6. 持ち帰り
「彼女は本当にそう言ったのか? 」
「本当だ」
「本当の本当? 」
「本当の本当だ」
「あのヴィリディスが? 」
「あのヴィリディスが」
「あのViridis Elwynが? 」
「あのViridis Elwynが」
「……」
カックリーは沈黙し、腕を組んで後ろに寄りかかり、全身をソファに沈めた。
マグシンはスカートを握りしめた。
「信じられない? 」
「……お前が妄想症じゃないって証明を出さない限りな。病院発行の、一証三部だ」
カックリーは約五秒沈黙し、尋夢が自分の話に乗らないことに気づき、立ち上がって探偵の正面に立ち、赤い同心円の瞳孔を尋夢の顔に直に固定した。
「よし。じゃあ今、一番簡単な質問をする――お前はどっちの味方だ?** 」
「……どういう意味だ? 」
「意味は――お前は今、俺の味方か、それとも彼女の味方か?** 」
「それはお前の態度次第だ」
カックリーの目が細められた。
「俺は言ってるんだ――『俺がどっちに立つか』は、お前たちがどう接するか次第だって――
「――つまり、俺はお前を助けなかったって言いたいのか?** 」
「そうは言ってない」
「じゃあ何を言ってるんだ? 」
「俺が言ってるのは―― 」
そしてカックリーの右手が動いた――
「おいおい怒るなよ。ただの冗談だ。ちょっと得をしようと思っただけだ。今日はどうしたんだよ、お前」
カックリーの動作が止まった。
彼女の手は腰の側面に浮かんだまま、ホルスターまでの距離は約二指幅、それ以上は進まず、そして引っ込められた。
マグシンがようやく顔を上げた。
あの薄い灰色の目が黄銅フレームの眼鏡の奥から覗き、縁には極めて淡い水光が浮かんでいた。
「それに―― 」
彼は右手を濃い灰色の制服の内ポケットに入れ、手のひらサイズの、白いナプキンで折られた小包を取り出した。ナプキンの縁には極細の暗金色の模様が刺繍されていた。
尋夢はそれをローテーブルの上に置き、ナプキンの結び目を解いた。
中の肉は濃い茶色で、表面には薄い、ソースに浸された油脂があり、灯りの下で湿った光沢を放っていた。肉塊は整った長方形に切られ、大きさは均一で、縁は微かに巻き、断面には纹理がはっきりと見えた――あの雪のような、深紅色の筋の間に均等に分布した白い脂肪の模様。
ナプキンが開かれた瞬間、赤ワイン、黒胡椒、炭火の焦げた香り、そして彼の名前も知らないスパイスの香りが混ざった匂いがその小包から溢れ出し、リビングの空気の中に急速に広がった。
「これは…… 」
「もし俺がお前を裏切ってたら、せっかくこっそり持ち帰った料理を誰に食わせるんだ?** 」
「お前……お前…… 」
「どうした? これは上等な肉だぞ」
カックリーの唇が微かに動いた。
そして体を前に傾け、右手を伸ばし、人差し指で肉塊の縁をそっと押した。
油脂が押した位置から滲み出し、ナプキンの布地に小さな一圈の濃い茶色の跡を広げた。彼女はその指を目の高さに上げ、見て、さらに口元に持っていき舐めた。
沈黙。
そして二本の指でその中の一塊の肉――最も大きいもの――を摘み、口に放り込んだ。
「汚いだろ、カックリー! 」「わ……わわわ私、フォークを取ってきます」
三度目に噛んだとき、彼女の肩が解れた。
五度目に噛んだとき、彼女は目を閉じた。
八度目に噛んだとき、彼女の下顎はゆっくりと、力強く動いており、まるで歯と舌でこの肉の全構造を丹念に分解しているかのようだった。そして彼女の目の端から一滴の何かが――極細い一筋の液体が、閉じた目の縁から滑り落ち、頬骨の弧に沿って、頬の辺りで一瞬止まり、そして手の甲で素早く拭われた。
「……これが高級品ってやつか……あんな場所で……こんなものを食ってるのか…… 」
「全部食うなよ。マグシンにも残してやれ」
また約五秒の静寂。
カックリーはその肉を飲み込み、そして目を開け、再び尋夢を見た。
「で、お前は彼女をどう思うんだ? 」
「誰だ? ヴィリディスか? 」
「そうだ」
カックリーは左手でローテーブルの上のあのナプキン包みを自分の方へ引き寄せ、そして二塊目の肉を摘み始めた。
「彼女は俺を引き込もうとしてる 」
「うん」
「明らかだ。彼女が面会に来た瞬間から始まってる――メモを渡して、魔法を教えて、俺の無実を信じてるって言って、最後に俺を外に出して、夕食で『彼女の好意を受け入れるかどうか』を確認した。一つ一つの行動に目的がある」
「じゃあなぜお前は―― 」
「なぜなら彼女のやり方は確かに賢いからだ。それに、彼女に対して確かに…奇妙な温かさを感じたんだ**」
カックリーの動作が止まった――彼女の指は三塊目の肉を摘んでいた。
「何て言った? 」
「俺は言ったんだ、彼女に対して温かい感覚を感じたって。ルシフィット様に初めて会ったときの感覚と似てる……でももっと……** 」
「尋夢」
「言いたいことは分かってる。お前は俺に言っただろ、彼女はいい人間じゃないって。一食の食事でお前の言ったことを忘れたりしない。でも俺が言ってるのは――俺たちはただ彼女と対立するだけじゃダメだってことだ。もし彼女が本当に俺を引き込もうとしてるなら――逆に俺たちが彼女を引き込んで、こっち側に引きずり込むべきだ」
「……お前、まさか彼女に色心を抱いたんじゃないだろうな……** 」
「ありえない!……でももし俺が王様になったら全部解決するだろはははは…… 」
「わあわあわあ、やっぱり色心だ! 」
「ただの仮定だ! ただ――マグシンに少し残してやれ! 」




