弱気な夜
最近の俺は、非常に楽しい。
スーパーロボット1/4に、ハマってますわ。
やっぱり、ロボットは、男のロマンやん。
だけど、女性陣の方は、イマイチ元気ない。
「私たち、やる事ない……」とか、ボヤいていた。
でも……
愛水には、水を……もとい「聖水」を、出してもらってる。
香穂には、獣を捌いて、料理してもらってる。
めちゃくちゃ、役立ってると、思ってる。
でも、獣を狩るのも俺、刺客を始末するのも俺……ってところが、
納得出来てないようだ。
危ない事ばかり、させて、ごめん……って言われた事もある。
俺としては、ロボットに変身出来て、楽しいので、不満はないのだが……。
こうして、彼女たちの不満は、だんだん膨れ上がっていったようだ。
――ある満月の夜――
晴天の満月の夜なので、夜だというのに、めちゃめちゃ明るかった。
俺たちに、発見されやすいと、思ったのだろうか……
この日は、刺客が来なかった。
香穂 (カホ)が、珍しく弱気になっていた。
夜空のキレイな日で、満月だったせいか?
獣を倒した時、
その子が路頭に迷っとるのを見て、自分と重ねたんか?
香穂 (カホ)が、元気がないのは、調子が出ない。
ネコになって、元気づけようとした…。
膝に乗ると、いつものように撫でてくるものの、
すぐにその手が止まってしまった。ホント、元気が出ない。
胸の間に潜り込んで、悪戯してみた。
反応なしだ。
いつもより、大胆に、あちこち触りまくってやろうか…。
そしたら、流石に、いつも通りに反応してくれるやろ…。
舌先がザラザラにならんように注意しながら、
唇を舐めてみた。
反応なしだ。
胸に潜り込んで、吸ってみる。
反応なしだ。
更にエスカレートして、パンツの中まで潜り込んでみた。
反応なしだ。
パンツの中で、大事そうな場所を舐めてみたりしてみた。
反応なし……とはいかないが、反応が薄い。
この状態では、顔が見えないので、
どんな表情してるかは読み取れないが……。
それにしても、
されるがまま……だと……?
すでに、レッドライン超えている気がするのだが……。
でも、こんな事まで言ってきた……
「いいよ、シてくれても……」
おいおい、マジか……
男としては、こういう時、おいしく頂くのべきなのだろう……
性的な接触があれば「なぐさめる」事になって、
こいつもスッキリするのかもしれない……
そりゃあ、こいつの体は、女としてとても魅力的だ。
いつも、そんな機会があったら、シてみたいと思いつつも、
こいつの姿を想像して、ひとりで抜いてる事もある。
だから、ヤれるなら、
ヤッてしまいたいという願望も渦巻いている。
それが、ヤッてもいいと、自分から言ってるんだ。
チャンスじゃないか……。
もちろん、そうなんだけど……、そうなんだけど……。
それに、俺は、こいつ自身の事も好きや。
サバサバしとるし、同じネコ好きやし……。
頼りになるし、俺の事も頼りにもしてくれる。
でも、一番好きか? 誰よりも好きか? 一生共に出来るか?
……となると、それはわからん程度ではある……。
それに、なんというか、男というより、友として?
そういう手の出し方はしたくなかった。
手をだすなら、お互い笑顔でいる時でないと……
そんな事を考えてまう。
だから、俺は、未だに童貞なんやろうけど……
もしかすると、
こんな性格やから、俺は一生童貞なんかもしれん……
ネコの姿から、人に戻ると……
「そういんは、お互い笑顔の時にシたいんや……」
そういって、頭を撫でた後、
触れるか触れないか程度のレベルで、優しく抱きしめた。
いや、それですら、
俺にとっては、十分すぎるくらいの暴挙なんだけど……
半分、殴られると思って……
半分ビビりながら抱きしめたんだど……
……ってゆうか、
変身解いてすぐやったから、全裸のままなんやけど……
「ありがと……」
そう言われた。まったく、調子が狂う。
「ひとりじゃ……ないんやからな」
「うん」
そして、俺は、
この抱きしめた手を、ほどくタイミングを見失っていた。
え~と、こんな時、どないしたらええねん。
とりあえず、こいつが振りほどくのを待っとくか……。
……5分くらい待った
触れるか触れんかっちゅう位置で、
手を止めとるんで、ものすごく手が疲れるんやけど……
……10分くらい待った
ちょい待てや~。手がシビれてきたんですけど……
全裸だから、ちょっと、寒くなってきたんですけど……
あれ? 寝息が聞こえてくる。
香穂 (カホ)、寝てるやん……。
ゆっくり手を振りほどく。すごい手がシビれてる。
でもまぁ、安心して眠れたのなら、
頑張った甲斐はあったのかな。
翌日、香穂 (カホ)は、いつも通りの元気さを取り戻した。
目が合ってしまうと、妙にギクシャクしたりするが、
いつも通りなら、いいさ……。
ただ、俺の横を通り過ぎる際に、
小声で「意気地なし……」って言われた。
えぇ~!?。
俺が、悪いんですかぁ~!?。
おまえの為を、思ったつもりだったんだけどなぁ……。
次は、シろってか……?。
くそぅ……。俺だって、ちょっと後悔してるわい。
まぁ、次があるとは、思えんけど……。
そして、愛水 (ヨシミ)の横を通り過ぎる際にも、
小声で「意気地なし……」って言われた。
えぇ~!?。
俺が、悪いんですかぁ~!?。
……ってゆうか、昨日の事、情報共有されとるん?
どこまで知られとるんやろ、なんか怖いわ……。
皆も、俺みたいに言われんように、気ぃつけぇや……。
お読みいただき、心より感謝申し上げます!
数ある作品の中からこの物語を選び、読んでいただけたことを、とても嬉しく思っています。
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