6話 男の正体
俺はすぐに持っている携帯で調べたら予想通り、あの男はLil Taigaだった。
少し小雨が降るなか二人の足取りが早くなり人気のない路地に入っていく。
この先は土地勘がないから俺は行くか迷った。
今は一定の距離がある状態で歩いているが、二人が行き止まりの所にいたら.....
そう考えた俺は近くで待つ事にした。
もし、これであの二人が先に行っていたら仕方ない.....諦めよう、バレるより次のチャンスの時にと俺は思った。
玲於奈が路地から出てきたが男は一緒に出てこなかったが、玲於奈の手には紫色のジュースを..... まさかこれがパープルドリンクなのか?
男が居ないならと、俺は走って近づき玲於奈を呼び止めた。
「ちょっと待って! 」
「え、なんでここにいるの? 」
玲於奈はびっくりしすぎて目を見開いている。
「あの男誰だよ? 玲於奈の彼氏は俺だよな?」
俺は玲於奈に問い詰めた。
「私の彼氏は凌吾だよ!」
「じゃあ.....あの男は誰なんだよ!」
「さっきの人は.....りょーまくんって言うんだけど、気持ちが落ち着くジュースくれるの」
やっぱりあの男と紫色のジュースは関係あるのか。
「その飲み物は大丈夫なやつなの?」
「多分? 頭がふわふわするくらいかな」
絶対危ない危険なものだというのは、前に玲於奈の様子を見てた俺には分かっていた。
「それ今すぐ捨てて、そのりょーまくんの連絡先消して! 早く!!」
「分かった。でも、そんなに他の男と一緒にいるの嫌なの?」
全く危機感を持っていない玲緒菜に俺は少し呆れていた。
「嫌に決まってるじゃん! 玲於奈が話していい男は俺だけなの!」
「う..... うん。」
「今日は色々とごめんね、もう遅いから帰るね」
玲緒菜が涙目になりながら夜道を歩いているのを俺は見送ることしか出来なかった。
でも、俺は正しい事言っただけだし間違った事はしてないんだけどな。
玲於奈に一途なだけなのに.....




