ネコって素晴らしい
――部屋に帰って……
「ねぇ、クマに変身出来たのなら、ネコにも変身出来る?」
……と、香穂 (カホ)。
「やった事はないけど、たぶん、出来るやろな……」
一応、ネコには詳しいしな……。
あいつが飼っていたという、
マンチカンにでもなってみるか……。
「なぁ、飼ってたコの毛色は、何やった?」
「あのコは、スタンダードの三毛」
「オーケー」
スタンダード(短足)って事は、20cm弱か……。
なら、こんな感じかな……。
――俺は、ネコに姿を変えてみた――
こうして、マンチカン(足の短いネコ)に姿を変えると……
マンチカンらしく、小さく、控えめに「ミャー」と鳴いてみた。
「きゃぁ~、すごい、すごい。あのコ、そっくり……」
よろこんで、もらえたみたいや。
一応、これでも、自称:ネコ・マスター。
全てのネコ種の大きさ、カタチ、毛色、鳴き声はもちろん、
体温(人より低め)に至るまで……すべて覚えとる。
香穂 (カホ)にひょいと持ち上げられると、
膝に乗せられて、めっちゃ撫でられたり、抱き抱えられたりした。
こいつも、ホンマにネコ好きなんやな。
キスされたりした。
これは、これで悪くない。……というか、すごくイイ!!
そもそも、第一に、変身中、俺は「全裸」や。
だから、感触が、すごくハッキリ伝わってくる。
香穂 (カホ)の膝の乗り心地は、
丁度いいやわらかさで、とても極上だった。
抱きかかえられたり、撫でられたりした時、
初めて香穂の手に触れたわけだが、
なんか、ありえんくらい、すごく柔らかかった。
なんだ、この感触。気持ちええ。
抱き抱えられると、
香穂 (カホ)の胸に当たってまう訳だが、
ここもまた、柔らかくて、気持ちええ。
唇も、やわらかかった。
おいおい、ファーストキスちゃうんかい?
ネコだから、ノーカウントってか…。
俺も、だんだん、調子にのって……
服の中に潜り込むと、
胸の間に潜り込んで、柔らかさを堪能してみた。
ちなみに、何度も言うが、一応「全裸」だ。
体全体を通して、柔らかさを実感する。
「あ……、ちょっと……」
そう言われるだけで、特にお叱りはないようだ。
マジか……。
更に悪戯心が芽生えてきた。
股間に忍びこんで、パンツの中にまで、潜り込んだ。
でも、そこまでしても、ネコに対するような態度で、
もぉ~っとムッとされるものの、怒られなかった。
むしろ、よろこばれてた?
お!?
これは……
やりたい放題なのでは……?
……と思ったが、ネコにモノマネしている間は、
不思議と、俺も人ではなくなっとるようで、
そこまでしても、俺自身としても、
人のオスとしての性欲は、まるで生まれてこない。
なんというか……
ただ、ネコそのものの悪戯心しか生まれてこない。
パンツの中は、
暗いけど、ネコは夜目が効くから……って思ってた。
だけど、考えたら、ネコは75cmよりも近いもんは、
ピントが合わず、ぼやけて見える。
だから……、覗いてるのに、全く見えん。
リアルで、ボカシがかかってる的な……。
くそぅ、俺は、全裸を見られてるのに、
こいつのは見えんのかい……。
仕方ないので、ヒゲや、手さぐりで感じる情報で、
カタチだけ、感じさせてもらった。
ふむふむ……こうなってるのね!?。
ここまでやっても、お叱りを受けない。
ネコって素晴らしい……。




