3話 酔ってる?
玲於奈と男が一緒に居たのを見てから1週間。
俺から連絡しないと来なかったメールが珍しく玲於奈から来たのだ。
「映画みにいきたいから遊ぼー」
今まで1度も遊びに誘ってきたことの無い彼女からのメールに俺は少し戸惑っていたがメールを返した。
「いいよー!15時に ××駅前集合ね!」
待ち合わせ場所に行ったら、あの男がいてボコボコに...... なんて事はないよな。
もしかしたら、普通に映画を。
いや、今まで1度も誘ってきたことの無い玲於奈がメールをしてくるなんて何かあるはず。
俺は少ない脳みそだがフル回転させて色々考えた。
この様子の変な玲於奈の秘密を暴かなくてはならないと俺は思う。
ひとつ考えた作戦は、彼女が映画に夢中になっていて隙が出来た時にバックから携帯を抜き取りあの男とのメールを見る事。
最低だ...... ダメなのは分かっている。
でも、あの男は玲於奈を愛すのに邪魔だと思った。
自分でも愛が重いのは分かっている、玲於奈は俺のだからあの男に取られる訳にはいかない。
メールも電話もほぼ毎日何処にいるのかもいつも聞くし束縛が度を過ぎてるのも気づいてはいるが辞めることはできない。
◆ ◆ ◆
「凌吾! こっちだよー!おーい!」
玲於奈の声が遠くから聞こえる。
いつもは大きい声は出さず傍に来て「凌吾!」と呼ぶだけなのに、今日の印象は怖いくらいテンションが高いというか酔ってるように見えた。
でも、玲於奈はお酒を飲まない。
いつも頭痛が酷く吐き気があると言っていた。
お酒以外だと.....良い事でもあったのか、それとも。
まさかね.......
一瞬嫌な予感が頭に浮かんだ。
「玲於奈、今日何かテンション高くない?」
頭では聞かないつもりでいたが、口に出てしまった。
「そんなことないよー いつも通りだよー」
やっぱり明らかにおかしい、あの男とこれは関係があるのか。
俺は彼女の携帯を見ることを決めた。
◆ ◆ ◆
映画館に着き、玲於奈の好きなホラー系を観ることになった。
売店でキャラメルポップコーンとサイダーを買って3番スクリーンに向かう。
好きなホラー系だからなのかルンルンなのが動きだけでもわかる。
映画が始まり15分くらいたった頃、横を見るとウトウトしていて今にも寝そうになっていた。
いつもなら起こしているが、今日は静かに寝るのを待つ事に。
よし!完全に寝たのを確認した俺は、玲於奈のバックから携帯を取り出すことに成功する。
早く見たかったが劇場内だとバレる危険もありマナーも悪いので俺は彼女に気づかれないように外に出る。
これで携帯を開きあの男の謎を.....
ちょっと待てよ、暗証番号は。




