プロローグ2 戦の前の・・・
短いです。プロローグはこれで終わり。
護送船内 ラウンジ(白い部屋)
敵を倒して白い部屋に戻ってきた。
「お疲れ様です。とりあえず敵の撃破に成功しました。」
何か引っ掛かる言い方だったので、
「とりあえずっていうことは、まだ続きがあるの?」と尋ねる。
「創志、また独り言か。痛いぞ。」と蹴斗に言われた。痛いって…
『すみません。私は貴方としか意思疎通できません。この船のマザーコンピュータなら可能なのですが、エネルギー不足で…』
自分はとりあえず痛い人から脱するために、
「蹴斗、僕が話してる人から力を貸してもらったんだよ。ちょっとその人の都合で僕としか話せないみたい。」と訳を話した。何か増した気もするが気にしないで置く。
「そっか、ありがとうございましたって伝えてくれよ。本当あのままじゃどうなったか」
蹴斗は安堵して白い背もたれがない椅子に座っている。
『貴方方の動きをつかむことはできるのですが、申し訳ありません。ただ、もし良ければエネルギーを分けてもらえないでしょうか?』
「えっと、ガソリンとかでいいの?」
『いえ、貴方の端末を解析して、同じように補給できるようにしました。それにしてもここはエネルギー源がすごいですね。その端末でこの船3隻分のエネルギーに充てれます。』
3隻分って…ケーブルどこに繋ぐんだろう。
『お二方に外へ出ていただいたら小型化しますので、持ち帰って分けてもらえるとありがたいです。話が少しそれましたが、まだ、戦いは終わってないのでそのデバイスはお持ちになっていてください。』
蹴斗に腕時計のようなものを手放さないように告げる。もらって良いのかと陽気に尋ねて来たので、また戦うことになりそうだぞと返しておいた。
『2,3日は大丈夫だとは思いますが、また戦闘になると思います。こちらの事情に巻き込んでしまい本当に申し訳ありません。』
「またあのスライムみたいなのと戦うのか。」とつぶやいた。
『いえ、おそらく形は変わって強くなっていきます。』
どういうことと尋ねると、システムはどこから話しましょうかと言って話し始めた。
私達の銀河連盟のある星に偉大な科学者がいたのです。彼は、生物が欲求を満たすためのサポートシステムを開発しました。それを発展させたものが貴方方に渡したデバイスのもとになっています。今は、治安維持と医療目的にしか使ってはいけないようになっていますが。心因によって恐ろしい攻撃性を持ったり、奇跡としか言いようがない治療を施したりします。
そうした発展の成果を悪用しようとした人がいました。多大な犠牲が出しながらもなんとか彼を捕まえ、監獄へ移送中に事故が起こりこの星へ不時着、彼はこの船の職員を殺害後逃亡しました。貴方方が遭遇した物も彼が間接的に引き起こしたとおもわれます。彼は他人にデバイスを使い、希望や願いはては理想を暴走・具現化させます。それも、被験者が気づかぬうちに別次元である程度まで進化させ、別次元に引き込んだり、被験者の周りを異界化させます。
おそらく今回もそうだと思うので、貴方方を『消したい』または『欲しい』と思っている意思が働いたのではないかと考えられます。故に再度戦闘になるかと思います。また、緊急事態宣言を発信していますが返答がまだ来ていません。私には貴方方にデバイスを渡す位しかできないので、巻き込んでしまい本当に申し訳ありません。
蹴斗にとりあえず要点だけ話して部屋から出ると、船が立体の複雑なパズルみたいなのがガシャガシャ動いて小さくなっていった。
「すげーな。夢じゃなかったんだな。」
蹴斗が乾いた笑いを浮かべている横で、自分は小さくなったそれをポケットにいれた。
「蹴斗、帰るよ。また明日ね。」
「おい、冷静すぎるだろ。」とつっこみが入ったが笑って誤魔化し、畑から出て別れて帰った。
自宅への帰り道
「あの、質問いいですか。」携帯から音がした。
「良いよ、えーとシステムさん。」
システムさんは今自分の携帯に入っている。
「戦ってる時といい何で楽しそうなんですか。死んでしまうかもしれないのに。」
「実際楽しいよ。それに、現実感がないからマンガかゲームみたいだし。だから負けないみたいな。」少しおどけて見せた。
「軽いですね。もう少し緊張感を持った方がいいです。巻きこんだ手前貴方方を死なせるわけにはいきませんから、忠告させていただきます。」
「死ぬつもりは全くないけど、こっちからも聞きたいことがあるんだけどいいかな。」疑問に思ったことをぶつけてみる。
「どうぞ。」
「蹴斗と俺と違うのは何で?」
「…システムの種類が違うのです。彼のは自分の心理を具現化します。貴方のは戦闘することをベースに作られ、使っていくことで進化していくタイプのものです。お友達のタイプと交換しますか?」
鋭いなと思い、とりあえず話題を変えることにした。
「いや、今ので良いよ。後システムさんって呼んでるけど呼び方これでいいの。」
「好きに呼んでくれて構わないですよ。」
「じゃあ、ナビィはゲームで見たことあるし…キー、ベル、フォン、サイ、シス、プロ…」
「キーでお願いします。」
「了解。でさ、キー。今日行った所にまた行ける?」
「行けますよ。敵も居ますが何するつもりですか?」
「強くなる前に叩こうかと思って。」速めに叩いたほうが良さそうだしね。
「本体と戦うのが少し遅くなるぐらいですが、行きますか。」
「本体とは戦えないのか…行くよ。銃とか練習したいからね。」
独り暮らし用マンションが見えて来る。
「キー、あれが俺の家だよ。」と言って視線を向ける。
「大きいですね。お金持ちなのですか。」
どうやって感知してるんだろうと思ったが、凄い科学力のなせることなんだろうと独り納得する。
「いや、一室借りているだけだよ。」
マンションの目の前まで来て、暗証番号を入力する。
「最後の質問良いですか。」
「良いよ。キー」
「何故、貴方はお友達の前と、私の前でキャラクターが違うのですか?」
「・・・人間ってそんなものだと思うよ。」
エレベータが下りて来て、そこからは無言で部屋に戻った。
最後の方の会話で回す所もっとうまくなりたい。
もちろん上の方もだけど。次から1章開始です。




