マリアンヌの帰省
「マリアンヌ しばらくぶりだな。」
「そうですわね。お父様もお元気そうで何よりですわ。」
「それで マリアンヌ お前は何をしている?」
「どうしたんですの?わたくし何かしましたかしら?」
「学園に入学してから初帰省ではないか?お前の学園での活動は侍女からの報告書で把握はしている。どうやら少しお転婆がすぎるのではないか?」
「学園での生活は充実していますわ。休暇毎に長期旅行で地球への訪問 今度わたくし音楽デビューしますのよ おーっほっほ」
「それも聞いている。生徒会長として優秀な成績を残していると。だが 私は主席を取るように言ってあるはずだが?我がガードナー家の宿敵であるフォーチュン家 オーキス家の小娘には勝っているようだが お前は第3位 どういう事か説明してくれないか?」
「それですか。まず入学の時点で実技ではルシフェル王妹レイ殿下はレベルが億を超えておりました。実技第2位のアイ・サワキ嬢も何千万レベル それに比べてわたくしは入学時点でレベル150程度でしたわ。どうしようもないではありませんか?」
「なっ・・・そんなに高レベルの生徒がいると言うのか?!」
「そうですわね その二人は入学時点では足元にも及びませんでしたわね。さすがルシフェルの令嬢でしたわ。筆記成績ではアリシア・ワリーノ殿下は入学前からも優秀でしたわね。第2位のレイ殿下も他の学園を飛び級してのルシフェル女学園への入学でしたので成績はより上位であったとわたくしも不覚の思いでしたわね。」
「お前は我がガードナー家では一流の教育を受けさせていたはずだが?」
「それはわかってはいますわ 令嬢としての気品 教養すべてを受けさせていただき感謝しておりますの ですが 世界は広いものでやはり上には上がいるのだと思い知らされましたわね。」
「少し 気が緩んでいるのではないか?お前にはこのガードナー家を守っていく覚悟はあるのか?」
「なんですの?戦闘訓練でもしますか?」
「ふっ 少しワガママに育ててしまっていたようだな。このウィリアム・ガードナー魔法侯爵の実力を再確認して私を目指し学問にはげむがよい。」
「おーっほっほ!!!いいですわよ?」
マリアンヌ・ガードナーはルシフェル女学園の生徒会長である。彼女は同じSクラスのクラウディアとジョセフィーヌの実家とは魔法研究で切磋琢磨し合うライバルのような家系なのだが マリアンヌの実家は今まで厳しい教育で他の家に負ける事があれば実家から追放とまで言い放つほどだった。
そんな実家の事をマリアンヌは好きになれず ルシフェル女学園でそのライバルの家の令嬢と同じクラスになって思ったよりも仲良くなり 今では大切な仲間となった二人の事をもう傷つけるような行動を取りたくはなかった。同じバンドのメンバーとしても仲が悪いなどあってはならないのだ。
久しぶりに実家から帰省命令を受けわざわざこの入学試験の受け入れの忙しい時に帰省してみればこの様子である。
マリアンヌの家の魔法実験場に移動し 侯爵は格の違いを見せつけてやろうと自信満々のようだ。観戦には屋敷に住む使用人やマリアンヌの兄なども駆けつけている。
「マリアンヌよ その腑抜けた態度を直させてやろう。そして卒業後はファランク公爵家の縁談を受けてもらうぞ?」
「なんですの?それ初耳なのですわ!」
「ふふ あちらもお前の噂を聞いて公爵家の妻にふさわしいというのでお話をいただいたのだよ。うれしいだろう?卒業後お前は婚約する事になるだろう」
「お断りですわね。わたくし弱い男には興味ないんですのよ ハッキリ言ってわたくしフリーダムで将来を終わらせるつもりなんてないんですわよ」
「マリー どういう事なんだ?フリーダムに就職する気はないという事か?」
「お兄様も存外この家に染まり切っているようですわね。世界を見た方がよろしくてよ おーっほっほ!わたくし ルシフェル女学園に入学してルシフェルの実力を思い知らされましたの。あの国はやばすぎなんですわ。」
「それは聞いてはいるが 長い歴史があるこの侯爵家であるお前は誇りに思わないのかい?」
「弱すぎなんですわよ。確かにわたくしもガードナー侯爵家は世界有数の魔法研究の名家として誇りに思っていますわ。ですが お父様もお兄様も弱すぎる。レベル20000程度ってなんなんですの?」
「貴族の務めとして当然のレベルだと思うが?」
「わたくしも昔でしたら尊敬できました。ですがルシフェル女学園で戦闘訓練を受けていれば1か月もあればレベル1から50万は行きますわね」
「そ そんなバカな!!」
「あり得ないだろうそんな事!」
「はぁ ルシフェル女学園の教育は一般的には情報公開をしていませんでしたわね。ましてや今新システムでレベルを下げる装備が開発されたので強いと思われていないんですのね?」
「確かに僕もルシ女では優秀な魔法戦闘技術を学べるとは聞いているが。そこまでなのか?」
「ふ クラーク マリアンヌの虚勢はすぐにはがして見せよう。さぁ マリアンヌ 私の攻撃を受けて無傷だったら婚約の件 考えてやってもよいぞ?」
「その話 本当ですわね?わたくし 婚約など煩わしい話迷惑なんですの どーせ今日帰省命令が出たのもその話がメインだったのでしょう?」
「まぁそういう事だが お前は向上心が高いから喜ぶと思っていたのだがな」
「マリーにとってもいい話なんだよ?公爵家の正室など名誉な事じゃないか」
「興味ありませんわね。どうせわたくしの今の生徒会長という立場が自慢になるから欲しいだけなんではありませんの?」
「それはそうだろうが 誇りに思うよ?」
「クラーク マリアンヌは少しこの家を離れて自由にさせすぎたようだ。オシオキが必要だな。」
「ま マリー 父上に謝るんだ!!」
「やっと試合の始まりですわね?お父様 本気でやらないと恥を欠きますわよ?」
侯爵自慢のガードナー家に伝わる火属性大魔法 メガバーストの準備を始めた。メガバーストなど今のマリアンヌにとってはマッチの火のような物なのだが 侯爵にとっては数分の詠唱を重ねやっと発動出来るような大魔法だった。
「あの お父様 メガバーストをしたいのはわかるのですが 無詠唱はしないんですの?」
「我が家に代々伝わるメガバーストは完璧な大魔法だ。無詠唱なんてできるわけがないだろう?ふふ 娘に対して使うような魔法ではないのだが 食らうがいい!大魔法 メガバースト!」
「ではこちらは そうですわねー ウォーターボールでもしますわね?」
「そんな生活魔法でメガバーストをどうにかできるわけないじゃないか!マリー どうしたんだ!マジメにやるべきだよ!!」
「愚かな・・・ 痛い目に合わないとわからないらしい!!」
侯爵のメガバーストは10mほどの大きさになりマリアンヌに襲い掛かるが マリアンヌのウォーターボールはその数十倍の大きさ 野外魔法実験場全体を覆うようなウォーターボールでメガバーストを包み込みあっさりとかき消してしまった。その大きさに父も兄も他の侯爵家に勤める者でさえも呆気に取られていたが 唯一動じないのはマリアンヌ付の侍女だけである。
「な なんなんだその魔法は・・・ マリー 君は一体・・・!」
「あ ありえない・・・ どういうことだ・・・!私のメガバーストが・・・!」
「おーっほっほ!これで婚約のお話はこれから先一切無しという事でいいですのよね?」
「マリアンヌ なぜそこまで協力な魔法を使う事ができるのだ!!」
「お父様もお兄様も天界という場所をご存じです?」
「神々がお住まいになる世界という認識だがあっているかい?」
「私もそのような話しか覚えがないが それがどうしたのだ?」
「まず わたくしの強さですが ルシフェル女学園に入学し ダンジョンでのモンスターとの戦闘で年末には3億を超えていましたわね」
「な どうやって!」
「修行ですわ 私達Sクラスの生徒は授業が終わってダンジョンに移動し 1時間を1分にする魔法を使ってずっと戦い続けてきました。モンスターレベル上限は何十万という物でしたが戦っているともう格下として数で勝負という作業のようなものでしたわね。」
「なんだと・・・ そこまで危険な戦闘訓練だというのか?」
「そして 今年に入り アサミ様方現人神様の休暇でSクラスや各国の王族の皆様 ルシフェルの上級幹部の皆様と共に天界に招待されたのです。」
「マリー 初耳なのだけど?!どんな所なのだい?」
「そーですわね 天界では下界とは時間の流れが違うのですわ。下界の1日で天界の1か月なんですの そこは神々や天使の皆様が楽しく暮らし各世界の神々が世界を管理する場所でしたわね。我が世界の神ミュー様の神域にて下界時間で4か月ほど滞在させていただきましたの。」
「そこでも修業をしたというのか?」
「ミュー様の神域では時間が止まった部屋がありましたの。そこでは何十年といようが身体も老いず好きなだけ自分のレベル以下のモンスターを呼び出し戦闘出来るという素晴らしい修行場所でしたのよ?そこでルシフェルの皆様や戦闘が好きな各国の王族の皆様と模擬戦をしたりと10年ほど有意義な時間を過ごさせていただきましたの」
「な なんと・・・ そんな場所があるなんて」
「お父様これを」
「ぬ?何かね?」
マリアンヌが侯爵に渡した物は学園支給の腕輪から発行されたステータスカードだ。現在の強さなどが詳細に記入されている。ステータスオープンは地球人にしか使えないので 本来数値を他者に教える場合は冒険者ギルドで数値測定をしてもらわなければならない。それが面倒なので腕輪の機能に数値化をしカードとして作れる機能が備わっている。
「我が学園のステータスカードですわ。この腕輪で数値を測りカード化し相手に見せる事ができますの。」
「なっ・・・マリアンヌのレベルが3500億・・・・?これは本当なのか!!」
「マリー・・・これは数値は間違いではないのかい?」
「そうですわね レイ殿下とアイ嬢はわたくし達より上ですが 他のSクラスの生徒は大体同じようなレベルですのよ?今現在 わたくしはレベルを下げるアクセサリーを付けておりますの。何千億というレベルですと生活に支障が出るので億を超えたら一時的にレベルを下げるというアイテムを使う法律がルシフェルで出来ましたの」
「そ そんな事が・・・」
「アサミ様 ルナ様のレベルはもう10兆を超えましたわ。あの方々はそこが知れません・・・」
「とんでもない話だな・・」
「マリー 君は将来はどうしたいんだい?」
「人払いをしないとこれ以上はお話できませんわね」
「わ わかった 私の執務室で聞こうじゃないか」
侯爵との試合にもならない試合を終了し観覧者を解散させ、場所を執務室に移し マリアンヌの将来の話を兄と父と相談することにした。
「まず その公爵家の縁談を受けることは出来ませんわ。いいえ どこの家であってもですわ。」
「どうしてかね?」
「僕はいい話だと思うんだけどなぁ?そんなに嫌なのかい?」
「今回の天界旅行中にバンド結成しましたの。そこで修行場でもバンド練習を始めアサミお姉様や他のタレント事務所の皆様がお認めになり 正式に地球とミューノアで音楽デビューをする事になりましたの!もうすでに地球で配信を始め この1週間ほどで再生数が数千万回と世界中の皆様に見ていただいておりますのよ?」
「本当かい!?マリーがバンドとしてデビューなんて夢みたいだ!」
「なんと・・・ それは我が家としても誇らしい事だ」
「まず わたくしの年齢ですでに婚約済みというとファンが付かないのですわ。もうすでに他の殿方と将来が決まっているというと萎えるみたいですわね」
「今の時代はそういうものなのか?」
「確かに地球でのアイドルやバンドでは恋愛禁止という風潮があるようです。誰の者でもない女性を応援したいと言うのは聞いた事がありますね」
「ええ 今現在デビューが決まっているSクラスの生徒は2組ありますわ。みな婚約等を普通はしてもいい年齢ですが興味がない子達が多いんですの。それは音楽活動に支障が出るからしないというのもありますが 別の理由もあるんですのよ?」
「その前に マリアンヌよ お前は将来どうするつもりなのだ?」
「そうですわね まずわたくし 学園長先生より聞かされたお話ですが 卒業後はルシフェルに就職する場合 子爵としての貴族位をいただけるという事 そして今現在のレベルがこれ以上上がるという事であれば伯爵位を授ける事になるだろうと言われましたの。」
「なっ ルシフェルの子爵と言えばそれだけで一生困らないほどだが伯爵位だと?!」
「それは・・・ フリーダムの公爵の夫人程度に収まるというのもマリーが嫌がるわけだね」
「そうなんですの 伯爵位のお給料は月金貨1000枚は確定なんですのよ?」
「恐ろしいな・・・」
「そんなに貰えるのかい!?」
「そして ルシフェルでは領地管理も希望者以外はしなくてもいいんですの 余計な仕事をしなくていいのは最高ですわね!」
「ううむ・・・確かに領地管理は煩わしいからなぁ・・・」
「羨ましいことだね・・・」
「次に これは内密の話なので文書にしたり話をしたりする事ができない魔法をかけさせていただきますがよろしくて?」
「それほど重要な事なのだな?」
「僕は構わないよ 何を教えてくれるんだい?」
「では わたくし達の世界 ミューノアでは神は主神ミュー様 現人神のアサミお姉様 音の精霊神のルナお姉様 世界樹の管理人アルティシア様 そして精霊神の皆様ですわね?」
「まぁそうだね それは世界中から認知されているだろう」
「他にもいるのかい?」
「そうですわね ルシフェルの伯爵位から上の方はだいたい あとはブリタニアの勇者様パーティ バンド活動をしている姫殿下やキングレオのパンジャ陛下などはもうすでに神として認められています。あまりにも下界の者とのレベルの差が激しすぎるからですわ。その方々はすでに神としての称号をお持ちですが 死後神として告知されることになります。ようは目立ちたくないからすでに告知されているアサミお姉様方に押し付けているという事ですわね」
「た 確かにアサミ様に認められた方々は不老になれるという。それで神としての立場を手に入れたら世界中から面倒な仕事などを押し付けられて窮屈な思いをするかもしれないな」
「そして 天界の旅行中に各国の王族の皆様やSクラスの生徒など様々な身分の強者の方がミュー様より時期神候補としてお呼び出しを受けました。わたくしもですわね」
「な なんと・・・」
「僕の妹が神候補・・・・」
「神の試練は他の世界に勇者として召喚され世界を救うという事らしいですわね。ですがルシフェルでの貴族として過ごしていればいつかは別の功績で神になっているだろうという事を聞かされましたの。わたくしは神になるのなら不老になるでしょう。ですからすぐに婚姻などを受けると言うのは無理な話なんですの」
「そ そういうことであったか・・・」
「望まぬ婚姻で不老になるかもしれないマリーを縛る事はできないね」
「ええ アサミ様のお話によると最低でも2万年は寿命があるようですわね。その間に何回愛する殿方が現れるかわかりませんもの。まぁ今のとこ興味もないんですが しばらくはお仕事を楽しみたいんですわ!」
「父上 これは僕達が折れた方がいいですね マリーはもうすでに将来を決めているようだ。」
「そうだな で マリアンヌ 具体的に卒業後はどの分野をするつもりなのだ?」
「ほぼ 全てのSクラスの生徒はルシフェルで貴族位を授かる事はもう決定していますわね。ただ王族の姫も何人か在籍していますが 自国との外交官としての活動になるようですわ。わたくしはバンドの活動をしながらエクスカリバーに所属したいと思っていますの」
「エクスカリバーだと!!!」
「素晴らしいね!エクスカリバーはアサミ様直属の部隊!それ相当の実力がないと所属出来ないと聞く。」
「ええ わたくし アサミお姉様を本当に敬愛しておりますの あの方はすでに天界でも上級の神々からも認められている方なんですのよ!そんな方に仕えたいのは当然の事なのですわ!」
「確かに・・・!それはガードナー家としても誇らしい事だ!」
「ふふ マリー 僕はその将来はとてもいい事だと思う。だけれど ガードナー家としては僕よりもマリーの方が後継者としてふさわしいと思うんだ。」
「お兄様 大丈夫ですわよ わたくしお兄様が善行を行う当主である限りは支援しますの」
「ふむ クラーク お前に当主を引き継ぐのはまだまだ先の事だ まだ19歳という若さなのだから研鑽を積むがいい そしてガードナー家として魔法侯爵の名を継ぐ立派な魔法師になる事を期待しておる。」
「父上!!僕はこれまで以上に努力しましょう!」
「マリアンヌよ お前が中々我が家に帰らないで学園の情報もあまり渡さなかったのは私達とは隔絶した実力を持ってしまったという事からか?」
「Sクラスには魔法研究の名家が3家ありますでしょう?今は在学中争わないという協定を結んでいますの バンドのメンバーとしても普段から仲が悪いと不都合ですの。そして その2家の令嬢は実家ではあまりいい待遇はされてなかったそうですわね」
「ふむ。」
「元々 あまり家にいたくなかった子達のようですの。実家が彼女らから情報を受け取り魔法技術の研究を進めるとバランスが崩れてしまうということですわね。彼女達は争いごとを好みません。余計な情報を流さないように協定を結んだのですわ。」
「たしかに マリアンヌからルシフェル女学園の魔法技術などをもらったら2家より優位に立っていただろう。マリアンヌは他の家とは争うのを反対するか」
「そうですわね クラウディアもジョセフィーヌももうわたくしと同等の強さという事。最悪の場合一瞬で家ごと吹き飛ばす魔法なんて1秒あれば使えますわよ?いわば その協定を結ばないといつ滅ぶかわからない という事ですわね」
「厄介な話だ・・・ どこかの家が暴走すれば 一瞬で死ぬかもしれないとは」
「他の令嬢が実家に魔法技術を伝えている場合はあるのかい?」
「それはありませんわね 彼女達は実家を嫌っていますから一度も実家に帰省していませんもの。実家の利益何て興味ないんですわ」
「なるほどな 令嬢の気分次第ではどうなるかわからんがこちらからケンカを仕掛けると彼女達が我が家と敵対する可能性がある。不干渉で行くしかあるまい。」
「確かに3家とも名家ではありますが ルシフェルでの教育を受けると誰でも強くなれてしまうのです。お父様やお兄様を侮辱するつもりはありませんが 低レベルの争いに思えてしまうのですわ。」
「いや 確かにそうなのだろう 私達の時代で長年続いたライバル関係を終わらせるというのが正しい判断かもしれないな」
「ええ マリーが神候補というのなら 2家のご令嬢も神候補なのでしょう?実家とのいさかいなどがあったらとても立場的にまずいです」
「わたくし 彼女達とは何万年と付き合いになるかもしれませんわ。別に仲良くしなさいというわけではありませんのよ?気まずい間柄にならないようにお願いしたいですわ」
「確かにそうだな わかった 別に私も好き好んで争いたいわけではないからな。」
「ええ ご令嬢を怒らせると我が家が崩壊するでしょう。それは避けねばなりません」
「ふふ 自慢の学友なんですのよ!これから先 何があるかはわかりませんが 彼女達もエクスカリバーに希望を出しているので同僚にもなりますわ。将来ルシフェル貴族となるわたくし達が争うのはとてもまずいものなのです」
「破滅ではないか・・・ わかった マリアンヌはもうすでに私達の強さを圧倒的に越え将来の立場も整え終えているようだ 私達が口を出す必要はまったくなさそうだ。自由にやりなさい」
「そうですね マリーはもうすでに僕達以上の交友関係も銭湯の実力もある。これから君はどんな素敵なレディになるのか僕も楽しみでならないよ」
「おーっほっほ!まずはライブに来てくださいませ!!ルナフェスでデビューですの!」
「もちろん 楽しみにさせていただこう」
「僕の妹がバンドデビューなんて最高だね!」
マリアンヌの将来に口出しされることもなくなったので これからは帰省の回数も増やしていこうかなと思うのだった。




