1. 食べ食べ食べ
「おい、尋夢、抜き打ちテスト」
「何だ?」
「お前に、昨日の夜教えた魔法の知識をまだ覚えているかどうか試してやる」
「今?」
「余計な話はするな。第一問:魔法の発動媒体は三種類ある。何だ?」
「……詠唱。頭の中で魔法陣をイメージすること。符文。」
「頭の中で魔法陣をイメージする原理は何だ?」
「魔素を見えない糸のように想像し、意識を使ってそれらを特定の幾何学模様に編み上げること」
「なぜ幾何学模様で魔法が発動できるんだ?」
「……知らない。昨日の夜はそこまで教えてない」
「魔素は特定の幾何学図形を通るときに共振を起こすからだ。異なる図形は異なる魔法効果に対応する。これは昨日の夜絶対に教えた。お前、覚えてないだけだ」
「いや、絶対に昨日の夜は教えてない」
「第三問:ガントピアで最も一般的な魔法の応用は二大分類に分かれる。何だ?」
「付魔類と防御類。付魔類は魔法を銃器とか弾倉とか弾丸に付着させる。防御類は防弾魔法と堡塁魔法」
「付魔銃器、付魔弾倉、付魔弾丸、どれが最も魔素の消費が大きい?」
「付魔銃器。銃身全体を覆う必要があるから、魔素の消費量は――」
「――は付魔対応の弾倉の六倍、付魔対応の一発の弾丸の――」
「三十倍くらい」
「まあまあだな、全部忘れたわけじゃない。第四問、銃は付魔にどんな影響を与える?」
「ええと……銃の素材が魔素に親和しやすいと付魔の速度が速くて効果も強い。そして銃が大きいほど付魔の効果は悪くなり、消費する魔素も増える」
「形状は?」
「形状が標準的な幾何学立体に近いほど、付魔は安定する。だから弾倉は銃身より付魔しやすく、弾丸は弾倉より付魔しやすい。弾丸は最も完全な円柱に近いから――」
「――は弾頭だ。弾頭は最も完全な円錐と円柱の結合に近い。薬莢は違う。薬莢には収口と底縁がある」
「カックリー、お前、昨日の夜は『弾丸』って言ったぞ」
「私が言ったのは『弾頭』だ。お前の覚え間違い」
「お前、昨日の夜『弾丸は最も完全な円柱に近い』って言って、それから撃針唐揚げを一口かじって、それからお前は――」
「私が何て言った?」
「……『違う、弾頭だ』って」
「それでいいじゃないか」
「でもお前は唐揚げをかじってから言い直しただろ。試験のときは第一版を基準にするべきか、それとも修正版を基準にするべきか?」
「もちろん私が言い直した方が正しいに決まってる。魔素が符文の中を流れる方向は、単方向か双方向か? 」
「ほとんどは単方向。符文の一端から流入し、もう一端から流出する。でも高度な符文は双方向循環に設計できる。魔素が符文の内部を絶えず循環し、減衰がより遅い」
「双方向循環の効率減衰率はどのくらいだ?」
「一回循環するごとに三パーセントから五パーセント減衰する」
「あの……符文素材の魔素親和度には、等級分け基準があります。ガントピアで共通して使われているのは七級制です。一級は普通鋼鉄、親和度は約十二パーセント。七級は龍鱗鋼、親和度は約八十九パーセント。中間の各級の間隔は不均等で、三級から四級の間隔が最も大きく、三十一パーセントから五十七パーセントへ跳ね上がります。なぜなら――」
「マグシン、黙れ」
「弾倉ママ」の看板が正午の陽光の中で黄銅色の光を放っていた。
ロゴは丸みを帯びた弾倉の形で、弾倉には優しい笑顔が描かれ、その下には一行の金箔押し文字:「ママの味、装填の安心」
この「弾倉ママ」撞針市・第十八区の支店は、三階建ての弾倉形建築だった。
三階建てと言っても、実際にはその比率が意図的に引き伸ばされている――この建物の縦横比はほぼ五対一にまで達しており、通常の弾倉の縦横比ではなく、これにより建物全体はまるで縦に立てられた、ライフルに装填されるのを待つ長弾倉のように見えた。外装は艶消しの濃い灰色の金属板で、表面には規則的な溝と突起――それは弾倉壁の補強筋で、何百倍も拡大された後、人が立つことのできる縦縞に変わっていた。三メートルごとに、横長の観察窓があり、くり抜かれた溝になっていた。
正午12時5分過ぎ、カックリー、尋夢、マグシンの三人は、ガントピアで最もチェーン店が多いファミリーレストラン「弾倉ママ」で食事をしていた。朝六時にマグシンがメッセージを送ってきて、二人を祝勝会に招待したのだ。
彼らは窓際のボックス席に座っていた。テーブルは濃い色の防火板で、腔線模様の装飾帯が押してある。椅子は弾倉の形だったが、座面は意外に柔らかく、背もたれの曲線がちょうど腰を支えてくれる。
キッチンの暖簾が捲られた。真っ赤な尾の先が。
深紅色の鱗が、キッチンの暖かい黄色い灯りの中で薄く湿った光沢を放っていた。先端は微かに丸まっており、暖簾の縁を引っ掛けて脇に寄せる――その一連の動作は、遊底が排莢口を引くように流麗で、無駄がなかった。
そして全身が暖簾の後ろから滑り出た。
それは黄銅色の生地のエプロンで、上半分は変形するほど張っていた――本来はストレートのシルエットなのに、彼女の身体では花瓶により近い流線型に変わっていた。エプロンの胸元にはレストランのロゴが刺繍されている――その笑顔は今、オリジナルよりまるで二回り大きく引き伸ばされていた。
髪の色は鱗から生えているあの赤だった――毛根の部分にはかすかに細かな、皮膚へと移行する鱗模様が見えた。肩に掛かり、腰のあたりまで垂れ、毛先は微かにカールし、まるで細かい蛇の尾のようだった。彼女の目は琥珀色で、縦瞳がレストランの暖かい灯りの中で二本の細長い黒い隙間に収縮していた。頬骨には数枚の細かな鱗片があり、色は髪より淡く、オレンジ色に近く、目尻から斜めに耳の付け根に向かって散らばり、まるで夕日に染まった二本の腔線の痕跡のように見えた。
そして視線を下げる。
おお、彼女の腰。
尋夢は視線をそらした。
彼女は三人のテーブルのそばに滑るように近づき、エプロンのポケットから注文銃を取り出した――彼女の指はとても長く、その銃は彼女の手の中で、まるで.22口径の弾丸が.50口径の弾倉に詰め込まれたかのように、特に小さく見えた。
「こんにちは」声はかなり冷淡だったが、艶めかしさを帯びていた。「ご注文はお決まりですか? 」
カックリーはもうメニューを三回目にめくっていた。
「これとこれとこれとこれ」彼女の指がメニューの上を高速でなぞり、給仕係が注文銃の引き金を慌てて引く。料理を注文するたびに、銃口から澄んだ「カチッ」という音がした。
「これも。これも。これも―― 」
「カ……カックリー、それ、四人前だよ」
「知ってる」
「私たちは三人しかいないよ」
「だから少なめに頼んでるんだろ」
マグシンは口を開けかけて、また閉じた。ただ眉をひそめてうつむいた。彼女の今日の装いは濃い緑色のワンピースで、襟元には細いベルトが結ばれている――ベルトのバックルは弾倉の形だ。黒炭色の長い髪は薬莢の形をした簪で頭の後ろにまとめられ、白いうなじと小さな耳を露わにしていた。彼女の眼鏡はあの黄銅フレームのものだ。今、レンズの奥の濃い灰色の目は、メニューの上からこっそりと尋夢を盗み見していた――三秒見ては視線を戻し、メニューの字を読んでいるふりをした。
料理はすぐに運ばれてきた。
第一品は「腔線盛り合わせ」――五種類の異なる色のソーセージを螺旋模様の薄切りにし、皿の上で一周一周の腔線模様に並べたもの。
第二品は「弾鏈串焼き」――六本の金属の串が弾鏈節の形に作られ、一本ずつ繋がって、まるでまとめて持ち上げられる。お肉は漬け込んだ豚バラ肉と鶏もも肉、ピーマンとタマネギを挟み、炭火で縁が少し焦げるまで焼き上げ、脂がまだジュージューと音を立てている。
第三品は「撃針唐揚げ」――手羽先が濃い金色のパン粉をまとい、カリッと揚げられ、撞針の形をした金属製のスタンドに刺さって縦に運ばれてくる。
第四品、第五品、第六品……
テーブルの上が形も様々な銃器料理で埋め尽くされるのを見て、一種の奇妙な不条理感が湧き上がった。彼は腔線盛り合わせの中の一片のソーセージを挟み、口に入れた。美味い。しかし好きではない。
「お……美味しいですか? 」
「美味いよ」
彼女はうつむき、箸で一塊の撃針唐揚げを挟み、口に入れた。とてもゆっくり、とても静かに噛んだ――まるで貴重な文物を扱っているかのようだった。
カックリーはこの微かな相互作用には参加していなかった。彼女はさっきまで驚異的な速度であの弾鏈串焼きを殲滅していた――六本の串はもう四本も空けられ、串の先は綺麗に皿の端に積まれていた。今は左手に一本の手羽先唐揚げを握り、右手はソーセージを口に運んでいて、口元には辛いタレが付き、あごには一粒の胡麻があった。
「で」彼女は口の中を食べ物で満たしながら、もごもごと口を開いた。「『弾頭兎』の最新シーズンの脚本家が何をしたか知ってるか? 」
二人は同時に首を振った。
「腔線じいちゃんを殺したんだ」
カックリーがこの言葉を言ったとき、手に持った手羽先の骨を「バキッ」と音を立てて噛み折った。
「ストーリー上の殺しじゃない。納得の退場でもない。――パッ、一発、終わり。第六期第十七話、弾頭兎が腔線じいちゃんを訪ねると、作業台にうつ伏せになっていた。手にはまだ組み立て途中のライフルを握っていた。公式発表は『腔線じいちゃんの声優が引退したので、交代させるのは嫌だから、キャラクターを殺した』だと」
彼女はまた一本、手羽先の骨を噛み折った。
「あれは腔線じいちゃんだぞ。第一期からいるキャラクターだ。弾頭兎の最初の銃は彼の手で作られた。撃針お姉さんの撞針は彼が直した。スプリングおじさんの復進簧は彼が巻いた。彼は弾頭兎宇宙の魂 だ。あいつらはまともな退場さえ与えずに、机にうつ伏せで死なせた。遺言もなしだ」
彼女は三本目の手羽先の骨を噛み折った。
「そしたらどうなったと思う? 第七期の予告が出た。弾頭兎に新しい先生 ができた――『レール・ドットサイト』っていう若い銃鍛冶で、赤毛で、カッコつけて、英語を話す。公式は彼を『新しい時代の銃器指導者』『弾頭兎をより広い射撃の舞台へ導く』って呼んでる。レール。レールって何だ? レールは銃身の上で遊底が滑る溝だ。可動部品にすらならない。腔線は銃の魂だ。レールはただの溝だ」
手羽先の骨をテーブルにパンッと叩きつけた。
「ただの溝! 」
「ただの溝ね」
「噎せるなよ」
マグシンが小心翼々と自分のはまだ手をつけていない「雷管コーラ」をカックリーの前に押し出した。彼女は遠慮なくそれを取り上げて一気に飲み干し、げっぷを一つして、食事を続けた。
そして料理はまだ運ばれてくる。
第十二品は「薬莢海鮮スープ」――スープ鉢は拡大された散弾薬莢で、黄銅色の外殻が暖かい黄色の灯りの下で温かな光沢を放っていた。スープには蛤、蝦仁、烏賊の輪切り、そしてあの葉っぱが薬莢のように丸まる緑色の野菜――尋夢はカックリーが「薬莢菜」と呼んでいたのを覚えている。スープの表面には薄い油の膜が浮かび、香りが湯気に乗って立ち昇り、ボックス席全体に広がっていった。
カックリーはお玉でたっぷり掬い、フーフーもせずに口に運び、そして熱さに「スッ」と声を漏らしたが、吐き出さなかった。もごもごと罵り続けた。「それに、オープニング曲 も変えたんだよ! オープニング曲! オープニング曲がアニメにとって何を意味するか分かってるか? それは信仰 だ! トーテムだ! 毎朝の再放送で絶対にスキップしない部分 だ! 元々のオープニング曲『腔線の心』は第一期から第六期までずっと使われてきた。十二年、一度も変わらなかった。あのイントロが流れたら――『パンパン、パンパンパン』、三短二長の銃声のリズム――弾頭兎ファンはみんな立ち上がるんだ。なのに第七期で何に変わった? 『レールの歌』。エレクトロ。オートチューン付き。歌詞は英語だ」
彼女はお玉をスープ鉢に突き刺し、両腕を組んだ。
「英語だ」
「ひどすぎる」
「お前もそう思うだろ? いや、お前には分からない。お前が初めて『弾頭兎』を見たのは昨日 だもんな。お前には裏切られた感覚が分からない」
マグシンが隣で小さくうなずいた。微かな動きで。
「わ……私も少し観ました。『弾頭兎』の脚本構成は、ガントピアのアニメ史上、極……極めて高い地位にあります。特に第三期第十七話、弾頭兎が初めて発砲せず、交渉で争いを解決した回。あの回の脚本家は後にクビになりました。『ガントピアの核心的価値観に合わない』という理由で。でもあの回は確かに全シリーズの中で最も評価が高い回です」
「見たか、マグシンでさえ知ってる」
「わ……私は文書管理者です。仕事は全てを知ることですから……」
しかし彼女の耳の先はほんのり赤くなっていた。
「じゃあ、第七期の脚本家が誰か知ってるのか? 」
「撃锤アニメーションスタジオの新人、膛圧・導気。去年撃針传媒学院を卒業したばかり。卒業作品は『発射される百合』という短編で、銃鍛冶と発砲できる花の恋愛物語。審査委員会は金賞を出したが、ネット上の評価は二点いくつかだった」
「二点いくつか?! 」カックリーの声が八度も裏返った。「ルシフィット様のおぼしめしだ。あいつら、評価二点いくつかの人間に『弾頭兎』を書かせたのか? 」
「彼の父親が撃锤アニメーションスタジオの副社長だからです」
カックリーは二秒沈黙した。そして彼女はうつむき、食べ続けた。
彼女の咀嚼速度はさっきよりずっと速くなり、咬筋が両頬で膨らんでは緩みを繰り返した。
「これは普通のことだ」彼女は最後の一口を飲み込み、箸を空の皿の上に横に置き、澄んだ「カチッ」という音を立てた。「ガントピアでは、全てのものは結局こうなる。お前の口径が十分に大きければ、お前の言うことが真理になる。お前の口径が十分に大きくなければ、装填する機会さえ得られない。腔線じいちゃんは生涯をかけて『口径は重要じゃない、大事なのは精度だ』と教えてきた。そして彼自身は口径が十分に大きい奴に殺されたんだ」
彼女はマグシンが押し出した二杯目の雷管コーラを手に取り、また一気に飲み干した。
「もういい」彼女はコップをテーブルに押しやった。「これ以上話すと、この飯さえも食べられなくなる。そうだ、マグシン、お前、私たちを呼んだのはただ飯を奢るためだけじゃないよな? 」




