† 独房生活 : 九日目 †
九日目
ズガガガガガガガガガガガ! ズゴゴゴゴゴゴゴォォォォォ!!!
もう何よ?! 朝っぱらから・・・・・・工事? うるさ~い・・・・・・うるさいわっっっ
!!! かなり早くに目が覚めた。
工事ではなく『K』のイビキによって・・・・・・。彼女はなんとも気持ち良さげに爆音を轟かせている。
・・・・・・マジ・・・・・・うるさい。
朝食。『K』は爆音響かせ眠り続ける。看護師が何度も何度も何度も何度も・・・・・・起こしても起こしても起きる気配すらないようで、看護師は諦め『K』の朝食を下げたみたいだ。
ゴゴゴゴゴゴ!! ゴガガガガガガガァァァァ・・・・・・!!!
その後も眠り続ける『K』。
途中途中で看護師が一生懸命起こしに来ているが、一向に起きない。
鉄格子越しに看護師が、
「よく寝るね・・・・・・?」
と同意を求められ、
「そうですね・・・・・・」
看護師も私も顔を見合わせ、お互い苦笑した。
本当によく寝る。『K』は昼食の時間も起きてはこなかった。ただただ豪快過ぎるイビキを撒き散らし続けていた。
昼をだいぶ過ぎた頃だった。彼女は目覚めた。
「ううう~~~ん~~~~~・・・・・・あ~~~~~よく寝た! ・・・・・・ココどこ?! ココ・・・・・・トイレ・・・・・・ウンチしよ!」
丸聞こえです。独り言からオナラから何から何までです。
「・・・・・・おばあちゃん・・・・・・おばあちゃん・・・・・・おばあちゃん! おばあちゃん死んじゃいやーーー!!!」
なんだろうな~・・・・・・。突然『K』は泣き喚き始めた。いったい『K』の頭の中では何が起こっているんだろう?
昨日に引き続き・・・・・・うるさいです☆
「おばあちゃん! おばあちゃん! おばあちゃん・・・・・・おばあちゃん!! 死んじゃいやーーーーー!!! 死んじゃやーーーーー!!! おばあちゃん死ぬのやーーー!! いーーーーーーー! やーーーーーーーー!!!!!! わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああん!!! わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああーーーー!!! おば、おばあちゃ・・・・・・わあああああぁぁぁぁぁーーーーーー! おばあちゃーーーーーん!!! おばあちゃーーーーん!!!!!!」
『K』が、おばあちゃん大好き♪ って事だけはよく分かった。
が、こんな所で泣き喚いてもおばあちゃんには届かないぞ★ って言うかおばあちゃんどうした? 死ぬの? っていうかそもそも生きてんの? 失礼。キチガイの戯言です。気にするな☆
「わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああんーーーーー!!! おばあちゃん! おばあちゃん! おばあちゃーーーーん!!! ・・・・・・おじい・・・・・・おじいちゃん! おじいちゃん?! ・・・・・・おじいちゃん・・・・・・は・・・・・・$◎♯#▲§♭※ うん、まあ・・・・・・。おばあちゃーーーーーーん!! おーーーばあちゃーーーーーん!!!」
おじいちゃんはうん、まあ。って・・・・・・ババアだけじゃなくて、ついででもいいからジジイの事も心配してやれよ!!!
『K』このやろう! うるさいんだけど、ちょっと面白かったじゃねーか!
「おば・・・・・・おばあちゃん! おばあちゃん!!! うーー!わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああん!!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うわあーん! お腹空いたーーーーーーー!!! ご飯ーーーーーーー!!! ご飯ーーーーーーー!!! うおーーー! うおーーー! うおぉーーーー!!!」
そうだよね☆ ババアの心配よりまずは自分の事だよね☆ ずうーーーーっと寝てたもんね☆ いつ気づくかな~? って、実は私思ってました★ 気づいたか! やっとと言うかとうとう気づいちゃったか!
「ご飯!!! ご~~~は~~~ん~~~~~!! とうっ!!!」
ドッガァーーーーンッ!!! ゴッガァーーーン!!! ガガンッッ!! ガンッ! ガゴンッ!
鉄の扉を蹴る! 蹴る! 叫ぶ! 叫ぶ! そして看護師来る。
「目、覚めました?そう。・・・・・・ご飯もうないんですよ?」
「なんで?!」
「何回も何回も何回も何回も・・・・・・起こしたんですが、Kさん寝てたじゃないですか。・・・・・・次は夕食になります。あと・・・・・・三時間ちょっとなので・・・・・・我慢してくださいね?」
「・・・・・・分かった!!!」
看護師が去り、僅かの静寂のあと・・・・・・暴れ、叫び始める『K』
「ご飯ないってなんで?!!! どうしてーーーーー?!!! 酷いよーーーーー!!! お腹空いたのにィィィィィィィィ!!! とうっ!!! 」
ガンッ! ガンッ! ゴッガァーーーン!!! ゴンッ! ガンッ!!
今日の彼女は『とうっ!』がお気に入りのようだ。
「Kさん大丈夫ですか?」
「大丈夫!!」
『K』が暴れ、叫ぶ度に看護師は小走りでやって来て尋ねる。『K』は「大丈夫ですか?」と聞かれると「大丈夫!!」と即答する。看護師が去ると再び暴れ、叫び始める。そして看護師が来る。そして聞く。
「Kさん辛いですか?」
「辛くない!!」
これも即答する。そして看護師去る。『K』再び暴れ、叫ぶ。そして看護師来て尋ねる。『K』即答。看護師去る。また『K』が暴れ、叫び始める。
・・・・・・・・これを延々と繰り返すのだ。
看護師も根気がいる。だがしかし! もっと根気がいり我慢しているのは・・・・・・・・・・・・・・・私だ!!!
夕食。
「がふがふ!」「ガツガツ!」「フゴッ?! げふ! げふ! ・・・・・・がふがふ!」
凄い勢いでご飯を食べている『K』
凄いんだよ! マジで「がふがふ!」とか「ガツガツ!」って音が聞こえるんだぜ♪
「ごちそ~さまでした!!! ・・・・・・グゥげっぷぅ~~!」
豪快だわ~~~。私は・・・・・・食欲ないです。トイレに捨てます。ごめんなさい・・・・・・。




