不思議な家
森の奥に進むにつれ、獣が、大きく、強くなってきた。
ここ数日、刺客を見る事がなくなった。
さすがに、奴らも、俺たちが死んだと思っただろう。
でも、念のため、奥へ、奥へと進んだ。
香穂に、今いる位置を探ってもらい、目標の場所へと進む。
魔の森の中央には、予想もしていないものがあった。
「は?」
思わず、声が出た。
――日本からみたいな作りの3階建ての家が建っていた――
家の周囲は、畑のようなものに囲まれていた。
更に、その周りは、なんかの結界に覆われているらしい。
獣が、入ろうとして、弾かれていた。
俺らも、入れへんのでは?……と思った。
おそるおそる指先を近づけていたら……
「獣だけ、弾くみたいよ」
そう言って、香穂が、その横を堂々とすり抜けていった。
そういえば、こいつ、看破スキルあったっけ……。
くそぅ……。俺が、バカみたいやん。
家の中には、置き手紙があった。
ここに辿りついた者に、この家を贈る。
家には、保存の魔法がかかっていて、キレイな状態を保つようになっている。
家の地下には、巨大な魔石があり、それが、家の魔法を支えている。
今は、人しか通れないようにしているが、
地下の魔石に、手を触れてもらえば、触れた人だけ結界を通れるようになる。
何人でも、登録出来る。
おぉ……。
すごいじゃん。
もう刺客の心配不要って事ね。
水道も完備。香穂に見てもらったが、飲める水らしい。
温水トイレ、お風呂もあった。
そして、部屋も多く個室を確保出来た。
正直、いろいろ溜まっていたので、はき出す事が出来た。
なんか、スッキリした。
はき出した事もあるが、
刺客を気にせず、ふかふかなベットで眠れたからな…。
――翌朝――
愛水もなんか、スッキリした顔をしてた。……気がした。
もしかして、同じようにはき出してた?。
……と思ったけど、さすがに、怖くて聞けん。
たぶん、聞いたら、グーパンで殴られそうだ。
家に残された日記のようなものを読み、
この世界を知りながら、ここでの生活を送っていく。
家の中には、豊富や調味料がストックされていたが、自活は必要だ。
愛水は、家に家庭菜園があったらしく。
畑での土いじりが楽しいらしい。
野菜、果物、塩以外の香辛料(砂糖)、
食べれるキノコなどが採取出来た。
いたれり尽くせりだ…。
俺は、家の周囲で獣を取ってきて、
香穂に、さばいてもらい、彼女の料理を楽しんだ。
ちなみに、あれ以来、
香穂に、
「いいよ、シてくれても……」
……って、言われた事はない。
安心したのはいいが、残念だったなぁ……と、今でも思う。
お読みいただき、ありがとうございます!
本作は、これにて完結となります。
最後まで、お付き合い頂き、
心より感謝申し上げます。
少しでも楽しんでいただけましたら、
【ブックマーク】や【ポイント】で、
応援いただけると嬉しいです。
皆様の応援が、
今後の創作活動の励みになります。




