1話 不安
「玲於奈ずっと一緒だよ?大好き」
「私も好きだよ」
俺は賀井 凌吾、同じ大学の友達の紹介で4歳年下の山岸 玲於奈と遊ぶようになり意気投合し付き合うことになり去年から付き合っているので今年で1年になる。
玲於奈が高校2年生の時に付き合った事にはなるがあまり周りの目は気にならなかった。
玲於奈は甘い物が大好きで2人には行きつけの場所がある、カフェ・ジャガーというチョコを専門に扱うお菓子やケーキが食べれるお店だ。
俺達がいつも頼むメニューはジャガーNo.1メニューのチョコケーキ。
見た目は華やかなのに味は濃厚なチョコレートで大人の味って感じだと思った。
「今度このチョコケーキのお菓子がコンビニ限定で販売するんだって!」
「え!? いつから?」
「来週から販売開始だって」
とても興味津々に聞いてきた。
大好きな甘い物の話をしている時の表情はにこやかでとても幸せな顔をしている。
俺は玲於奈の事が好きな事を改めて実感していた。
◆ ◆ ◆
翌日、玲於奈のバイトが終わるのは20時。
終わりの連絡の電話までゲームセンターで時間を潰して待っていた。
まだ19時半だが電話が鳴る。
「もしもし、凌吾ごめんね。今日は体調悪いから帰るね」
声からはいつもとはなにか、様子が変なのがすぐに気づいた。
「うん、次会えるのはまた来週だね」
俺は休みの日以外でも彼女に会いたくて仕方がない、ずっと声を聞いていたいくらいだ。
周りの友達と比べると独占欲が強く愛が重いのは分かっている。
家に帰る途中、バスを待っていると道路を挟んだ先に見た事のある後ろ姿が。
だが隣には見知らぬ20代の男が一緒に居た。
「おーい! 玲於奈!」
叫ぶまではいかないが大きい声で呼んだが、車の雑音で聞こえないのか全く反応がない。
あれ..... 俺の見間違いなのか。
確認のため玲於奈にメールで聞いてみる事にした。
「バイトの帰り誰かと一緒に居た?」
24時を回ろうとした頃、携帯が鳴った。
「もしもし、居たけど...... どうしたの?」
「いや...... 何でもない」
聞きたいことは沢山あったが、俺はすぐに電話を切ってしまった。




