2人組
――俺は、今、2人組につけられとる――
最初は、王都からの追っ手かと思った。
だけど……。
二人とも、制服着てる女子学生で、尾行も素人っぽい。
そういえば、
さっき俺と同じ「ダメスキル」部屋にいた気がする。
俺が、振り向くと、
二人のうち、俺より背が高く、髪をポニーテールにしてるコが声をかけてきた。
「あのぅ~、あたしたちも付いていっていい?」
「えっ!?」
俺は、正直、戸惑った。
俺は、女子に対する免疫がない。
俺は、一人っ子なので、兄弟はいない。
学校も、工業高校で女子の比率は非常に低く、全く接点がない。
けれど、思春期、真っ只中だ……。
もちろん、女子には興味はあるよ。
いろんな意味で、期待しちゃうよ。
けれど、一緒に行動するという事は、そんな欲望は置いといて、
うまくやっていけるか……を考えないといけない。
正直、答えに困っていたところ……。
「さっき、助けてくれたのは、あなたよね?」
「助けた?」
「えぇ、あなたがいなければ、きっと、私たち、殺されてた」
「俺自身が助かりとぅて、そうしただけや」
「それでも、あたしたちが、
あなたのおかげで助かったのは事実だわ。
だから、お礼が言いたかったの。ありがとう」
「ど、どういたしまして……」
こういうのは、慣れてない、ちょっと照れる。
「あたしは、
看破という鑑定の上位版みたいなスキルがあるの。
だから、あなたのスキルの事も知っていたし、
それで、助けてくれんだろう……って理解したわ」
そういうと、彼女は、自分を鑑定してみせた。
俺と、彼女の間に、
あの鑑定士のような緑色の光魔方陣が現れると、
次に、ゲームのウインドウみたいのが登場した。
彼女の情報が、ウインドウに表示される。
神八 香穂 (カミヤ カホ)
スキル:看破(鑑定の上位スキル)
特 技:合気道
性 格:真面目で几帳面、完璧主義、物事を客観的に見れる冷静さ
好 み:ネコ、甘いもの、かわいいもの、甘えさせてくれる人
苦 手:虫、辛すぎるもの
身 長:175cm
体 重:60kg
誕生日:8月25日生まれ(乙女座)奈良県出身16歳
血液型:A 型
バスト :95cm(Fカップ)
ウエスト:60cm
ヒップ :85cm
男性経験:なし
思わず、ゴクリッ……と音を出してしまった。
何に?って……。それは内緒だ。
「!!……」
彼女が少し警戒したのがわかった。
相手は、ここまで、あからさまに、見せてくれている。
これは、信用するしかないか……。
「あぁ、ごめん。なんていうか、看破ってすごいんやな。
ここまで、あからさまに、見せてくれてありがとう。
俺も、一応、思春期の男子なので、
スリーサイズまで見せられると、流石に……ね」
「え??」
彼女は、そこまでの情報が見せられている事には、気づいてなかったようだ。
自分自身の鑑定結果を、見た事がなかったのかな?
「ちょっと、あなたのを見せてもらってもいい?」
「ええよ」
彼女は、俺の情報をシゲシゲと眺める……。
俺には、その情報は見えていない。
なんか、すごい情報でも載っていたのか、顔を真っ赤にした。
さっきの彼女と同程度の情報が出ていたハズだから、
ナニかの大きさでも載っていたかな……。
俺は、これでも、ナニかの大きさは、人より大きいと自負してる。
ナニの大きさって? 想像にまかせるで……。
「へ、変な想像しないでよね」
「手は出さないから、想像するのだけは勘弁してくれよ……」
彼女の顔は……どちらかというと好みかもしれん。
背が高いけど、いわゆるモデル体型って感じで、バランス取れてて悪くない。
とにかく胸が大きい。そう胸が大きいのだ。(大事な事だから2回思いました)
思わず、そこに飛び込んでいきたいと思わずにはいられない程に…。
見た目はクールビューティーな感じだが、
話してみると、なかなかに、フレンドリーだ。
同い年というのも、共感出来る。
こちらも警戒を解くとしよう。
「俺は、これから、この国を出て、隣国まで行く事を考えとる。
正直、女子と一緒に行動する事に免疫がないんで、
ちょっとキモイと感じる頃もあるかもしれんが、
それでも、ええのなら、一緒に行くのは構わんで……」
「ありがとう。あたしたちも、この国は信用出来ないし、
この国にいて、殺されずに済むとは思っていない。
あたしも、男子と一緒に行動するのは免疫はないけど、
これでも、合気道をやってたし、
力で負ける気はしないから、変な事した時は覚悟してね」
「あぁ、わかった。肝に銘じとく……
とりあえず、
一緒にやっていくにあたって、互いの情報を共有しときたい。
まずは自己紹介……ええかな?。
鑑定じゃなく、あくまで自己申告で……」
「わかったわ」
「それじゃあ、俺から……
茂野 真音 (シゲノ マオ)、天秤座、AB型、16歳、
スキルも特技もモノマネや。
他は、何やっても、悪くないんやけど、良くもないって感じや。
2週に1回は、ネコ・カフェに通っとって、ネコ種にも詳しいで……」
「じゃぁ、次はあたし……
神八 香穂 (カミヤ カホ)、乙女座、A 型、16歳
スキルは、なんでも鑑定出来る「看破」、特技は「合気道」。
あたしも、ネコは好き。昔、マンチカンを飼ってたわ」
そして、最後に、もう一人の子が自己紹介。
背が小さく、ストレートロング肩より少し長い程度、
前髪はパッツン、茶色っけが全くない純粋なまっ黒の髪の子だ。
なんというか、保護欲をそそられる感じのコだ。
「わたしは……
和泉川 愛水 (イズミカワ ヨシミ)、牡羊座、B型、17歳
スキルは「聖水」で、安全に飲める水を出せるみたい。
特技かは、わからないけど、「弓道」やってました。
あと、1度も病気にかかった事ないです。
ネコは嫌いじゃないけど、ウサギ飼ってました。
あまり、グイグイいける性格ではないので、
二人のうち、どっちかが、仕切ってくれるとうれしいです」




