↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lapidary 500円から億万長者!階級制ギャンブル倶楽部【Lapidary】天才2人の快進撃!  作者: 春間 来善


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
57/61

第56話 琥珀色の過去⑥

翠「ん?もしもし?亮ちゃん?」


亮「…翠か?お前には伝えておこうと思ってな。」


翠「ん?何?話が見えてこないんだけど?」


鈴間翠《すずまあきら》は急にかかってきた御子柴亮《みこしばりょう》の電話に出ていた。


亮の声が今まで一番暗く深かった。


亮「琥珀が死んだ。」


翠「は?」


亮「東院連合だ。」


翠「いやいや。え?」


亮「俺は今から奴らを殺しに行く。」


翠「待てよ!」


亮「だからお前と羽《つばさ》はサーカスに近づくな。」


『プツ』


翠「ちょっと亮ちゃん!?」


翠の額に嫌な汗をかいていた。


琥珀ちゃんが死んだ?サーカスに挑むな?


どういうことだ?


翠はとりあえず、本部に向かった。そこに行けば何か事情が分かるそんな気がして。


*


サーカスの会場は地下だった。


黒服「すいません。身分証を。」


入り口で黒服に止められた亮はその黒服に長い脚で蹴りを入れる。空中に浮かび上がった黒服をよそに中に入る。


全員殺す。


亮の頭の中にあるのはその1点だけだった。


*


翠「だーかーらー、御子柴亮っていう黒服がいるでしょ!?彼が今何をしているのか知りたいの!!」


翠は本部のカジノにあるインフォメーションセンターで騒いでいた。


黒服「いや、そう言われましても…」


翠「知らないんだったら上の人呼んでよ!緊急な奴なの!!」


翠は一歩も引かなかった。焦りが全身を支配していた。


祐「あ、あの!」


翠「ん?」


翠の後ろから黒服が声をかける。


祐「自分、御子柴亮さんの後輩の四十万祐って言います。あの、前に御子柴さんと電話していた人ですよね。」


翠「亮ちゃんの後輩?なら丁度良かった。全部教えて。いま亮ちゃんの身に何が起こってるの!?」


翠の顔は焦り一色だった。そしてそれは祐も同じだった。


祐「実は…」


祐の口から語られたのは、山奥で見つかった琥珀の死体。琥珀が死ぬ直前、東院連合のサーカスに参加していた可能性があること。今日行っている外部依頼に東院連合主催のサーカスがあること。


そして、亮がそこに向かったことだった。


翠「そんな…本当に琥珀ちゃんが…死んだのか…」


祐「ええ。間違いないかと。」


翠はその場に崩れ落ちた。


翠「…ってことは、亮ちゃんが危ない。亮ちゃんは仇を取るって言ってた!」


祐「ええ。分かっています。すでに他の黒服に連絡して、今その会場に向かってもらってます。間に合えばいいんですが…」


羽《つばさ》「その話本当なのか?」


いつの間にか翠の後ろには非張羽《ひばりつばさ》が立っていた。


翠「羽《つばさ》ちゃん。琥珀ちゃんが…死んだって…」


羽《つばさ》「ああ。亮からの電話で聞いたよ…」


羽《つばさ》は悲しい表情を一瞬見せたあと、小さく息を吐きいつもの表情に戻る。


羽《つばさ》「…アイツは、負けたんだな。」


翠「…え?」


羽《つばさ》「そういう世界だ。翠。認めろ。」


翠「羽《つばさ》ちゃん?」


羽《つばさ》「亮も亮だ。負けたから死んだ。今更それで駄々をこねたところで。」


翠「何…言ってんだよお前…悲しくないのかよ!!琥珀ちゃんが死んだんだぞ!!」


羽《つばさ》「分かってる!!」


翠の大声は、羽《つばさ》の大声でかき消された。


周りの目線が2人に集まる。


羽《つばさ》「でも、そういう世界だろう。俺は、情に流されるような弱いギャンブラーじゃない。」


羽《つばさ》は強くこぶしを握っていた。爪が食い込み、血がにじんできそうなほど強く握っていた。


翠「羽《つばさ》ちゃん…」


羽《つばさ》「…じゃあな。」


そう言って羽《つばさ》はその場を後にした。その手は確かに震えていた。


『ブブブ』


祐「!も、もしもし!はい。はい。分かりました。」


祐は電話に出ると息を荒くしていた。


祐「翠さん。亮さんの身柄を確保しました。」

良いと思ったら、感想、ブックマークお願いします。喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。