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第17話 自己紹介

「全員!訓練止め!ちゅうもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉく!!!」

ザイノの声により鍛錬に励んでいた海兵達は鍛錬を止めザイノに視線が集まる。



「以前より話に上がっていた勇者様であるが、今日この鎮守府に配属された!私の隣にいる彼こそが勇者様である!」



「さ勇者様、皆に一言自己紹介を。」

肉松は一歩前に出てはっきりと皆に聞こえるように大きな声で自己紹介を始めた。



「鎮守府の皆さん始めまして!オイラは小林とゆいます!姫様の召喚に応じこの国を救うべくこの世界へ馳せ参じました!この国は今まさに侵略の危機に陥っていると聞きました!バニヤ海軍の新参者ではございますがこの国を連邦の魔の手から救うべく全力を尽くして参ります。何卒どうか宜しくお願いします!」

肉松の力強い挨拶に海兵達は拍手を贈った。

肉松は勇者である。

勇者とはゆわばこの国を救う為に現れた英雄、その英雄が自信なさげな顔をして自己紹介などしようものなら海兵達の士気はだだ下がりする事請け合いである。



だからこそ肉松は元気を振り絞って自己紹介したのである。

陰キャの肉松はこうゆうのは苦手であったが何とか無事自己紹介を終えたのである。



「非番の者や見張りの者もおりますのでここにいる者で全員ではありませんがそうゆった者にはまた別の機会に挨拶しましょう。さて、ここでの用事は済みました、ゆきましょう。」

ザイノは肉松を連れて訓練場を後にした。



カツ……カツ……



「あの……ザイノさん。」



「はい、何でしょう?」



「オイラはここの鎮守府で何をすればよいんですか?」

いきなり決まってしまった鎮守府への配属であったが為己の具体的な役割を何も聞かされていない。



「この鎮守府での勇者様の役割はパロネア海軍の殲滅。それに尽きます。今は平和に見えるこの鎮守府もつい先日、パロネア海軍の軍艦がテルバニヤ海域内に侵入してきました。」



「幸い、とゆってよいものかどうか軍艦には少し海域に侵入されただけで直ぐに引き返してゆきました。恐らく偵察と鎮守府の出方を伺っていたのでしょう。こちらから攻撃を仕掛ければパロネアに戦争の大義名分を与える事となり傍観に徹すればバニヤ海軍の層の薄さが露呈してしまう。」



「どちらにせよそう遠くない内にパロネアはこの鎮守府を落としに来る事は間違いありません。その時は勇者様にパロネア軍の殲滅をお願いしたいのです。バニヤ海軍はできたばかりの組織でまだ大国との戦争で戦える程の戦力も兵器も何もかもが足りておりません。」

ザイノのゆう通り、鎮守府の規模に対して兵士の数は圧倒的に少なかった。

非番の者や見張りの者もいるとはゆえ、それを足しても人員不足であった。



「オイラが護ってみせますよ、姫様が愛したこの国を。」

通路の窓から見えるスピタナ湖を見ながらテルバニヤを護ってみせるとはっきりとゆい放った。



「期待、していますよ。」

勇者が護ってみせるとゆい切った。

バニヤ海軍とパロネア海軍の戦力差を誰よりも理解しているザイノすらその言葉に安堵感を覚えたのである。

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