9.クズへの大調査
尋夢は最後の一枚の調書を机の上に戻し、目を閉じた。
四つの供述。四つの発砲位置。四つの入手元の異なる銃。四つの逃走経路。
しかし現場にはたった一丁の銃。一発の弾丸。一つの弾孔。一つの遺体。
一つ目の矛盾:発砲位置。
撃槌は死者の右側に立っていたと言う。薬莢は向かい側。安全は出入り口から四、五メートル。雷管は左後ろ。
四つの異なる位置。
だが法医報告にはたった一言しかない。接触射撃、銃口は後頭部に密着。
四人のうち、誰一人として「接触射撃」という特徴に合致する供述をしていない。撃槌の言う「右側」と「後頭部」が最も近いが、彼は「頭に向けて撃った」と言っているだけで、密着したとは言っていない。安全の「四、五メートル先から、立ったまま」は完全に合わない――四、五メートル先から撃った弾丸と、皮膚に密着して撃った弾丸では、射入口の形態が全く異なる。法医が間違えるはずがない。雷管の「背後から撃ち、振り返ったのでこめかみに向けて撃った」も間違っている――もしこめかみに向けて撃ったなら、弾孔は側面にあり、後頭部にはない。薬莢の「向かい側」は言うまでもない。
四人とも真実を言っていない。
二つ目の矛盾:銃。
撃槌は銃が真ん中の引き出しに半分開いて入っていたと言う。雷管は下の引き出しに鍵がかかっていて、自分は暗証番号で開けたと言う。
もし撃槌の言うことが本当なら、雷管が下の引き出しから銃を取ることはできない――なぜなら銃はすでに撃槌に取られているからだ。もし雷管の言うことが本当なら、撃槌が来た時点で真ん中の引き出しに銃があるはずがない――なぜなら銃はまだ下の引き出しに鍵をかけてあるからだ。
二つの可能性:誰かが嘘をついているか、銃が移動されたか。
三つ目の矛盾:弾丸の数。
薬莢は自分の銃を使ったと言い、普段は六発しか装填しない。一発撃って、残りは五発のはず。しかし現場の銃には六発残っていた。つまり、あの銃は薬莢のものではない。
雷管は死者の引き出しから銃を取り、満弾七発、一発撃って六発残ったと言う。この数字は合っている。
しかしもし雷管が死者の銃を使ったのなら、撃槌が引き出しから取ったものは何なのか? 撃槌は銃を取ったとき、引き出しは開いていて、銃は握り部分だけ見えていたと言う。彼は銃の詳細を説明していない――それがどんな銃なのか知らなかったのだ。
もしかすると……撃槌が取ったのは、現場に現れたあの銃とは全く別のものだったのではないか?
四つ目の矛盾:指紋。
四人の指紋がすべて銃についていた。重層ではなく「同時」――鑑定課の原文は「四人が同時に握ったかのよう」だった。
四人が同時に一丁の拳銃を握ることは不可能だ。.45口径の拳銃の握りには、多くても二人の手しか収まらない。
だから「同時」ではない。「先后」――そしてその過程で、四組の指紋が混ざり合ったのだ。
どうやって混ざったのか?
五つ目の矛盾:誰が銃を拭いたのか? なぜ拭いたのか?
もし真犯人が拭いたのなら、銃を完全に拭いて、指紋を一切残さないはずだ。しかし現場の銃には指紋がついているだけでなく、四人分もある。
もし真犯人が罪を着せようとしたのなら、一人の指紋だけを、できるだけ鮮明に残すはずだ。しかし四人分も残した。
これは罪を着せるための行為なのか?
「どう?」カックリーの声が書架の方から聞こえた。彼女は書庫の隅で別のボックスを漁っており、灰白色の逆立った髪が書架の隙間から覗いている。「何か分かった?」
「四人とも嘘をついている。」尋夢は目を開けた。深い茶色の瞳孔は、書庫の薄暗い灯りの下でひときわ沈静な輝きを放っていた。「しかし完全な嘘でもない。」
「どういう意味?」
「撃槌は銃が真ん中の引き出しに半分開いていたと言う。雷管は下の引き出しに鍵がかかっていて、自分は暗証番号で開けたと言う。二人が言っているのは同じ銃ではない――あるいは同じ銃が移動されたか。」
「薬莢は自分の銃を使った、六発装填だと言う。雷管は死者の引き出しから取った、満弾七発だと言う。現場の銃には六発残っており、一発はすでに撃たれている。もし薬莢の言うことが本当なら、彼は一発撃って、銃には五発残るはずだ――違う、彼の銃はもともと六発しか装填していないのだから、一発撃てば五発残る。しかし現場には六発残っている。だから彼は銃を撃っていないか、自分の装填癖を間違えて覚えているかのどちらかだ。」
「安全は出入り口から四、五メートルの位置から撃ったと言う。しかし弾道分析は皮膚密着だ。四、五メートルとゼロ距離では、弾道特性が全く異なる――火薬残渣、射入口の形態、弾道の直線性、どれを取っても区別できる。法医が間違えるはずがない。だから安全は嘘をついている。」
「雷管は背後から撃ち、死者が振り返ったのでこめかみに向けて撃ったと言う。しかし死者の右手の虎口には火薬残渣があった――それは銃を握って撃った時に付く痕跡だ。背後からこめかみに銃を突きつけられた人間の虎口に、火薬残渣が付くはずがない。」
「つまり四人の言っていることはどれも事実ではない。」
カックリーが書架の後ろから顔を出した。口元には半分だけ食べたポテトチップスがぶら下がっている――いつ、どこから取り出したのかは分からない。
「あっ! 私の備蓄糧……」
「で、事実は何なの?」
尋夢は答えなかった。代わりに別のボックスを開けた。中には土銃重工の在任中に承認したすべてのプロジェクトの原初の巻物が入っていた。最初の一份は『撞針市第七弾倉区改造工事審査案件』で、薬莢・抛窓の名前が申請者欄に記入されていた。日付は三年前。
三年前の第一版差戻し通知。
差戻し理由:「設計図における腔線の曲率が、ガントピア建築美基準第37条第2号に適合しない。」
添付書類には具体的なデータはなかった。
第二版差戻し通知、半年後。
差戻し理由:「建築体量の比率がアンバランスであり、周辺の銃身建築群と調和しない。」
やはりデータはない。
第三版。
差戻し理由:「使用材料が腔線省第89号令の建築耐久度に関する規定に適合しない。」
それでもデータはない。
第四版、第五版……第十一版まで。
每一版毎に理由が変わり、毎回まるで精密なノギスのように、「理屈は通るが、お前にはどうしようもない」という絶妙なところを突いていた。
尋夢は十一枚の差戻し通知を一列に並べた。
「これは審査じゃない。」彼は言った。
「じゃあ何なの?」
「腐敗。」彼は土銃の私的な通信記録を開いた。最初のページは三年前に誰かに送ったメッセージだった――受信者名は黒塗りされ、一行だけが残されていた。「第七弾倉区の案件、あと三年、引き延ばせ。」
差戻しでもなければ、通過でもない。「あと三年、引き延ばせ」。
「彼は何を待っているの?」
マグシンの声が机の方から漂ってきた。とても軽い。薬莢が排莢口から飛び出し、床の上を二回転がって、ようやく止まったときのような軽さ。
「第七弾倉区の地価が底まで落ちるのを。」彼女は依然としてうつむき、視線は書頁に落ちていたが、指はもうめくっていなかった。「第七弾倉区は撞針市で一番古い住宅地で、住んでいるのは……労働者よ。銃器工場の労働者。三年前、政府は改造計画を提案した。その地域の口径等級を5.56mmから7.62mmに引き上げるというものだった。地価は一夜にして三倍になった。しかしもし改造案件がずっと止められたままだと、地価はじわじわと下がっていく。みんな考えるから――『もしかしたら改造は実現しないのでは?』『政府はあの地域を諦めるつもりなのでは?』って。」
「底まで落ちたら、彼の背後にいる人間が安値で買い占める。」
「そして改造案件が突然『通過』する。」カックリーが引き継いだ。彼女はもう書架の後ろから立ち上がっており、ポテトチップスをくわえたまま、両手を服で拭いている。「地価は再び暴騰する。買って売って、その差益は――いくら?」
「もし半分の区画を買い占めたなら、」マグシンの声は相変わらず軽かった。「少なくとも三百億弾丸貨幣。」
書庫の中が数秒間静まり返った。
「クズだな。」
「三百億。」カックリーはポテトチップスをバリバリと噛み砕いた。「土銃の審査権の値段は、そのくらいってわけ。」
「彼一人で貪っているわけではない。」尋夢は私的な通信記録を最後のページまでめくった。そこには一枚のリストがあった。名前ではなく、コードネームだ。各コードネームの後ろには数字が続いている――金額ではなく、年数だった。
撃槌:8年。
薬莢:3年。
安全:7年。
雷管:20年。
「これは……」カックリーが顔を寄せた。灰白色の逆立った髪が尋夢の顎に触れる。ラベンダーの香りがした。
「それぞれが土銃に『止められていた』期間だ。」尋夢の声は静かだった。「撃槌は八年、薬莢は三年、安全は七年――違う、安全は『止められていた』のではない。安全の兄弟は七年前の『撃針アパート倒壊事件』で死に、土銃はその責任を安全の兄弟に擦り付けた。これは怨恨であって、利益ではない。」
「雷管は二十年。」マグシンの声が机の方から聞こえた。今度こそ、彼女はついに顔を上げた。深い灰色の瞳が黄銅フレームの眼鏡の奥から尋夢を見つめる。磨きたての銃鋼のように、冷たく、そして輝いていた。「二十年の結婚。止められていたのではなく、閉じ込められていたのよ。」
「つまり四人には動機がある。しかし動機は行動とイコールではない。」
「あなたは――」
「私は言っている。四人とも銃を撃っていないかもしれないし、四人とも撃ったかもしれない、と。」
尋夢は四つの自首調書を重ね直し、指で表紙をトントンと叩いた。
「四人、四つの異なる発砲位置、四つの異なる銃。しかし現場にはたった一丁の銃、一発の弾丸、一つの弾孔。もし四人とも発砲していたら、四発の弾丸、四つの弾孔、四丁の銃があるはずだ。しかし現場には一丁しかない。」
「たった一人が発砲したのね。」
「あるいは――」マグシンの声が微かに震え始めた。撃針のバネがゆっくりと圧縮される時に発する高周波の震えのように。「誰も発砲していない。 」
尋夢は彼女を見た。彼女もまた尋夢を見た。
「あなたは――」カックリーのポテトチップスが床に落ちた。
「死者は自殺だ。 」尋夢がこの四つの言葉を口にしたとき、書庫の中の温度が一度下がったかのようだった。「四人は皆、死者の罪を被ろうとしている。あるいは――少なくとも自分たちは罪を被っていると思い込んでいる。」
「でも四人の指紋が一丁の銃についているんだよ!」
「そうだな!」カックリーはしゃがんで落ちたポテトチップスを拾い上げ、息を吹きかけてからまた口に入れた(「うわっ、汚い」「床に落ちたのをまだ食うの?」)。「もし死者が自殺なら、どうして四人の指紋が同時に一丁の銃に付いているんだ? しかも重層じゃなく『同時』だ――鑑定課が言ってた。四人が同時に握ったみたいだって。」
「だからこれは自殺ではない。」尋夢は立ち上がり、ファイルボックスを一つ一つ閉じて、積み重ね、マグシンの前に押し戻した。「これは――」
「何なの?」
「とっくに分かっていた。 」彼はカックリーを一瞥した。「でもまだ確信は持てない。 」
「どこが?」
「腔線螺旋塔。撃針庁。」
「今から行く?」
「今。」
マグシンが立ち上がる速度は先ほどより少し速かった。黒炭色の長い髪が椅子の背もたれから滑り落ち、腰の辺りまで垂れた。彼女はあの濃い茶色の革表紙の本を閉じ、胸に抱え、指を表紙の掠れた金箔押しのタイトルに置いた――「探偵」の二文字が灯りの下でかすかに浮かんでは消えた。
「あなたたち……また来てくれますか?」彼女の声はとても軽かった。自分で答えを知っている質問をするときの軽さだった。
「もちろん。」尋夢は言った。
マグシンの口元がほんの少し上がった。声に出して笑ったのではない。ごく小さな、抑制された、うっかり漏れてしまったかのような笑みだった。
書庫を出ると、太陽がちょうどよく輝いていた。
腔線大通りにある黄銅の腔線が、正午の光の中で温かみのある金色の艶を放っていた。まるで磨きたての銃身の内部のように。ARバスが遠くから走ってきて、車体が陽光の下に長い影を落とす。その影が尋夢とカックリーの身体を横切る――まるで巨大な銃が二人を狙っているかのようだった。
「あのマグシンってさ、」カックリーは両手を白いセーターのポケットに突っ込み、目を細めて空を見上げていた。「あなた、彼女のことどう思う?」
「どう思うって?」
「えっと――どう思うってことよ。」
尋夢は彼女を一瞥した。カックリーの口元には意味深長な笑みが浮かんでいた。まるで『弾頭兎と仲間たち』の中で、いつも重要な場面に現れる、何でも知っている腔線じいちゃんのように。
「彼女は……とても賢い。」
「それだけ?」
「彼女の資料はとても揃っている。」
「それだけ?」
「彼女は――」
「もういいもういい。」カックリーは彼の言葉を遮り、大股で前へ歩き出した。灰白色の逆立った髪が太陽の下で、燃えている綿飴のように見えた。「お腹空いた、まずはご飯。」
「さっき食べたばかりじゃ――」
「あれは朝ごはん! 今は昼ごはんの時間! 」
尋夢はため息をつき、その後を追った。
背後の書庫の地下五階。
マグシン・クウソウカケキは顔を書頁の上にうずめたまま、額と黄銅フレームの眼鏡だけが覗いている。彼女の口元にはまだあの笑みが残っていた。ごく小さな、抑制された、うっかり漏れてしまったかのような笑み。
ページを一枚めくった。
書いてある文字は一つも頭に入っていなかった。




