夏季休暇の案内
昼休み レイとアイ アリシアとクラウディアは食堂のテラスで学食を食べていた。今日はオムライスとスープ サラダのようだ。
『おーーーっほっほっ 生徒会長のマリアンヌ・ガードナーですわっ!』
「なっ なんだ!マリアンヌだぞ」
「ただの校内放送だよ 落ち着いて」
「私も生徒会長だったら おーっほっほって言わなくてはならなかったのです?」
「バカね おーっほっほなんて言ってるのはマリアンヌだけです」
『今日は 皆さんにご報告がありますわっ!夏季休暇のご案内ですの』
「夏休みだな!楽しみだな!」
「ミューノアの夏休みは2か月あるんだよねー。日本より長くてうれしいよ」
「そうなのです?日本はどのくらいなのです?」
「7月の23日くらいから8月末までだね」
「そんなの今でしたらゲートもありますが国内の領地移動で往復20日は消えてしまいます!」
「まぁ ゲートがなかったら馬車移動だっただろうね」
「ゲート技術を作っていただいたクリスおばさまのおかげなのです!」
「クリスおばさまって・・・まぁユリーネちゃんの養母ならおばさまか 本人の前で言ったら激おこだろうから クリスちゃんって言ったらいいよ」
「そうだな!ああ見えて1万才超えてるけどおばちゃん扱いはダメなんだぞ!」
「かわいらしいお姿のまま生きていけるなんて ヴァンパイアというのはすごいですね」
「クリスちゃん・・・ 少し緊張する呼び方なのです 不敬と言われそうですよ?」
「ふふ 安心して クリスちゃんは優しいからそれくらいじゃ怒られないよ」
『さて 皆さん 期末試験の勉強などもあり 心が沈んでいるでしょう!ですが!期末試験を乗り越えた先に2か月の夏季休暇がありますわ。』
「うぇー 考えたくないなぁ・・・」
「アイはAクラス落ちしないようにね」
「うぅー レイちゃん助けて~」
『夏季休暇を利用してご実家に帰省する生徒も多いでしょう。実家に帰らない生徒もいると思いますわ。そこで!夏季休暇中の生活についてのご案内ですわね!』
「あー みんなが帰るってわけでもないしね」
「みんなは帰るのです?」
「私は帰らないと思うわ。マリアンヌとジョセフィーヌと仲良くしてるなんて聞いたら実家が怒りそうですし」
「私はルシフェル幹部のみんなと旅行があるかも」
「そうだな サワキ家もそうなると思う!冬も旅行に行ったし!」
「羨ましいのです!地球に行ったのですか?」
「アサミ姉ちゃんもルナちゃんも神だからね 天界に関係者の家族も招待されたんだよ」
「天界 ですか?どんなところなのでしょう」
「天界は死んだ後に行く場所なんだぞ。神様達の仕事する場所とか死んだ人がゆっくり休める場所なんだ。 ミューノアの1日が天界で1か月でゆっくり休めたんだ!」
「色々な観光地や最先端の娯楽施設なんかもあって回り切れないほどだったね。アイはそれを利用して勉強させられてたけど・・・」
「ワタシは 12歳から前の記憶がなかったからね・・・ みんなより努力しなかったらSクラスに入るのもむずかしかったんだ」
「アイは戦闘や魔法が学年次席の成績ではないですか!」
「勉強は苦手なんだ・・・ Aクラス落ちしたらどうしよう・・・」
「赤点あったら 夏季休暇中は補修で学校に通わないとだよ?」
「うわああああ それはいやだあああああ」
「1か月いてミューノアでは1日って 相当長い間の休暇ですね・・・」
「冬休みは10日間行って来たから10か月くらい遊べたね」
「すごいのです!」
「今回は呼ばれるかわからないからね 天界以外の旅行も考えると思う」
「夏にも世界救済頼むかもって言っていたから多分行けそうだよ・・・?」
「私達は連れてってもらう側だからワガママ言ったらダメだよ?」
「アサミお姉様次第か・・・ でも天界じゃなくても色々連れてってくれるぞ!」
「ふふ そうだね アリシアもユリーネちゃんの家族だから行けるかもね」
「夏季休暇はツェペシ家にもお泊りする予定なのですよ!」
『さて 2か月ほどの夏季休暇ですが 実家に帰らない生徒は アルバイトの許可が出ていますわ。平民クラスの方はルシフェル内でのみならアルバイトをしてもいいということですわね 学園事務課に行けばアルバイト先の募集を見る事が出来ます。夏季休暇期間中のアルバイトになります。1時間銀貨2~3枚程度と聞いていますわ。ショップ店員 魔法を使った業務 モンスターランドのお仕事 料理店のお仕事なんかもあるようですわね』
「あー アルバイトかー」
「メスガキッサも募集しているかな・・・!?」
「それはダメってアサミ姉ちゃん言ってたよ。令嬢が働くと実家が怒りそうだって」
「確かに 一度行ったのですが怒らせるかのギリギリだったのです・・・」
「私はまだ未経験ね 女性店員にいじめられる店だと聞いているわ」
「そこまでガチのイジメじゃないよ ちょっといじわるするくらいだね」
「ドMの客が多いんだ・・・!」
「そ 想像も付きませんね・・・メスガキッサ 一度行って見なければ・・・」
「本気で怒るような貴族もいるから ちゃんとシステムを理解しないとダメなんだ」
「知らないで入ってくる人もいるから冗談が通じない場合もあるんだぞ」
「奥が深いんですね・・・」
『もちろん 社会勉強で働いてみたいと言う令嬢もいると思いますがその場合は短期の1日などの職場体験と言うべきコースもありますわね。』
「店員さんとかやってみたかったのですよ!!」
「1日くらいはやってみたいわね!」
「私はパパのお店でバイトしてるからいいかな」
「レイちゃんの家は喫茶店もしているからね!」
「落ち着いた場所だと言う噂ね。レイもお店に出ているの?」
「ケンジ義兄ちゃんのパパとママだって告知してやってる喫茶店じゃないからね 私が店員してても気づいてないみたいだよ」
「お忍びでやっているのですね!」
『危なくないお仕事を紹介してもらえると聞いておりますので 参加する方がいらしたら詳しい話は事務課で聞いてほしいですわね』
『次の連絡ですわ 期末試験で赤点を取ってしまった生徒 夏季休暇中に1週間の補修がありますわね。そして最終日にテストをし 合格したらクラス落ちは無しという事ですわね』
「なるほど ほんとにそこがクラス落ちのデッドラインということか」
『逆に優秀な成績を残した生徒は、新学期から1ランク上のクラスに移動すると言う事になっていますわ。AからSなどもありえますわね』
「ああ 学年末ではなく期末試験で移動する事になるのか・・・!」
「アイがAに行くのは夏季休暇明けになるかもしれないのですよ!」
「ええええ 勘弁してよぉ~」
「ふふ まぁアイなら成績も何とかなると思うわよ」
『夏季休暇中の学園ですが 寮の設備 料理の注文は全て使う事が出来ます。ですが 学園内のお店はお休みになるお店が多いですわね。この資料だと・・・コンビニ スーパー ファミリーレストラン 喫茶店くらいしか開いていないようです。』
「いつも外食をしていた生徒は買いだめしないとダメなようですね」
「と言っても寮のご飯を食べた方がお金かからないのですよ!」
「寮の料理も美味しいですけど メニューが決まっていますからね。たまにハンバーガーとかフライドポテトなんか食べたくなりませんか?」
「あるあるー!」
「夜中に目が覚めるとアイス食べたくなるよねー」
「ワタシはジュースとアイスと冷凍食品は切らしていないぞ!」
「ちゃんと野菜も取らないとダメだよ」
「冷凍食品は簡単に食べれるから私もよく利用してるわね」
「レンジでチンするだけなのです!」
『国内のお店に行きたい場合は 学園騎士の皆さんに護衛してもらう事になります。その申請もしなくてはいけませんわ。早くても前日にはスケジュールを提出してもらわないと外出は出来ないということですわね。あなた達はルシフェル女学園の生徒として様々な価値があるのです。無断外出をして事件に巻き込まれるなどあってはなりませんので しっかり護衛を付けて行動をしてくださいまし』
『次の連絡になりますわね な なんと!』
「わざとらしいわね・・・」
「演技に向いてないのですよ」
『地球に無人島を買って そこにルシフェル女学園の合宿所や地球での宿泊ホテルを建てるみたいですわね!』
「ええ ええええええええええ」
「というと 授業で地球に行けるってことなのです?!」
「それは聞いてなかったなー」
「地球にはライブでしか言った事ないのですよ!」
『私達は地球からしたら 違う世界の人間ですわ。腕輪の力で意思疎通も出来ますが 地球の施設などは使い慣れていませんの 民間のホテルなどで別の世界の人間とバレてしまう可能性も高いですわね。そこで 表向きはミューノアタレント事務所の持ち物件として登録しますが、学園に寄付すると言う事ですわね。』
「タレント事務所の物件なら一般が安易に入り込むとかもまずいだろうね」
『まず 決まっている事は 来年の修学旅行は地球 ということですわねー』
「ええええええええええ!」
「地球への旅行ですかああああ」
「まぁ 修学旅行だしね・・・ ルシフェルの職員になったら地球へも行く事があるし その練習みたいなもんだと思うよ」
『修学旅行中は正規の宿泊施設などを利用させていただくことになりますが それ以外の極秘の入国になる場合は無人島の宿泊施設を使うと言う事ですわね』
「なるほどね そういう事か」
「私達には身分証明ないですからね。密入国で逮捕されると言う事もあるのでしょう」
『そこで 夏季休暇中に一度地球での短期旅行をする え これ本当ですの?』
「マリアンヌも驚いているし!!」
「まさか夏季休暇で行くことになるとは思ってなかったんでしょうね!」
「たのしみなのですよ!」
『さすがに全生徒のスケジュールを合わせるのも難しいでしょう ご実家のご予定もあるでしょうし パーティーの参加もあるでしょうしね そこで 8月の8日~13日までの6日間 都合の合う生徒だけの旅行になるみたいですわ』
「い 行けるのですよ!」
「わぁー 助かったわ!お見合いとかもあるとか言っていたし帰りたくなかったのよね」
「それもアサミ姉ちゃん達が関わってるだろうし ちゃんとサポートした旅行なんだろうね」
『地球の旅行の拠点は無人島に新たに建てるホテルということですわね 3日あれば準備ができるだろうと言う事 相変わらずめちゃくちゃですわね・・・』
「買って建てるだけだけど 内装はないからね・・・」
「それでもありえないわよ!」
『旅行期間中 腕輪に宿泊ホテルへの転移が出来るようになります。指定された時間までにホテルに帰らない場合は強制送還となるようなので気を付けて下さいまし』
「まぁそうよね。一人が好き勝手行動したらみんなに迷惑がかかるわ」
『今回の旅行はちゃんとお勉強もすると言う事ですわね 11月に行われる学園祭の出し物を決める為の参考にする。ミューノアタレント事務所の見学 日本のミューノア所属のバンドイベントのライブ観戦 日本の夏祭りの見学などなどですわね 将来芸能人になりたい方にはうってつけの旅行ですわね。学ぶことはたくさんありそうですわ!』
「それでも遊びみたいなもんだぞ!」
「ライブとか屋台で学園祭の参考にして私達でお店を出すということかぁー」
『地球の観光は自由時間もちゃんとあるみたいなのでそこは各自楽しんでもらうと言う事ですが お土産や観光で使うお金は実費という事になります。』
「それはそうよね レイどのくらい使うのかしら?」
「そうだねー・・・ 贅沢するとキリがないけど 金貨1枚あれば1日豪勢な観光出来ると思うよ」
「あら あまりかからないのですね」
「地球の平民の月の給料は金貨3枚くらいと言っていたのですよ」
「それでも高級レストランは銀貨50枚くらいはかかると思った方がいいよ」
「ふふ お小遣いを使っても 実家へのお土産を送っておけば問題ないでしょう・・・。」
『あまりにもひどい成績の方は参加資格がないようなので頑張ってくださいまし』
「なあああああああああああ!」
「当たり前だよ・・・。」
「学園は遊びに来ているわけではないもの。」
「勉強も出来ていないで旅行にだけ参加するなど心が腐っているのですよ」
『これから 詳しく旅行の内容が書かれてあるメールを送るようなので参加を決めた生徒は午後の授業で渡される用紙に記入し提出 そして後日行われる説明会に参加 グループ分け グループごとに行きたい観光地などを決めてほしいみたいですわね。』
「今の時点で参加資格ない生徒はどうするんだ?!」
『なお 今の時点での成績はみんな参加資格があると学園では考えているようですわ』
「おおおおお!」
「期末試験次第では取り消しになるかもしれないわ・・・」
「旅行取り消しは相当嫌なのですよ!みんな赤点回避で補修しないように頑張るはずなのです・・」
「レイ あとで観光のオススメを決めましょう!」
「そうだね!」
「楽しい夏季休暇になりそうなのです!」
「勉強しないとだぞ・・・」




