2話 俺は一途?
男と一緒に居たことは認めてはいたけど、友達なのかそれとも浮気相手なのかと考えてしまう。
俺の脳内は彼女の事でパンクしそうになっていた。
何やかやと忙しくしているうちに、朝日が差してきた。
今日は朝からバイトだから寝ないといけなかったのに、彼女と一緒に居た男が気になり寝れなかった。
朝の時間が無い時の俺はとても準備が早い、歯を磨き顔を洗い、エナジードリンクを飲み、服を着てパンを1個もってすぐに家を出る。
俺の準備最速タイムは15分。
◆ ◆ ◆
「すいません、このバスは××タウン前まで行きますか?」
すらっとして綺麗なThe大人って感じの女性が話しかけてきた。
「××タウン前なら止まりますよ!」
「教えてくれて、ありがとうございます」
すごく好みの魅力的な女性だった。
いやいや、ダメだおれは玲於奈一筋だから、うん。
今日は日曜日だからか、いつもよりバスが混んでいるように感じた。
自分の定位置1番後ろが空いたのでそこに座っていると、さっきの綺麗な女性が隣の席に座ってきた。
「隣座ってもいいですか? 先程は助かりました」
「どういたしまして! 知ってたので答えただけです」
好みということもあり、俺は元気よく笑顔でそう答えた。
20分くらいたった頃、天井のスピーカーが次の停留所を告げ女性の降りるバス停に着いた。
俺は軽く頭を下げた。
隣を見るとハンカチが置いてあり忘れ物と気づいた俺は降りようとしたがもうバスはエンジンをかけ出発してしまっていた。
これはさっきの女性のハンカチだよな。
また次会うと思った俺は運転手に渡さず自分のバックにしまった。
心の中では会いたいと思っていたのかもしれない。




