第一話 森の中の少女 b
第一話の続きです
たき火が消えて、しばらくたった。
枯れ果てた森は、闇と静寂に包まれていた。
ふと、森の奥からうめき声が聞こえた。この世のものとは思えない声だった。
声の正体は、眠っている少女の方へ近づいていた。
何かの気配に気づいた少女が目を覚ました。少女は辺りを警戒した。
「何か、来る。」
少女が呟いたすぐ後、傍らで寝ていた馬の首が宙を舞った。
「シュネル!」
かつて馬だったものから、血が吹き出していた。
赤い噴水の奥から、ソレは現れた。
ソレは少女の背丈を遥かに越える、大柄な体格で、ブタと人間を掛け合わせたような姿をしていた。身体中にびっしりと茶色い体毛が生え、所々が馬の血で赤く染まっていた。
怪物の手には、子供の背丈ほどある大きなオノが握られていた。
「オーク!?なんでこんなところに!」
少女は叫び、枕元からリボルバータイプの拳銃を取り出して、オークと呼んだ怪物の頭に立て続けに3発撃ち込んだ。しかし、オークの硬い皮膚は、銃弾をはねのけた。
「嘘でしょ!?銃が効かないの!?」
少女はオークの頭に更に2発撃ち込んだが、やはり効果が無いと分かると、すぐにその場から走り出した。
「この辺りにはまだ、魔獣はいなかったのに!」
少女は懸命に走ったが、すぐにオークに追い付かれた。オークは少女を地に押さえつけ、手に持っていた大きなオノを振りかぶった。
「嫌あああああ!」
迫りくる死の前に、少女はただ叫ぶしかなかった。
少女の首へと、オノが振り下ろされた
次で第一話が終わります




