第二話 ケスタ b
少し短くなってしまいました。
次が長くなる予定です。
昼を少し過ぎた頃、シャルルとレオは城壁に囲まれた町にたどり着いた。
二人は門番に身分を明かし、簡素な門をくぐった。城壁の中の町はそれほど大きくなく、古びたレンガ造りの建物が立ち並んでいた。町の中心には役場があり、そこから放射線状に道が伸びていた。
シャルルが自分は市場に行くがそちらはどうすると尋ねると、レオは少々悩んで答えた。
「オークくらいの魔獣なら、町にいれば襲われる心配は無いだろうけど、一応俺は森で魔獣が出た旨を町長に伝えとくよ。それが終わったら自分の用事を済ませる。」
「自分の用事って…?」
「旅をするのに必要な食料とか、飲み物、そして使った分の弾丸とかを買っておく。この町…ケスタは銃関係の店が多いから色々助かるよ。」
「旅を…しているのですか?こんな時代に?」
「こんな時代…だからかな。」
そう言ったレオの顔は、なにかを覚悟しているようにも、果てしない悲しみを背負っているようにも見えた。シャルルはそれ以上追及するのをやめて、無理やり話題を変えることにした。
「そ、そういえばレオさんになにかお礼をしたいのですけど、なにか欲しいものとかありますか?」
シャルルがバレバレの作り笑いで尋ねると、レオは微笑んで、
「それなら、じゃがいもを何個か貰おうかな。結構長持ちするから旅には助かる。」
「はい!」
シャルルは状態のいいジャガイモを何個か選んで、紙袋に包んでレオに手渡した。レオは紙袋を受け取ると、礼をしてシャルルと別れた。
「…あ、私もリボルバーの弾丸あと一つしかない。」
レオと分かれた後、ぽつりとシャルルが呟いた。
「その前にまずは野菜を届けないと!」
ケスタはこの町の名前です




