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EP4 圧倒的な存在

4話目になります!

王宮の廊下を桃愛は急ぎ足で走る。それに零もついていくが、早くて追いつかない。


「す、少し待ってくれない、か…?」


「待ってなんかいられないわ。桜蘭家の逆鱗に触れたらどうなるか…しかも相手はあの宵様よ?どうなるかわかって言ってんの?」


息切れしながら話す零とは真反対に、汗もかかずに平然としている桃愛。


「なんでそんな、、速いんだ…?」


「契約してる霊の力を使ってんに決まってるでしょ。だから天城零。あんたも契約できるようにテストに受けろって言ってんの」


少しキレ気味に話す桃愛に必死ながらついていく零。


「はぁ、おっそ」


そう一瞥した瞬間桃愛は足を止めた。


「担ぐから。その方が早い」


そう言って、零に近づく桃愛。


「担ぐ?何言ってん…」


その瞬間、自身の脇に挟むように荷物のように無造作に軽々と零を持ち上げた。


「喋るな。舌噛むぞ」


そう言った瞬間風を切るように走り出した桃愛。

15秒もしないうちに、宵がいる部屋まで辿り着いた。


「いい? ここからは無礼一切厳禁。宵様に反抗=死だと思いなさい」


桃愛の囁きには、冗談の欠片もなかった。


『扉の前の"物"ども。さっさと入れ』


威圧感が強く、先ほど見た炎帝とは違う禍々しい雰囲気が扉越しに伝わる。全身が張り付いた。

零はそれに唾を飲み込んだ。


「宵様。失礼致します」


桃愛が扉をゆっくりと音を立てないように開けた。それに続いて、零も部屋の中に入った。


桃愛が音もなく扉を開く。その先、光り輝く豪華な一室の主――桜蘭宵が、傲慢に組んだ足の上で頬杖をつき、二人を「鑑定」するように見下ろしていた。



「貴様は第壱戦闘隊の人間か」


「はい。寧々沢(ねねさわ)桃愛(ももあ)と申します」


「貴様の名に興味などない。ただ…第壱戦闘隊の有能な人間、『御崎(みさき)(ひびき)は先日の任務でお前を庇って死んだんだろ?」


桃愛の肩が目に見えてびくりと跳ねる。握りしめた拳が白くなるほどに震え、彼女は唇を噛んで俯いた。反論できない事実。それが何より彼女を打ちのめす。


「…」


鋭い言葉を桃愛に浴びせた宵。それに言葉を失う桃愛。


「いくらなんでもそ…!!」


いくら何でもそれは言いすぎだ。と言いかけた零を手で制する桃愛。桃愛は小さな声で「ありがとう。でも喋っちゃだめ」


「すみません。この子まだ慣れていなくて、先程のご無礼をどうかお許しください」


「許すと思ったか?この我が」


重たい声が部屋に響いた瞬間、宵の足が動いた。そして宵が剣を取り出した。

桃愛が空気が裂けたのを感じた。


「!!!…零頭下げろ!!!!」


轟くような大きな声で叫ぶ桃愛。


「ヘルン!防御しろ!!!」


桃愛は契約霊を呼び出す。契約霊【ヘルン】が現れる。防御膜が張られ、宵の剣から、桃愛と、零を守った。だが剣は重く鋭いすぐに防御膜は剥がれた。


「やば…っ!」


零を腕に抱き締め、振り落とされた剣から転がるように逃げる桃愛。


「ヘルン!銃だ!よこせ!」


桃愛は空間に手を挙げる。その瞬間空から、異形の銃が現れる。


バンバンバンバンバンバン!!


体にまで響くような音を立てた銃。

その銃弾は宵の剣により弾かれてしまった。


「この程度か貴様。戦闘部隊のお荷物が…昔から変わらないな。だが、少し変わったようだ。だが弱いのは変わんない」


嘲笑うように宵は剣を鞘にしまった。


「無礼な貴様には普段とは違うテストだ。このテストで死んでも、我を恨むんじゃねえぞ。それは貴様が悪いんだからな」


そう言って馬鹿にしたように天を向きながら笑った宵をぎろりと睨む零。


「死なねえ……死にませんよ。そんなやわじゃないので」


零は不敵な笑みを浮かべた。


(あぶね…敬語忘れるとこだった。宵って男にも、桃愛にも殺されちまう…)








これからも是非よろしくお願いいたします。

こっからどんどん面白くしていきますので、よろしければ評価ブックマークして頂けると幸いです!

5話目もお楽しみに!

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