2.残された問題
マグシンはこっそりと横目で尋夢を見ていた――カックリーが自分の名前を呼んだとき、彼女は銃声に驚いた猫のように微かに震えた。
「い、いいえ、ただ……お祝いしようと思って。事件が解決したし。あなたたち……あなたが……」
マグシンの耳の先は黄銅フレームの眼鏡の縁の外で真っ赤に染まっていた――臨界温度まで加熱された雷管のように。彼女の指はテーブルクロスの縁でその小さな布地を繰り返し折り畳んでいた。折り、広げ、また折り、また広げ。
「あの……あの……この間、文書館で、私の三つ目の質問がまだ終わっていなくて」
「ああ」
尋夢は思い出した。カックリーに遮られたあの三つ目の質問のことだ。
「どうぞ」
マグシンは深く息を吸い込み、ついに勇気を振り絞って顔を上げた。濃い灰色の目がレンズの奥からまっすぐに尋夢を見つめた――こっそり見るのではない、本当の、完全な、全ての勇気を注ぎ込んだ対視だった。
「仮に――ただの仮定です――ある現場があります。部屋は密室、ドアも窓も内側から施錠されています。死者は銃鍛冶で、自分の作業台の前で死んでいました。致命傷は頭部への銃撃。凶器は半自動拳銃で、死者の右手のそばの床に落ちていました。弾倉は満弾で、発射した痕跡はありません。しかし死者の頭部は確かにこの拳銃から発射された弾丸に貫通されていました。現場の監視カメラは、事件時間帯にその部屋に出入りした者がいないことを示しています。容疑者は一人だけ――死者の弟子。事件当夜、彼が廊下を行ったり来たり歩き回っているのを目撃されていますが、彼は『師匠が出てくるのを待っていた』と主張し、部屋に入っていないと固く言い張っています。さて――犯人はどうやってそれを成し遂げたのでしょうか? 」
少女は一気に言い終え、それからやっと息を吸うのを思い出した。胸が二度上下し、濃い灰色の目を一瞬も瞬かずに尋夢に向けていた。
そして少年はすぐには答えなかった。彼は箸で一塊の撃針唐揚げを挟み、口に入れ、九回噛んでから箸を置き、ナプキンで口元を拭いた。
「弾倉は満弾だった」
「はい」
「発射した痕跡はない」
「はい」
「しかし死者の頭部はその拳銃から発射された弾丸に貫通されていた」
「はい」
「では、その弾丸はどこから来たのか? 」
「可能性は一つしかない。その拳銃は凶器ではない。本当の凶器は別の同型の銃だ。犯人は本当の凶器で殺人を犯した後、それを持ち去り、代わりに満弾の同型銃を現場に置いた。そうすれば、警察が現場の銃を調べたとき、弾倉は満弾で痕跡がないため、この銃が凶器である可能性を排除するだろう。しかし死者の傷口はこの口径と一致する――矛盾が生じる。では犯人はどうやって密室に出入りしたのか? 答えは簡単だ:彼は出入りしていない。彼はずっと中にいた。」**
「死者の致命傷は頭部への銃撃。もし他殺なら、犯人は死者の近くに立って発砲する必要がある。しかし監視カメラは部屋に出入りした者がいないことを示している――つまり、死者は自分で自分を撃った、自殺だ。」
「しかし凶器はすり替えられた」マグシンは次第に熱を帯び、次第に興奮し始めた。「弟子は師匠の自殺を発見し、慌てて決断した――他の人に師匠が自殺したことを知られてはならないと。もし師匠が自殺だったら、保険金は支払われず、工房は銀行に没収され、弟子自身も失業するからだ。だから彼は凶器をすり替え、『密室他殺』の偽装をした」
「そんな背景ストーリーもあるのか? もちろん、犯人が翌朝こっそり抜け出した可能性や、他の巧妙な手段で立ち去った可能性も排除できない」
「ガントピアの推理小説黄金時代の古典的トリックです」マグシンの声はさっきより倍速になっていた。「撃針気の作です。『満弾倉密室』というこの短編は、ガントピア暦61年の『弾道月刊』春季増刊号に掲載され、その後ラジオドラマ、舞台劇、テレビドラマに脚色され、十一バージョンもリメイクされました。その中で最も有名なのは89年の映画版で、そのバージョンでは弟子を死者の妻に変え、弾倉の細部も『満弾』から――」
彼女は突然止まった。
なぜなら、彼女は尋夢が自分を見ていることに気づいたからだ。
そして顔が一瞬で真っ赤になり、黒炭色の髪の数筋が薬莢の簪から滑り落ち、両頬の側に垂れていた――まるで遊底を引く軌跡のようだった。
「わ……私はただ……少し読んだだけで……」彼女の声はレストランのBGMにほとんどかき消されそうなほど小さかった――BGMは古い歌『薬莢と薔薇』、銃鍛冶と花屋の娘の物語を歌っていた。
「少し? 」
「……全部です。ガントピア建国以来、公式に出版された全ての推理小説、私は全て読みました。所蔵の七万三千六百十二冊に加え、民間収蔵の三千四十五冊、それにここ十年の『弾道月刊』毎号の推理コラム、撃針传媒学院の全卒業生の推理テーマの短編課題――ガントピアの領土内で書き記された推理物語の全てを、私は読んでいます」
彼女はこの言葉を言い終えると、全身を椅子の中に縮こめた。
「じゃあ、あなたがこの間文書館で私に尋ねた二つの質問は―― 」
「私が自分で編みました。……あなたのために、特に編みました。私は知りたかったのです……外世界から来た探偵は、どうやって推理するのか……ガントピアの探偵と同じなのか、違うのか、と」
「結論は? 」
「違……ちょっと違いました」
彼女は間を置いた。
「私はあなたの……やり方の方が好きです」
この言葉を言い終えると、彼女は全身が机の下に縮こまりそうになった。
そしてカックリーはついに最後の一塊の唐揚げを食べ終え、骨をお皿に放り投げ、ナプキンで手を拭き、それから口も拭いた。
「二人とも話は終わった? 」
「お……終わりました」マグシンは先生に名前を呼ばれた小学生のように背筋を伸ばした。
「よし。では、今日のこの祝勝会の資金提供者 ――お金はマグシンが払ったけど――として、私は一つの規則 を宣言する。仕事の時間は仕事の話をし、食事の時間は食事の話をする。今日の事件はもう解決した。マクシン・マクバイはもう集中治療室に寝ている。四人の容疑者はもう警察署から出された。腔線省次官室のあの椅子はもうバラバラに分解されて鑑定に送られた。今日の仕事は、今日やり終えた。だから――** 」
彼女の視線はマグシンに落ちた。
「もう探偵に質問するな。もう推理小説の話をするな。もう『密室』『弾道』『腔線痕』『撃針痕』『火薬残留』、または尋夢 に仕事を思い出させる言葉 を一切口にするな」
マグシンは口を開けかけた。
「でも―― 」
「でもはない。食べて、弾頭兎の話をして、窓の外を見て、ボンヤリして、何をしてもいい。ただ仕事の話はするな 」
マグシンの口は閉じられ、うつむき、ストローでコップの中の雷管コーラ(二杯目)をかき混ぜた。氷がコップの壁にぶつかって細かなチリンチリンという音を立てた――遠くから聞こえる鈴の音のように。
カウンターに置かれたラジオがニュースの放送を始めた。
「――ガントピア信仰事務署が本日発表した最新データによりますと、ルシフィット女神の全国的な信仰指数は先月比七・三パーセント上昇しました」女性アナウンサーの声は平坦に広がっていく――まるで弾鏈が等速で給弾口に押し込まれるかのように。「分析関係者は、この顕著な増加が、先ごろ解決した腔線省次官土銃重工信件案と直接的な関連があると指摘しています。信仰事務署の報道官によりますと、聖女カックリー・ライフリング・トリガーフィールドは今回の事件で核心的役割を果たし、彼女が異世界の探偵を召喚して調査を支援した措置は、広範な信徒によって女神のガントピアへの直接的な関心と受け止められています――」
「国王陛下。聖女カックリーが今回、異世界の探偵を召喚した措置をどのようにお考えでしょうか? この行動は、一部の信徒の間で『女神のガントピアへの特別な寵愛』と解釈されており、信仰指数の大幅な上昇もその点を裏付けているようです。これについてご意見をいただけますか?** 」
「聖女殿下のご活動は、常に私が注視 している対象だ。彼女が今回、異世界の探偵を召喚して事件解決を支援したことは、結果論 として、確かに腔線省次官土銃重工の不審死を効果的に解決した。その点は、否定しない」
「しかし、私は指摘せざるを得ない。聖女殿下の今回の事件におけるある種のやり方 には、検討の余地がある。異世界の探偵の召喚は、確かに女神のガントピアへの寵愛を示すものだが、別の角度 から見れば――これは同時に、ガントピア自身の司法制度、捜査能力、そして我々が誇りとする銃器文明 が、ある種の事件に直面したとき、もはや女神を安心させるのに十分ではないということを意味するのではないか?** 」
「ファッキング・ブルシット」カックリーは拳を握りしめ、歯を食いしばった。
「あ……あの。一つ思い出しました」
「また何だ? 」
「尋夢さんの身分登録です。彼は不発者として扱われませんか?」
「不発者? 」
「つまり……身分を持たない人です。ガントピアでは、誰もが生まれたときにコード を付与されます。コードのない人は、法律上存在しません。部屋を借りられない、口座を開けない、ARバスに乗れない、病院に入れない、――」
「警察に捕まらない**」カックリーが代わりに言い終えた。
マグシンは小さく、速くうなずいた。
「だから君は今のうちに銀行強盗でもして、大物をやるべきだ」カックリーは笑いながら付け加えた。
マグシンはうなずいた後でおかしいと気づき、肘で彼女をつついた。
しかしカックリーはただ二秒沈黙し、それから手を白いニットのポケットに突っ込み、あの銃形スマホを取り出した。親指で画面を数回スワイプした。
画面の光が彼女の顔を照らし、あの赤い同心円の瞳を淡い青色に映した。彼女はしばらく見つめ、そしてスマホをポケットに戻した。
「確かに登録されていない。ルシフィット大人が彼を送ってきたとき、次元を越えたポータルを通った。入国記録なし、弾道スキャンなし、雷管の刻印なし。彼はガントピアの公式システムの中では、今、存在しているが、存在していない状態だ」
「じゃあどうするんですか? もし見つかったら――** 」
「処理されたりしない」
「でも―― 」
「処理されないと言ったら処理されない。ガントピア唯一の聖女 があなたの向かいに座っている。私が保証する、彼は合法的に存在している。登録手続きについては――** 」
彼女は手を振った――存在しないハエを追い払うかのように。
「後で話す。急がない」
「でも聖女の保証の有効期限は三十日です」マグシンの声は下がるどころかむしろ少し高くなった。「三十日後に正式登録されなければ、そのときは彼はあなたの家のドアさえも入れませんよ――弾倉ガーデン の門禁システム は腔線省の人口データベースと連動しているんですから」
「三十日は十分長い」
「三十日はすぐです! 」
「マグシン」
カックリーの声が突然低くなった。
「今日は祝勝会だ。あなたが注文した唐揚げはまだ一口も食べてない(「それ、全部お前に食べられたじゃん」)、あなたのコーラはまだ飲み終わってない、窓の外の太陽はまだ沈んでいない。尋夢はここに座っている。警察に連行されていないし、人口管理局の人間に椅子から引きずり下ろされていないし、誰かに『不発者』の名目で収容所に放り込まれてもいない。彼は今ここに座っている。元気に、生き生きと、ちょうど私たちが彼の存在するかしないかの問題を議論しているのを聞いている」
彼女は右手をテーブルの中央に伸ばし、マグシンの前にあるあのほとんど手をつけていない雷管コーラ(二杯目)を手に取り、彼女の手のひらに置いた。
「一口飲め」
マグシンはうつむき、手の中のコップを見た。氷はもう半分溶け、コップの壁には細かい水滴が結露し、「雷管コーラ」の金箔押し四文字の溝を伝って垂れていた。
彼女はコップを掲げ、一口飲んだ。とても小さな一口、雀が米をついばむように。二酸化炭素の泡が彼女の舌の先で弾け、彼女は微かに目を細めた。
「よし」カックリーは彼女が飲むのを見て、満足そうにうなずいた。「さあ、次の段階に入ろう」
彼女はメニューを手に取り、最後のページを開いた。
そのページは『弾倉ママ・スイーツ弾巣――六発の致命的な甘さ』
カックリーの指はこの六枚の写真の間を行ったり来たりし、口元を結び、眉をひそめていた。彼女の唇は微かに動いている――多分値段を計算しているのではなく、「撃針チョコレート溶岩」と「散弾パフェ」のどちらがより価値があるかを天秤にかけているのだろう。
「これ」彼女は「撃針チョコレート溶岩」を指した。
「これ」彼女はまた「腔線キャラメルプリン」を指した。
「これ。これ。これ」
彼女の指は六枚の写真全てを指した。給仕係――あの美しい蛇族の少女――は注文銃を掲げた。「六発ともですか? 」
「全部」
マグシンはその六枚のスイーツの写真を見、それからカックリーを見、それから自分自身の前にあるあの一口飲んだ雷管コーラを見た。彼女の唇は動いた――何か言いたそうだったが、結局何も言わなかった。




