表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/86

† 独房生活 : 十日目 †



十日目



おはようございます・・・・・・睡眠不足です・・・・・・。この私が・・・・・・。


『K』のイビキ攻撃に負けました。


頑張ったんだけどな~・・・・・・。途中途中は眠れたんだけどな~・・・・・・。一回目が覚めると次に寝付くまでが・・・・・・うるさくて、うるさくて、うるさくて・・・・・・。


工事現場の隣で寝るのって難しいな。


朝食。ズガガガガガガァァァァ!! と寝ていた『K』。今日は看護師が煩う事もなくすんなり起きたようです。





昼過ぎ。ヒョロ助がぽてぽてやって来ました。ヒョロ助タイムです♪


「生きるってなんですか?」


「どうして死んじゃいけないんですか?」


私の疑問に、考えながら、言葉を選びながらゆっくりと答えるヒョロ助。


でもね、ありきたりの言葉が多くて、私の心・・・・・・ひねくれ、ネジ曲がり、ヨレ折れ曲がり、腐り果てている私の心には・・・・・・・・・・・・・・・・・響きません♪ 届きません♪


ごめんね~~~。ごめんなさいね~~~。イヤな歳上でごめんね~。


レディ~~~・・・・・・ゴー!!!


どっちも引かない押し問答。私もヒョロ助も『ああ言えばこう言う』感じで・・・・・・平行線は続くよ何処までも♪


だってねぇ? ・・・・・・解っているんだよ私も、きっと先生も・・・・・・。


お互いの考え方の『根本』からして違うのだから仕方がない。


私は『自殺志願者』


先生はそれを止める立場の人。


お仕事だもんね~。大変だよね~☆


どうやって決めたのか、決めるのかは知らないけど『自殺志願者』だけども『健常者』の私の『主治医』になってしまって・・・・・・可哀想に★


精神科医なのにね。お薬一つもいらない元気いっぱい! 超健康体! の健常者を相手にするために精神科医になったわけじゃないだろうに。


・・・・・・・・ごめんね? 本当にごめんなさい。


でもね・・・・・・・・・・・・死にたいのです!


私まだ何もしていないんです!


『吊って』もないんです!


結局平行線★ のまま、なんの成果も解決もないまま今日の診察? 終了です!


本日のヒョロ助タイム終了で~~す♪


「じゃあ・・・・・・今日は帰ります。で、最後に一つ・・・・・・いいですか?」


「・・・・・・なんですか?」


「あなた本当に『仮名』さん?」


「はい。仮名です」


「ふぅ~~~ん・・・・・・・・本当に?」


「はい。本当に仮名です♪」


「分かり・・・・・・・ました。・・・・・・・・じゃあ、また明日来ますね?」


あぁ~~~~~・・・・・・こ~りゃ完全に『偽名』だってことがバレてんな~・・・・・・。ほらなんか、ヒョロ助・・・・・・ニヤついているもん!


でも! 私が言わなきゃ、白状しなきゃ本当の事は解らないままだもん!


・・・・・・あーーーー! 早くココから出たい! 出て吊りに行きたいんだよ~!・・・・・・って、明日?


「・・・・・・先生って毎日来るんですか?」


「毎日・・・・・・はい。土日、祝日の時以外は・・・・・・。土日祝日でも『当直』の時は居ますが、『当直』の時はあまりゆっくり時間が取れないので・・・・・・基本はそれ以外の時は来ます。あと、『外来』の日は来るのが遅くなる時もあります」


「ふ~~~ん」


私は『病院』というものをほとんど利用することがなかった。ましてや初めての『入院』そして初めての『主治医』。サイクルをちょっと知りたかっただけなのに・・・・・・。


「あっもしかして・・・・・・「コイツ毎日来るのかよ?! ウザいんだよ!」とか、思ってますか? すみませんね~。でも・・・・・・毎日来ますよ~」


そう言ってヒョロ助は笑った。


そりゃ、ちょっとは・・・・・・思ったかも・・・・・・だけどさ~~~・・・・・・。


なんか・・・・・・ムカつく。


ヒョロ助・・・・・・勘がいいって言うか、頭良すぎるんだよな~。ちょっとくらい『おバカ』な所もあったほうが『可愛げ』も増すのにね? いかがかしら? 東大卒のヒョロ助医師?


高卒のお水&風俗嬢がなに言ってんだよ! ってね。


余計なお世話ですよNe~~~~~★






夕食後。


どのくらいぶりかしら~? 便意が・・・・・・。SM用語で『黄金』が出そうです!


ほとんど固形物を食べないでもう何日? トイレを見る・・・・・・和式。


今時W・A・S・I・K・I★


『聖水』は慣れたものでちょいちょいっとしてますが・・・・・・『黄金』。


わたくし女王様時代の時オプションの『黄金』はNG出していたのよね~~~・・・・・・そんなわたくしが、ほぼ『公開黄金プレイ』を?!


・・・・・・トイレを見る。和式だ。完全に和式だ。いや、洋式でもここでは・・・・・・。


くうぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~~~・・・・・・屈辱~~~~~・・・・・・!!!


悩みに悩む!!!


どうしよう?! どうしよう?! どうしよう?! どうしよう?! どうしよう?! どうしよう?! どうしよう?! どうしよう?! どうしよう?! どうしよう?! どうしよう?!・・・・・・。


・・・・・・・・・ドスッ! ゴン・・・・・・。


約十日・・・・・・少しずつ少しずつ溜まり続けた『黄金』は物凄い圧縮感で、硬く・・・・・・そして重い・・・・・・。


『ドスッ! ゴン・・・・・・』って・・・・・・。


わたくし一瞬『何か別の物体』でも出たんじゃないかと思いましたわ!


『黄金』の音じゃないでしょう?!


そして・・・・・・うふ・・・・・・うふふふふふふふふふ・・・・・・・・。


流れない・・・・・・。


元々キチガイの患者が手を突っ込んだり、イタズラしたり、余計な事したり、変なことが出来ないように水が流れる『穴』が細く作られているのもあり・・・・・・・・流れません!!!


「よしよし! ちょっと待ってろよ?」


そう言って看護師の『クマちゃん(♂)』(私が勝手に付けたあだ名)は長~~~い火バサミを持ってきてトイレットペーパー越しに、圧縮されて硬い『黄金』を穴にグイグイ押し込み始めた。


そして水を流す。・・・・・・『黄金』はまだいる。グイグイ押し込む。水流す。まだいる。グイグイ・・・・・・水・・・・・・まだ・・・・・・。


グイグイ! グイグイ! 水流す! ・・・・・・もうちょっと!


グイグイ・・・・・・・・。


私どのくらいぶりに笑ったかな? 腹抱えてベッドマットに仰向けに寝転がり、ゲラゲラとアホの子のように。







「先生・・・・・・命って・・・・・・なんですか?」


「それは・・・・・・哲学みたいな質問だね・・・・・・」


「そう・・・・・・ですね・・・・・・。生きるってなんですか? なんで生きなきゃいけないんですか? 人は必ず死にます。命有るものは必ず、等しく死にます。形有るものは必ず崩れます。滅びます。・・・・・・ね? なのに・・・・・・どうして?」


「うぅ~~~ん。・・・・・・そうだね・・・・・・哲学になっちゃうよ?」






・・・・・・・・・・・・・・・数時間前まではそんな会話をしていたのに! 夜には『黄金』が流れな~い。で、悩むとは・・・・・・。


『命』から『肉体』へ!!!


『魂』から『排泄物』に!!!


アホ過ぎる!!! バカか?! バカなのかい?! くだらな過ぎて腹抱えて大爆笑です♪ そんな私を笑いながら『クマちゃん』『黄金』グイグイです!


ファイトです! 『クマちゃん』♪


私のバカ笑いに反応したのかお隣『K』も何故か大爆笑です!


熟女三十五歳。初秋の晩。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ