表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【悲報】召喚されて処刑決定!。だけど「何にでも化ける」スキルで、ヒロイン2人と逃避行:金曜21時更新  作者: 秋月心文


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/8

初戦闘

 クマは、一直線に、愛水ヨシミに向かっていく。

 かなり速い。

 すぐ追いつかれてしまうだろう。


 あの気持ちの悪い角も気になる。

 特殊なスキルも持ってるかもしれない。


――考えろ……、考えろ……!


 何かないんか?


――考えろ……、考えろ……!


 俺に出来る事は何だ……?


――考えろ……、考えろ……!


 俺は、何のスキルを持っとる?

 もしも、試すなら、どんな事が考えられる?


――無我夢中だった……。


 気が付くと、俺は、クマを模倣しようとしていた。


――すると……


 当然、フッ…と視界が変わり、視点が高くなった。


 あれ? もしかして?


 自分の手元を見る。クマの手になっていた。

凶悪そうな鋭い爪も、ヤツそっくりに、再現されている。


 クマと同じ大きさになったせいか、

なんだか、ヤツの事が、そんなに怖くなくなった。


 俺は、愛水に向かうクマに対して、叫んだ。

こっち向けやぁ、この野郎……と叫んだハズだったが……


「ガォォォン」


 え?、もはや、発する声もクマじゃん……。


 愛水に向かっていたクマは、こちらを振り向いた。


 ええい。こうなりゃ、なるようになるだけだ。


 俺は全速力で、ヤツに向かっていき、

ヤツの背中に、俺の鋭い爪を叩きつけた。


「ウガァァ」


それなりに効いている感じだ。


……とはいえ、こちらの武装と、むこうの武装は同じだ。


 俺は、生まれてから、クマの体で戦った事はない。

 それに対して、向こうは、生まれてから、ずっとクマだ。

 相手の方が、クマの体の使い方に慣れている分、有利だろう。


 ヤツの頭の角がキラッと光った。

 ん……??


 なんか、竜巻みたいのが発生し、こっちに向かってきた。


 魔法まで使えるのかよぉ~。

 俺は、もう半泣き状態だ。

 前言撤廃、ヤツの事は、まだ怖い。


 無我夢中だった。

 もう、必死で動いた。


 なんとか、ギリギリのところで躱せた。

 自動追尾とかではないみたいで、躱わる事で、攻撃を回避出来た。


 次の攻撃がない。

 相手は、少し硬直している。


 あれは、放つと、その後に、スキが生じるようだ。


――たたみかけるなら今だ……


 右手の鋭い爪で引き裂くと、

右手の鋭い爪を、力いっぱいヤツの腹に突き刺した。


 ブッサリと刺さった。かなり食い込んでいる。

 ええと、こういう時は……。

 ねじって、傷口を広げるといいんだっけ……。


 右手をねじり、傷口を広げ……。


……て、あれ、や、やばい……


――右手が、抜けなくなった……


 左手の爪で、

ヤツの体をブッサリと刺さす。


 こうして、抜こうとしたのだが……。


――今度は、左手も抜けなくなった……


 マ・ジ・か……


 そして、ヤツの頭の角が、怪しく光り始めた。

 また、さっきの竜巻か……。


 この状態では、避けられない。


 ん……、角?。


 俺は、自分の頭にも、ヤツと同じ角があると信じて、

頭の角をヤツの体に、

ブッサリと刺すような感じで、頭突きを食らわした。


 ヤツの頭の角の光が消える。


 そして、ヤツと同じ竜巻が、

頭の角が出る事を信じて、試してみた。


――俺は、子供の頃から、

  どんなものでも、一度見れば、完璧に模倣出来た――


 だから、たぶん、出来るハズだ……。

 出来ないハズはない……。


 俺の角先から、竜巻が発生し、

ヤツの体をグチャグチャに切り裂いた。

 もう、カタチすら残らなかった。


 手に絡まっていたものもなくなり、

抜けなくなってた手も、自由に動かせる。


 こうして、クマの脅威から解放される事が出来た。


――俺は、元の姿に戻った。


「ふぅ~」


 俺が元の姿になるのを見て、

さっきまで、どこかに隠れていた2人が姿を見せた。


「お疲れ様!、ありがと、また助けられたわ」

 香穂カホが、顔を手で覆いながら、

そう言って笑顔で迎えてくれた。


 一方の、愛水ヨシミの方は、

声を殺しながら大泣きしている。

 無理もない、殺されかけてたんだもんな。


「まぁ、でも、全員無事でよかったわ」

 と言った途端、俺も、へたりと座り込んだ。


 お尻に草や土が、直接当たる感触がする。


 あれ? 


――気が付くと全裸になっていた……


 あ~、あんだけデカいものに変身したから、

今までの服だと、やぶれちゃったかぁ…。


「これ、着て……」


 香穂カホが、カバンから半袖の体操着と、

体育の時に履く感じのハーフパンツを差し出した。

 パンツは……さすがに、それは持ってないわな。


「ありがと」


 着替る為に、立ち上がろうとするが、

足が震えていて、うまく立てない。

「ちょっと、ビビりすぎて、なんか立てへん。

 すまんけど、ちょっと待ってな……」


 とりあえず、股間の上に、

借りた服を乗せて、隠して置いた。


「あんな事も出来るのね」


「なんかもう、無我夢中だったし……」


「急に動くと、クマを興奮しちゃうらしいから、

 さっきみたいに、大声出して、走りだすんはダメだぞ」

 そう言って、愛水ヨシミの頭にポンと手を置いた。


「うん、ごめんね」


「しっかし、あんなんがおるんなら、

 夜になる前に、この森を抜けんとやばそうやな」


 どこかの芸人さんのように、股間を体操服で隠しながら、

生まれたての小鹿のように、足をプルプルさせて、

ハーフパンツを履き、体操服を着用した。


 それにしても、女子が使ってた服を、

下着もなしにじかに履くというのは、

ちょっと興奮するものがあるな。


 股間のビッグマグナムが、

巨大化しないか、ちょっと心配だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ