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EP2 覚悟

3話目は本日21時20分ごろ掲載です。

「ここが死霊術師(ネクロマンサー)たちがいる場所か?」


「そう。死霊術師が集まる場所。通称待機場所。

 あっ!そういえばあなたの名前まだ聞いてなかったわ」


ロゼアは零をまっすぐ見つめる。


「俺は、零…天城(あまぎ)(れい)


「れい、、零って言うんだ、私は恋坂ロゼア。ロゼアって呼んでね」


優しく微笑むロゼアに零はすかさず質問を投げかける。


「ろ、ロゼアさん…?さっきにーちゃんって呼んでたのは何ですか?背筋に嫌な感じがしたもので…」


「ロゼアでいいのに。にーちゃんは私が契約してる悪霊のことだよ、悪霊といっても悪いやつじゃないんだけどね」


「悪霊って母さんを殺した霊の仲間か!?」


「違うわ、死霊術師(ネクロマンサー)ってのは人間の敵である悪霊を倒すために、悪霊を自分の味方にさせて霊と契約して、悪霊を倒していく仕事のようなもの」


ロゼアはそう言った。零は少しロゼアの表情が暗くなったのを見た。


「私の契約してる霊は結構いい子だけど、第壱戦闘隊のみんなが契約してる霊はちょーっと頭のおかしいのがいるから気をつけて、人間も変なの多いからね」


零に心配をかけないよう少し明るく話すロゼアはどんどん先へ進んでいく。


「よっと、あの目の前にあるのがネクロマンサーがいるところ。ここは人間界から少し離れた地下なんだけど、意外と明るいでしょ?」


そう言ってロゼアと零の前に現れた巨大な建物は周りとは似つかない、豪華でパッと明るい建物だった。


ダダダダダダ――


大きな足音を立てて近づいてくる人影があった。


「なんだ?」


零は後ろを振り返る。


「ロゼアぁぁ!おっそいわよ!心配した」


あたりに響き渡るような大きな声で叫ぶのは、くるくるしたツインテールをした小柄な少女だ。


桃愛(ももあ)!ちょっとは声抑えてよ!私は大丈夫だから!」


ロゼアは桃愛の頭を優しくこつんと叩く。


「この隣の男の人だれ?それにその袋…なに? 嫌な死臭がするんだけど?」


その発言を聞いた零は怒りに目をカッと見開き、零は桃愛をギロと睨む。その重たい視線に桃愛は少し足を震わせそうになる。それをロゼアは手で制する。


「やめなさい、桃愛。いくら何でも失礼すぎる。流石にこの発言には目を瞑っていられない。この人は天城零。私の【ニーズヘッグ】を目視できたのよ?ただの一般人なのに。それってすごい才能だと思わない?」


「思わない」


桃愛はロゼアの言葉を真っ向から否定する。


「この子はたった1人の身寄りを殺されてる。復讐したいと思うのは当然のことじゃない?だから私は、死霊術師(ネクロマンサー)にしてあげた…」


「却下。第一、【ニーズヘッグ】が見えただけで、適合者と判断するのは容易すぎる。普段冷静なロゼアがそんな…」


「勝手に決めるな。俺は母さんの仇を打てれば何だっていい。死ぬ覚悟すらできてる」


「零、一旦任せて。ねえ、桃愛?この子、私に似てると思ってさ?」


「ッ…」


ロゼアの言葉に桃愛は言葉を失う。ロゼアの生い立ちをわかっていたからだ。


「それに今はこんな成りでも、いつかは桃愛達みたいに強くなるかもしれない。最初は誰だってこんなものよ」


ロゼアは桃愛に笑いかける。


「ふんっ!じゃあ、そんなに期待の新星なら、桜蘭(おうらん)家にでも見せに行こうよ、適合者かどうか、桜蘭の方々に見てもらおうじゃない」


「桜蘭家…適合者テストで何度も受験者が死ぬって聞いたことがあるわ。私たちはスカウトで入ったからいいけど、まだ未熟な零にさのテストに受けさせるのはまだ先の方が…」


「その人を死霊術師(ネクロマンサー)にしたいでしょ。天城零と言ったか?呑まれて死ぬ覚悟があるならついて来なさい。ないなら帰って。お遊びじゃないのよ」


「言っただろ俺は。母さんの仇打てんなら、死ぬ覚悟もある。適合者テスト?やってやろうじゃねえか」



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