4話 暗証番号
俺は大事な事を忘れていた...... 玲於奈の暗証番号を知らないことを。
咄嗟に思いついた数字は、玲於奈の誕生日が10月31日だから『1031』
他に思いつく数字はないしこれで入力。
「もう一度入力してください。」
え、誕生日じゃないのか...... 4桁の数字。
あと、俺が玲於奈の事で知っていることは、数字に関することは無いかもしれない。
そういえば玲於奈、焼き肉行きたいって言ってたな『8929』そんな単純ではないか。
でも、これで!
「もう一度入力してください」
「一定回数、間違えた場合この携帯は使用出来なくなります」
次は間違えられない俺はもう一度、玲於奈に関することを考えた。
好きな飲み物と言えばイチゴミルク『1539』
好きな食べ物は、オムレツだよな『0602』
玲於奈は俺とが初恋って言ってたな『8251』
この中にあるのか...... もう間違えられない。
もしかしたら、最近暗証番号変えたって言ってたしあの話なのか。
玲於奈の父親はまだ40代、髪の毛が薄いことをとても気にしていたらしい、それで『フヤスンデス』で増毛施術を受けて髪の毛フサフサになったんだよーとか言ってたな。
まさか......『2323』なのか。
俺はとても悩んだ、一か八かだ!!
『2323』入力っと!
開いた!! 早くメール、メールを。
男の名前で連絡してるのは山岸健二。
父親か、あと他には...... ん?りょーまくん。
なんで1人だけ平仮名なんだだろう、怪しい。
「玲於奈、今日どうだった? よかったでしょ?」
「うん、なんかふわふわしてる感じ続いてる」
「この感覚を玲於奈にも味わって欲しくてさ」
「パープルドリンクだっけ? また飲みたいけど凌吾と遊ぶ約束してるから会うならバイバイした後かな」
「じゃあ、また明日の夜ね」
浮気っぽい感じはないなかな。
俺はこの文章を見て浮気ではないことを確信して少しだけ安心した、だがパープルドリンクはなんだろう、お酒なのかそれともドラッグ......?
「ふわふわする感覚」どうしても怪しさは消えない。
明日の夜、バイバイした後にあの男が来るのを隠れて待つ。
謎の男「りょーまくん」をどうにか玲於奈から離れさせないといけない、浮気相手じゃないにしても何があるか分からない、おれの玲於奈を取られる訳にはいかないからだ。




