その前に、本人が普段どこで研究していたのか知っている人を探そう。旅の間に彼女と交流があった研究者がいるかもしれない」
二人は研究区画の建物をひとつずつ訪ね、ノエルを知る人物がいないか尋ねて回った。
何人かは彼女の名前を覚えていた。魔王討伐に参加した魔術師として、研究者の間でも知られていたらしい。しかし、最近の居場所を知る者はいなかった。
昼を過ぎたころ、古い資料室の管理を担当する男性が、ノエルについてひとつの情報を教えてくれた。
「そういえば、彼女は以前、魔術院の地下書庫を利用したいと言っていましたよ。古い封印に関する資料が見たいとか、そんな話だったと思います」
エリアスとアルトは顔を見合わせた。
「いつごろの話ですか?」
「討伐の前だったか、後だったか。すみません、正確には覚えていません。ただ、一般の研究者があまり閲覧しない古い資料を調べたいと言っていたのは覚えています」
「その資料は、どのようなものだったのでしょう」
「封印術の古い記録だったと思います。詳しい内容までは知りません」
エリアスは、教えられた情報を手帳に書き留めた。
ノエルが封印に関心を持っていた可能性はある。
だが、彼女が白紙現象を研究していたとまでは言えない。封印術を研究する理由はほかにも考えられるし、その話がいつのことだったのかも確定していなかった。
それでも、魔王城で見つけた資料と無関係だと決めつける理由もなかった。
「地下書庫へ行こう」
エリアスは言った。
「まずは、ノエルが何を調べようとしていたのかを確かめたい。本人に会えれば一番いいが、居場所を探す手掛かりにもなるはずだ」
アルトがうなずいた。
二人は資料室の管理人に礼を述べ、地下書庫へ続く階段を下りていった。
石造りの階段は狭く、壁に取り付けられた魔法灯が足元を照らしていた。下へ進むにつれて、外の喧騒は遠ざかっていく。やがて、厚い扉の前にたどり着いた。
扉には閲覧資格を示す紋章が刻まれていた。
管理人から受け取った紹介状を見せると、書庫の担当者は二人を中へ通した。
そこには、年代ごとに整理された古い文書が並んでいた。紙の束だけでなく、革表紙の書物、金属板に刻まれた記録、図面を収めた細長い箱もある。長い年月の間に文字が薄れたものも多く、閲覧には専門的な知識が必要そうだった。
エリアスは、棚に並ぶ資料を眺めた。
ノエルがここを訪れていたとして、何を調べたのだろう。
封印の構造か。古い魔術の記録か。それとも、魔王城で見つけた資料と同じ現象を扱った文書か。
まだ何も分からない。
担当者が閲覧記録を調べている間、エリアスは棚の端に置かれた目録を手に取った。年代、分類、閲覧者の記録。そこには膨大な情報が整理されていたが、目当ての人物を見つけるには時間がかかりそうだった。
やがて担当者が戻ってきた。
「ノエルさんの名前は、こちらの閲覧記録にあります」
エリアスは目録から顔を上げた。
「いつですか?」
「少し前です。閲覧した資料の分類も残っています」
担当者は記録を机の上に置いた。
そこには、古い封印術に関する資料の番号がいくつか記されていた。さらに、閲覧者が追加の資料を申請した形跡もあった。
エリアスは記録を慎重に読み進めた。
まだ白紙現象についての記述があったわけではない。ノエルが何を考えていたのかも分からない。ただ、彼女が古い封印の資料を調べていたことは、記録から確認できた。
「この資料を閲覧できますか?」
「申請が必要です。内容によっては、閲覧に制限がかかる場合もあります」
「分かりました。手続きをお願いします」
担当者が申請書を用意する間、エリアスは閲覧記録をもう一度確認した。
ノエルは、魔王城で見つかった封印の記録と同じ分野の資料を調べていた可能性がある。
それは新しい手掛かりだった。
だが、彼女が何を見つけたのかは、まだ分からない。
そして、本人はどこにいるのか。
エリアスは手帳を開き、確認できた事実と、そこから考えられる可能性を分けて記した。
ノエルが古い封印術の資料を閲覧していたこと。
その研究が、魔王城で見つけた記録と関係している可能性があること。
彼女本人への接触が、依然として必要であること。
書き終えたところで、担当者が申請書を差し出した。
エリアスは必要事項を記入し、署名した。
過去の文書に残された自分の署名とは違い、今度の署名には迷いがなかった。
これは、彼自身が今ここで決めたことだった。
担当者が書類を受け取り、資料の準備に取りかかる。
エリアスは、机の上に置かれた閲覧記録を見つめた。
ノエルが何を知っているのかは、まだ分からない。
ただ、彼女が何も知らないと判断するには、早すぎた。
魔王城で見つけた記録と、彼女が調べていた古い封印術。その二つがどこでつながるのかを確かめる必要がある。
そして、資料を読み終えたら、必ず本人に会う。
エリアスはそう決め、準備が整うのを待った。




