15. 田中の野獣
納屋は広い。しかし今は広いとは言えなかった。
町中の農民が詰めかけていた。少なくとも四、五十人はいる。服装も様々だ――泥のついた作業服、洗いざらしの旧軍服、中には寝巻きの上に革ジャケットを羽織っている者もいる。武器も様々で、旧式のボルトアクションライフル、狩猟用の散弾銃、明らかに何代も受け継がれてきたと思われる拳銃、そして若者数人は粗末だが手入れの行き届いた自作の短機関銃を背負っている。
「静かにしろ! 」
トリガーフィールド夫人が納屋の真ん中にある平台の荷車の上に立ち、全員より半身分高くそびえていた。
「金腔原の者たち、聞け! 襲撃はまだ終わっていない可能性がある! 各戸から一人ずつ出し、六組に分かれる。四組は町の四つの入口を守れ。一組は巡回、一組は待機だ。銃を持て。だが装填はするな。金腔原の人間ではない者が町に入ってきたら、まず問いただせ。答えられなければ拘束しろ。発砲はするな。分かったか? 」
まばらな返事が次第に一つの整った声の波に変わり、人々は分かれ始めた。カックリーの父親は若く力のある者たちを連れて入口へ向かう(家では分からなかったが、彼は本当に背が高い。手足は細すぎるほどに長い)。年配者は納屋に残り、金じいさんの世話をし、女たちはそれぞれの家から毛布、湯、薬を運び始めた**。
隅の干し草の山の上で、金じいさんは籾付きの大王金麦の袋に寄りかかり、半ば横たわっていた。
彼の顔色は雨水に浸された石灰のように白く、額の汗が納屋の石油ランプの下で光っていた。しかし目はまだ開いており、口には一本の革ベルトを噛んでいた――それは彼自身が腰から抜いたもので、歯形が深く食い込んでいる。引いているのは心臓のすぐ上**だ。
「金じいさん、私は施諾娃です。聞こえますか? 傷を見せてもらえますか? 」
金じいさんのまぶたが微かに震え、革ベルトを噛んだ口元が動き、歯の隙間から曖昧な「うん」 が漏れた。
傷は心臓の真上、約二指幅の位置。射入口の縁には一圈の暗紅色の灼傷があり、直径は一センチにも満たない。周囲の皮膚は高温で瞬間的に焼かれた特有の焦黄色を呈していた。しかし出血量は多くない――少なくとも心臓を直接貫かれた場合の出血量ではない。血液は噴出状ではなく、ゆっくりと布地の纹理に沿って滲んでいた。
「射入口は左胸、心臓の上方……弾丸は心膜の上縁をかすめていった。おそらく背後の肩甲骨か筋肉の中に埋まっている。彼は運がいい――あと二指で命はなかった」
「な……何? 」
「何でもない! ご老人! ご長寿をお祈りします! 年々益寿! 」
彼に聞かせるわけにはいかない。感情が高ぶって大量出血でもしたら危険だ。
「上縁の灼傷が下縁より重い。そして上縁の布繊維の方がより激しく焼け縮れている。つまり銃口は下から上に向けて撃たれた……待ち伏せか? 」
「農……務省…… 」
「あなたを襲ったのは農務省の人間だと? 」
「金じいさん、撃った人を見ましたか? 」
「見……見た……徽章…… 」
「お前たち二人」
声が我々の背後から切り込んできた。銃腔から抜いたばかりの薬莢のように冷たい。
「姉ちゃん、俺と尋夢はただ傷を確認しようと―― 」
「何を確認するんだ? 彼に今必要なのは止血と鎮痛だ。お前と尋夢の推理じゃない」
「おお…… 」
カックリーは灰色のプリーツスカートのポケットから小さな金属ケースを取り出した。手のひらサイズで、濃い灰色の艶消し表面。中には一列六発の弾丸が収まっており、普通の.38口径より一截短い。弾頭は半透明の淡い青色で、内部には一团のゆっくりと流れる、霧のようなものがあった。
「おいおいおい! まさか安楽――** 」
「三伏辛、医療弾だ。鎮痛、止血、治癒促進、三合一。筋肉に打ち込めばいい。取り出す必要はない――薬剤は二十四時間以内に身体に吸収される」
そして腰の後ろから極小の単発拳銃を取り出した。銀灰色で、握把は二指幅しかない。
三伏辛を薬室に押し込み、金じいさんの側面に歩み寄り、左肩の上方の三角筋の位置に狙いを定める。
「金じいさん、少し我慢してください」
「プッ」という音――まるで密閉された管から息が押し出されたようだ。
金じいさんの身体が微かに緊張し、そして喉の奥から極めて軽い、ため息のような呻き声が漏れた。
彼のまぶたはついに堪えきれず、ゆっくりと閉じ、咬筋が緩み、下顎が干し草の山に落ちた。
施諾娃がそっと私の袖を引いた。
私は彼女の視線を追った――傷口の縁に極めて淡い、ほとんど有無とも言える蛍光が一片あった。
翠緑色で、石油ランプの暖光の下ではほとんど見えなかった。
「あ??? 」
魔素残留だ――しかしおかしい? 金じいさんは撃ち抜かれただけで、弾丸に魔法効果があるようには見えなかったが?
まさか遅延爆発の類か――
そのときカックリーがピンセットで弾丸を取り出した。何も起こらなかった。私はほっと一息ついたが、それ以上に疑問が湧いた。
「農務省に行ってみたい」
「今? 」
「今」
夜色はまだ金腔原の麦畑を覆っており、西の空には極めて淡い、酝酿中の灰白が一線あった。風が麦畑の奥から涌き、露の冷気と何かの土が掘り返された後の腥気を帯びていた。
彼女は庭の入口のあの歪んだ木の柵の柱の前で飛び立とうとして、突然止まった。
私が危うく彼女の背中にぶつかりそうになった。
施諾娃が危うく私の背中にぶつかりそうになった。
カックリーはゆっくりと振り返り、視線を柵の柱から左側の石板の小道へと滑らせた。
「どうした? 」
「何かが違う……何かが足りない」
「何が足りないんだ? 」
「足りないのは……ええと…… 」
「……」
「……」
「ええと…… 」
「……」
「……! そうだ―― 」
「鉄床、そして全ての農具だ」
「今言おうとしたのに! 台詞を取るなよクソ野郎! 」
確かに、あそこは明らかに他の場所より色が薄い……しかし引きずった痕跡はない。
とにかくまず農務省に行ってみよう。
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何の変哲もない石板の標識が地面に嵌め込まれている――下に三十メートルの空洞があると知らなければ、誰も二度見しないだろう。
しかし今、その石板は掀開されていた。
厚さ半メートルの石板は弾殻から弾き出された硬貨のように、石板の穴の縁に横向きに倒れ、底面を天に向け、下の真っ黒な、下方へ延びる階段を露わにしていた。
下が農務省だ。自然空洞に建てられた複合型建築で、オフィスエリアと宿舎エリアを含み、六十名の農務省公務員がここで長期間生活している。
尋夢は断頭台の裁きを抜き、施諾娃はネオン科技風のUziを持ち、カックリーは今回は紅薔薇のレリーフが施された木製グリップの暗金色単銃身の猟銃を手にしている。三人の弾丸は比較的潤沢だ……
(「しかしできれば発砲はしたくないな……」)




