魔王ダンジョンを作れ
『【呼び出しをします。アサミさん ルナさん ハクさん ケンジさん ゲンゾウさん ミュー室に来なさい。】』
アサミ達がアイネス星から帰還した次の日 主神ミューから訪問するように言われたアサミ達は
なんだなんだとルシフェル幹部に念話されたミューからの呼び出しに応える為ミュー室に向かっていた。
ミュー室とはアサミ達が用意したミューの執務室だ。ミューノア内では住所不定の主神様のためにルシフェル城に作られたVIPルームである。あまり下界と関わってはいけないミューだが女子会などやグルメツアーなどでよくルシフェルに来るので居場所把握をする為に趣味部屋として用がある時にはミュー室に集合させる時があるのだ。
そして 呼び出しを受けたメンバーが到着するのだった。
ミュー室は仕事部屋というよりはミューの趣味のお菓子作りやお茶を楽しむような部屋になっている。
「やれやれ 忙しいんだけどなー」
「アイネス星から帰って来てすぐ呼び出しとかミュー神は待ち構えていたようですね。何事でしょうか?厄介事な気がしますね。」
「猫人の手配とかもまだだよね!今は観光させてるけど!」
「もぅ アサミさん達の事だからまた何かやらかすと思っていましたが 他の星の人お持ち帰りとかホウレンソウ大事だと思うんですけどね。」
「まぁまぁ ケンジ君 可愛らしい子達だったじゃないか 僕も少し心が揺れ動いてしまったよ ははっ それにしても僕を呼ぶなんて珍しいね」
「発明品の依頼とかじゃないです?」
【来ましたね。休暇明けでたるんでいるようですね。ふふ。】
「はあー これからまた仕事が始まるのかー めんどうだね」
「来週また出張ということでわんにゃんに行くではありませんか」
「今度は犬人エリアだね!!」
「ズルイなぁ アスカも行って見たいと言っていたんだ イトウ家も便乗させてくれないかい?」
「王としてこれから先交流があるなら挨拶に行かなければなりませんね!僕も行きましょう!」
【はいはい まずはこちらの話をさせてくださいね。これは天照神も絡んでいるお話ですので失敗は許されないのです】
「ええっ!大仕事になりそうでやだな・・・」
「天照様も結構厄介ですからね・・・」
「まぁまぁ 聞こうじゃないか。それでミュー様僕達はその仕事をする為に呼ばれたのかい?」
【ええ 私もあんまり乗り気ではないのですが 上級神様の御言葉なら聞かなければなりません。魔王であるアサミさん ルナさん あなた達には最難関のダンジョンを作ってもらいます。】
「ダンジョン?もうあるじゃん」
「魔王のダンジョンですか ふふ 面白そうではありませんか」
「えー!私達 ネタ魔王だもん!そんな悪い事したくないよね!ねっアサミちゃん!」
「意図がわかりませんね 普通主神ならそういうのは止める話なんじゃないです?」
【BOHであなた達は天界 魔界 地獄と様々な場所からの注目を浴びてしまいました。そしてこれから先あなた達と戦いたい。ミューノアを観光したい。移住したい。など様々な理由での来訪者がたくさん来るでしょう。そこでふるい落としですね。純粋に聖地巡礼のような平和的な観光理由なら放っておけばいいですが 力比べなどの面倒な者にはダンジョン攻略をさせます。魔王が作ったダンジョンをクリアも出来ないようならあなた達が相手をするまでもないほどの弱者 という事です】
「なるほど 挑戦者としてくる輩にはダンジョンをクリアしないと我々とは交流させないという事でしょうか?」
「あの様子だと相当な数の来訪者が来そうですもんね。」
【クリアをしたらラスボスの魔王アサミさん ルナさんが相手をしてあげるという事ですね。その途中のフロアボスとしてあなた達勇者やルシフェル幹部 三龍など強者を配置するのもいいでしょう】
「あの子達ですか ふふ BOHの時のような無様な姿をさらすことはないでしょうが いいでしょう。ミュー神 私は協力しようと思います。」
「まぁコンセプトはわかりましたが 安全性はどうなんです?アサミさん達がガチで作るようなダンジョンなんてクリア出来るかもわかりませんし」
【そこでゲンゾウさんですね。ダンジョン内で死亡しても生き返るダンジョン内限定の死者蘇生アイテムやお助けアイテムを作ってほしいわけです。私も無駄死にさせたいわけではないので】
「私達と戦うためだけにダンジョン攻略させて死者が出るとか後味悪すぎるね ゲンゾウさんなんとかなりそう?」
【ただ 現在の既に存在しているダンジョンには適用させないでください。いくら死んでも生き返るというアイテムが作り出されたら緊張感がなくなって強者の魂が育たなくなります】
「なるほどね ゲーム感覚で死に戻りとかに慣れたら恐怖とかもなくなるってことか」
「問題ないね その魔王ダンジョンが完成されたら作ればいいだけだしね。他にも何か必要なアイテムはあるのかな?」
【私としては今現在行き詰っている冒険者もいるでしょう?浅い部分はそういう人達の育成の場にもしたいと思っていますから 下層でのみ使用可能という事ならその死者蘇生アイテムに頼らない戦闘をするんじゃないでしょうか】
「たしかに!今のルシフェルダンジョンはぬるいもんね!」
「現在は各国の人工ダンジョンって意味合いが多いからなぁ。冒険者廃業してる人も結構いるみたいだよ。」
【今回 天照神から 上級世界でも適用されているダンジョンコアを与えられました。現在のミューノアのダンジョンの配置モンスターには上限があります。そのダンジョンコアはまぁ 明確なレベル上限はありませんね】
「マジで!!!最高の修行場じゃん!!」
【ただし あなた達のレベルドレインは絶対に効かないという設定は付けさせてもらいますよ?】
「まぁそうだろう 今だとエレメンタル大陸のエリアボスくらいにしか使う事はなくなったけれど それ以上のレベルを吸えるというのは他の世界からみたら反則というものだよ。制限されても仕方ないだろうね」
「ふふ 構いませんよ ルシフェルダンジョンではもうどれだけの数を倒したとしてもレベルアップまでの経験値などもう数値が膨大すぎますし。」
「何十万程度のモンスターじゃ修行にもなりませんしね」
「今の冒険者ギルドのSランクは2万レベル行けばいい方だっけ?」
「そのくらいだね!国指定の階層で終わらせているからレベルアップが相当厳しいみたいだね!」
「その魔王ダンジョンを挑めばまた冒険者も仕事が増えるかもしれませんね」
「ルシフェル女学園の生徒くらいしか今は新たな強者を育成する場所がありませんでしたし 魔王ダンジョンが解放されるならミューノアの平均レベルも上がるのではないでしょうか?」
「僕達だけが強いとなると他の国に別世界からの来訪者が訪れて問題を起こした場合対処できないだろうといつも思っていたんだよ。いい機会じゃないだろうか?」
【ええ まさにその通りですね ルシフェル以外でも強者はいますが大体が王族のみで他はレベルが低いでしょう?何か脅威があった場合 あなた達が他の国に派遣というのも国的にまずいということもあるでしょうしね】
「まぁ そうなる前にマーリンが警告はするだろうけど 私達が行くのもちょっと違うよね?」
「見捨てる訳じゃないけどね!自分の国は自分達で守ろうって気持ちを強く持ってほしいよ!」
【これは冒険者ギルドも新たなる階級査定にも使われるダンジョンになるでしょうね】
「あー 何階層までクリア出来たら ランクが上がるとかの目安かな?」
「そうなると冒険者ギルドにも話を通さなければいけませんね また仕事が増えますよ!」
「我々はダンジョンを作る事を考えればいいでしょう 細かい事は冒険者ギルドに規定や新しいランクを作らせればいいのです」
「そうだよ!私達だけの仕事にするとかずるいもん!どーせ冒険者育成にも使うんでしょ!」
「まぁそうだね 今現在不足しているドロップアイテムや配置してほしいモンスターなどを相談しなければならないだろうね」
「ガチな挑戦者のレベルも調べないといけないでしょうねー 最下層近辺ですぐ殺されそうなのを配置していたら舐められますよ?」
【100階層までは冒険者ギルドの管轄という事にしたらどうでしょう?それ以降は挑戦者用とわけてみたらいいかもしれません。】
「即死トラップなどは100階層より下というわけですか」
「ダリアとかソフィーにも相談してどれだけやりたくないような鬼畜仕様のダンジョンにするか相談してみようか」
【100までは無難な育成ダンジョンでお願いしますね・・・?】
「それで ミュー様 何でいきなりこんな事言い出したの?」
「そうだよね!私達ボランティアで4月くらいまで忙しいって知ってるはずなのに!」
「どうせまた娯楽じゃないのかい?」
【その通りですね・・・ あなた達の強さを見たいのですが相手にならないモンスターなどしかこの宇宙域にはいませんから。新しいダンジョンを中継させて魔王ダンジョンを楽しみたいだけなのです・・・。神々が申し訳ありませんね・・・】
「はぁ・・・ やっぱりそれかー・・・」
「もう少し落ち着いてからの計画にしてほしいですね どんな物が必要かとかモンスターの種類とかも調べないと 僕達が知らないモンスターを配置できるようになると特性も知らないと事故が起きますよ」
「我々だと何を呼び出しても倒せるでしょうが ミューノアの現在の冒険者程度ですと死ぬ可能性もありますしね」
「挑むからにはそれ相当の覚悟はいるでしょうが そういうの僕達の責任になりそうですし」
「まぁ 面白ゾーンとか色々考えてみてもいいかもね 私達迎え撃つってのでダンジョン利用してなかったから そういうの好きな人もいるんじゃない?」
「攻める側の視点じゃなく守る側の視点か 面白いじゃないか!僕もトラップとか考えてみるよ!」
【あなた達も忙しいでしょうから 暇な時間を使ってどれだけ楽しめるか作成をお願いしますね 神々は期待していますよ】




