表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/86

† 独房生活 : 九日目 †



九日目


ズガガガガガガガガガガガ! ズゴゴゴゴゴゴゴォォォォォ!!!


もう何よ?! 朝っぱらから・・・・・・工事? うるさ~い・・・・・・うるさいわっっっ

!!! かなり早くに目が覚めた。


工事ではなく『K』のイビキによって・・・・・・。彼女はなんとも気持ち良さげに爆音を轟かせている。


・・・・・・マジ・・・・・・うるさい。


朝食。『K』は爆音響かせ眠り続ける。看護師が何度も何度も何度も何度も・・・・・・起こしても起こしても起きる気配すらないようで、看護師は諦め『K』の朝食を下げたみたいだ。



ゴゴゴゴゴゴ!! ゴガガガガガガガァァァァ・・・・・・!!!


その後も眠り続ける『K』。


途中途中で看護師が一生懸命起こしに来ているが、一向に起きない。


鉄格子越しに看護師が、


「よく寝るね・・・・・・?」


と同意を求められ、


「そうですね・・・・・・」


看護師も私も顔を見合わせ、お互い苦笑した。


本当によく寝る。『K』は昼食の時間も起きてはこなかった。ただただ豪快過ぎるイビキを撒き散らし続けていた。


昼をだいぶ過ぎた頃だった。彼女は目覚めた。


「ううう~~~ん~~~~~・・・・・・あ~~~~~よく寝た! ・・・・・・ココどこ?! ココ・・・・・・トイレ・・・・・・ウンチしよ!」


丸聞こえです。独り言からオナラから何から何までです。


「・・・・・・おばあちゃん・・・・・・おばあちゃん・・・・・・おばあちゃん! おばあちゃん死んじゃいやーーー!!!」


なんだろうな~・・・・・・。突然『K』は泣き喚き始めた。いったい『K』の頭の中では何が起こっているんだろう?


昨日に引き続き・・・・・・うるさいです☆


「おばあちゃん! おばあちゃん! おばあちゃん・・・・・・おばあちゃん!! 死んじゃいやーーーーー!!! 死んじゃやーーーーー!!! おばあちゃん死ぬのやーーー!! いーーーーーーー! やーーーーーーーー!!!!!! わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああん!!! わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああーーーー!!! おば、おばあちゃ・・・・・・わあああああぁぁぁぁぁーーーーーー! おばあちゃーーーーーん!!! おばあちゃーーーーん!!!!!!」


『K』が、おばあちゃん大好き♪ って事だけはよく分かった。


が、こんな所で泣き喚いてもおばあちゃんには届かないぞ★ って言うかおばあちゃんどうした? 死ぬの? っていうかそもそも生きてんの? 失礼。キチガイの戯言です。気にするな☆


「わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああんーーーーー!!! おばあちゃん! おばあちゃん! おばあちゃーーーーん!!! ・・・・・・おじい・・・・・・おじいちゃん! おじいちゃん?! ・・・・・・おじいちゃん・・・・・・は・・・・・・$◎♯#▲§♭※ うん、まあ・・・・・・。おばあちゃーーーーーーん!! おーーーばあちゃーーーーーん!!!」


おじいちゃんはうん、まあ。って・・・・・・ババアだけじゃなくて、ついででもいいからジジイの事も心配してやれよ!!!


『K』このやろう! うるさいんだけど、ちょっと面白かったじゃねーか!


「おば・・・・・・おばあちゃん! おばあちゃん!!! うーー!わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああん!!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うわあーん! お腹空いたーーーーーーー!!! ご飯ーーーーーーー!!! ご飯ーーーーーーー!!! うおーーー! うおーーー! うおぉーーーー!!!」


そうだよね☆ ババアの心配よりまずは自分の事だよね☆ ずうーーーーっと寝てたもんね☆ いつ気づくかな~? って、実は私思ってました★ 気づいたか! やっとと言うかとうとう気づいちゃったか!


「ご飯!!! ご~~~は~~~ん~~~~~!! とうっ!!!」


ドッガァーーーーンッ!!! ゴッガァーーーン!!! ガガンッッ!! ガンッ! ガゴンッ!


鉄の扉を蹴る! 蹴る! 叫ぶ! 叫ぶ! そして看護師来る。


「目、覚めました?そう。・・・・・・ご飯もうないんですよ?」


「なんで?!」


「何回も何回も何回も何回も・・・・・・起こしたんですが、Kさん寝てたじゃないですか。・・・・・・次は夕食になります。あと・・・・・・三時間ちょっとなので・・・・・・我慢してくださいね?」


「・・・・・・分かった!!!」


看護師が去り、僅かの静寂のあと・・・・・・暴れ、叫び始める『K』


「ご飯ないってなんで?!!! どうしてーーーーー?!!! 酷いよーーーーー!!! お腹空いたのにィィィィィィィィ!!! とうっ!!! 」


ガンッ! ガンッ! ゴッガァーーーン!!! ゴンッ! ガンッ!!


今日の彼女は『とうっ!』がお気に入りのようだ。


「Kさん大丈夫ですか?」


「大丈夫!!」


『K』が暴れ、叫ぶ度に看護師は小走りでやって来て尋ねる。『K』は「大丈夫ですか?」と聞かれると「大丈夫!!」と即答する。看護師が去ると再び暴れ、叫び始める。そして看護師が来る。そして聞く。


「Kさん辛いですか?」


「辛くない!!」


これも即答する。そして看護師去る。『K』再び暴れ、叫ぶ。そして看護師来て尋ねる。『K』即答。看護師去る。また『K』が暴れ、叫び始める。


・・・・・・・・これを延々と繰り返すのだ。


看護師も根気がいる。だがしかし! もっと根気がいり我慢しているのは・・・・・・・・・・・・・・・私だ!!!



夕食。


「がふがふ!」「ガツガツ!」「フゴッ?! げふ! げふ! ・・・・・・がふがふ!」


凄い勢いでご飯を食べている『K』


凄いんだよ! マジで「がふがふ!」とか「ガツガツ!」って音が聞こえるんだぜ♪


「ごちそ~さまでした!!! ・・・・・・グゥげっぷぅ~~!」


豪快だわ~~~。私は・・・・・・食欲ないです。トイレに捨てます。ごめんなさい・・・・・・。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ