† 個室 : 五十四日目†
五十四日目
早く出たい。早く出たい。早く出たい。早く出たい。早く出たい。早く出たい。早く出たい。早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く。出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい。
借りといてなんだが・・・・・・・・病院からお借りしたジャージが臭い。何気なく臭い。ほんのり臭い・・・・・・。
看護師『クマちゃん』と一緒に売店へ・・・・・・嬉しい・・・・・・やっとあの大きな鉄の扉の向こうに行ける!
嬉しい・・・・・・嬉しい・・・・・・嬉しい・・・・・
・嬉しい・・・・・・嬉しい・・・・・・嬉しい・・・・・・嬉しい・・・・・・嬉しい!!!
五十四日も閉じ込めやがって!!!
ああ、もう・・・・・・・嬉しい! 嬉しい! 嬉しい! 嬉しい! 嬉しい! 嬉しい!
「走り出すなよ~?」
『クマちゃん』が冗談半分本気半分に笑う。
「は~い♪」
素直だって? 当たり前です! わたくし信用されていませんから、とりあえずでも返事はしておくべきかと★
売店へ行くためにまずは事務所に行ってお金を下ろさないといけないらしい・・・・・・。
広い・・・・・・ここは広い病院だったんだな・・・・・・。病棟ゾーンを抜け外来ゾーンへの途中に売店がある。が、まずは事務所へ・・・・・・『クマちゃん』が色々説明してくれる。
そして外来ゾーンへ。
うわ~~~~~・・・・・・・キチガイがいっぱいだ~! まあ、外来患者からしたら入院患者の私の方が重度のキチガイに見えるのだろうけど☆
・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 外だ!!!!!!!!! 外だ!!!!!! 外だ!!!!!!!!
私の目が光ったのだろうか? 『クマちゃん』が、すかさず私の手を握った。
「頼むから、走るなよ~?」
笑顔だがちょっと固いゾ! 『クマちゃん』☆
とりあえずコクコクコクと頷く私。
外だ!!! 外だ!!! 外だ!!! 外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ!!!!!!!!!
頷いてはみたものの・・・・・・私の視線は隠すことなく、病院自体の出入口の自動ドアにく☆ ぎ☆ づ☆け☆
外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外だ外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外だーーー!!!
どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど・・・・・・・どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう?!?!?!?!
自動ドアの向こうに広がるは憧れの外!!! って・・・・・・・私は三十六年間監禁されていた人か!!!!!!
お家だ~~~~~~い好き♪♪♪
お外だ~~~~~~い嫌い!!!
そんな引き籠りだった私がこんなに外に釘付けになる日が来ようとは・・・・・・それだけ死にたい&退院したいって事なんだよね★
入院イーーーヤーーーだーーー!
隔離とかマジ勘弁してください!!!
外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外外!!!!!!!!!!!!
出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい出たい 出たい出たい出たい出たい出たい出たーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!
心臓が高鳴る。ばくばくと心拍数は急! 上!昇!!!
ウッヒャッ~~~~~~!!! ホッホ~~~~~~~イ!!!!!!
キャーーーーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハ☆
って・・・・・・・本物の『アレ』のように思いっきり! 奇声を発しながら、大声で笑いながら脱走したかったです・・・・・・。
走り出したい衝動を抑えるのでいっぱいいっぱいだ・・・・・・『クマちゃん』が手を握っているのもあるけど★
売店・・・・・・行ったハズですが記憶がスコーンと何処かに飛んで行ってしまいました☆
そして何事もなく閉鎖病棟に戻ってまいりました・・・・・・。『クマちゃん』とお手々繋いで☆
市の人と面会です。
『生保のしおり』と銘打たれたペラ紙二枚を貰いました・・・・・・死にたいです。やっぱりさっき走り出しておけばよかったと早々と後悔です。
『生保のしおり』・・・・・・読めば読むほど死にたさが増すように作られているのでしょうか?
内庭にて最早恒例となったキャッチボール。
太陽が眩し過ぎてボールがよく見えず・・・・・・キャッチし損ねてボールが口元に当たった。
痛い・・・・・・・が、みんな騒ぎすぎです。たかがボールが当たっただけですよ~。
・・・・・・・・高校の頃、父親に顔面殴られて目に見事な青アザ作って登校したな~・・・・・・。
鉄拳制裁の家庭だったから、幼少から殴る蹴るは当たり前のご家庭で育ったからか、顔面にアザが出来ようが私は気にしないんだけどな~・・・・・・父親に感謝すべきだよね☆
焼酎の一升瓶や木刀で殴られた事も今となってはどうでもいい思い出です♪
看護師『KRさん』が、またまたまた! 本を借りてきてくださいました~!
本当に本当に本当に本当に本当に!!! ありがとうございます!!!
『十歳の囚人』『FBI心理分析官』『相田みつを』さ~て・・・・・・どれから読もうかな~~~♪♪♪
ヒョロ助タイム♪
来週十五日(木)にNPOの教会の施設見学。ちなみに本日ただ今七日。二十時三十分。
来週外に出れる!!!!!!!!!
ああああああぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああぁぁぁぁーーーーーーーー!!!
逃亡したーーーーーーい!!!!!!
病院自体の出入口を見た。場所が分かった事をヒョロ助に話した。
「じゃあ・・・・・・逃走経路・・・・・・分かっちゃいました~~~?」
「ええ、まぁ~~~~~~~・・・・・・」
子リスちゃん笑う。私も笑う。
「あははははははは!」
「あははははははは!」
以前何度かヒョロ助に聞いた事がある。
「この病院の出口は何処ですか?」
「ん~~~~~・・・・・・まぁ~~~~・・・・・・それは、また・・・・・・おいおい・・・・・・ね?」
と、教えてくれなかった事もあり・・・・・・色々な意味での笑いなのだろう。私も色々な意味での笑いだけど★
ヒョロ助と私の笑いあう声がロビーに響き渡る。
「あははははははは!!!」
「あははははははは!!!」
今日も平和に過ぎていきます☆




