バレエ①
保育園生活が始まると同時に、週一回ではあるが、バレエ教室にも通うことになった。田中理恵バレエ教室という名門のバレエ教室である。
教室にも到着すると、更衣室で着替えた。そう、バレエの練習着に。レイちゃんは、薄いブルーのレオタード、白いタイツに白のトウシューズ。俺はピンクのレオタードで、同じく白のタイツに白のトウシューズだ。教室の壁には巨大な鏡が貼られている。嫌でも自分の姿が映し出される。思い切り、恥ずかしい。しかも、ギャラリーが多い。子供が練習するところをビデオ撮影している親もいる。まさに親バカだ。そして、ひときわ大きなビデオカメラを持ち撮影している母親がいた。彩先生だった。
隣のレイちゃんは、本当に似合っている。可憐という言葉がピッタリだ。天使のようなのだ。俺は、鏡を見て、今、彩先生のいたずらに気がついた。この前、用意してもらったレオタードと違うことに気がついたのだ。一回りサイズが小さい。だから、ちょっと激しく動くと、あそこにレオタードが食い込んでしまう。その都度、指を入れて直さなければならない。もともと男の俺としては、これが恐ろしく恥ずかしかった。直さないと、レオタードの上からワレメが浮き出てしまう。周りを見ても、そんな子は一人もいなかった。俺はお股が気になって、恥ずかしさがMAXになっていた。
練習が始まった。準備体操を念入りに行われた。体を柔らかくする目的もあるものと思われる。床に座り開脚して、上体を前屈する。先生は見回りながら、脚を無理矢理開かせようとする。俺は、恥ずかしくて、開脚を躊躇していたが、そんな様子を先生が見逃すわけなかった。両脚を思い切り開かせた。そして、その状態を維持させられた。正面を見たら、彩先生がビデオカメラを向けている。股を見ると、完全に食い込んでいる。しかし、先生の手が邪魔で直すことが出来ない。これって、俺が男だから気にしすぎてるのかなあ。先生も何も言わないから、俺の単なる自意識過剰なのかもしれない。そうだ。そうだ。そうに決まっている。気にしないで、練習に集中しよう。と思ったものの、やはり、気になって集中出来なかった。
自宅に帰ると、彩先生に思い切り叱られた。
『ちひろ、どういうこと。まあ、初めてということは仕方ないけど、それを差し引いても、あの集中力の無さは、許せないわよ。ビデオ撮影したから、証拠もあるわ。』
『確かに、今日のちひろちゃんは、なんかいつもと違ってたわよ。』
かすみも同じように違和感を覚えていてようだ。俺は正直に不満をぶつけた。
『レオタードが、レオタードが悪いの。レオタードが小さいものと替わってたから、体を動かすと、あそこに食い込んで、恥ずかしくて、気になって、だから、上手くできなかったの。』
彩先生が答えた。
『レオタードが替わった?どういうこと?あれは間違いなく、私が購入した物よ。私が着せたから、入れ替わってはいませんよ。』
『でも、本当に小さくて、レオタードが、おまんこに食い込んで、どうしても恥ずかしかったの。』
バシッ!
『ちひろ、女の子がおまんこなんて、はしたない言葉を使っては絶対にダメ。』
『ごめんなさい。』
『でも、おかしいわね。』
彩先生は、ビデオを早回しで再生した。そして、俺が股を何度も何度も直していることを確認した。
『ちひろ、服を脱いで、裸になって。』
『えっ、今、ここで?』
『そうよ。もう、もたもたしないで。』
結局、彩先生に服を全部脱がされた。もちろん、下着もである。
『そこに立って。』
俺は裸のまま、3人の前に立たされた。何度も裸は見られてるけれど、このシチュエーションは恥かしい。
『かすみさん、どう思います?』
『うーん。ちひろちゃんの裸は、ほぼ毎日見てるけど、でも、何かが違うような気もするわ。』
『レイ、分かるよ。』
『レイ、どういうこと?』
かすみが首を傾げた。
『あのね、ちひろちゃんのおっぱいが大きくなっているよ。』
レイちゃんの洞察力は、相変わらず鋭い。てか、俺のおっぱいが大きくなっている?そう言われて、確認して見ると、かなり盛り上がっている。
『あら、本当だわ。ちひろちゃんの胸が大きくなってるわ。だから、レオタードが小さくなったのね。』
『ちひろ、さぞ、恥ずかしかったでしょ。気がつかなくて、ごめんね。』
彩先生が謝ってくれるなんて、まじで、珍しい。
『ちひろも日々、成長してるのね。ただ、無理に変身しているから、どうしても普通ではない変化が起きてしまったのかも。定期的に身体測定をする必要があるわ。』
レイちゃんが、近寄ってきて、俺の胸を揉んだ。
『ママ、ちひろちゃんのおっぱい、ムニュムニュしてるよ。』
『3歳で、発達し始めたということは、将来は巨乳になるかも。』
かすみは笑って話した。
『ちひろ、良かったわね。将来は巨乳のバレリーナになるのね。こりゃあ、男どもが放っておかないぞ。』
『えー、男は嫌だあ。』
『みんな、聞いた?男は嫌だって。じゃあ、やっぱり、ずっと女の子のままでいてもらおうね。』
『違うよ。そういう意味じゃなくて。』
『何、言い訳してるのよ。裸のままで。』
そう言いながら、彩先生が俺にビデオカメラをむけた。
『キャー』
俺は、女の子のような悲鳴をあげた。
『レイ、妹のちひろちゃんは、可愛いね。』
『うん、とっても可愛い。レイ、ちひろちゃん、大好き。』
3人の女神は、俺を見て、笑っていた。
『レオタードは、新調しましょう。さて、何色がいいかしらあ。ちひろには、やっぱり派手なのがいいわね。顔が地味だから、衣装は派手にしないとね。』
やばい、彩先生が突っ走るパターンだ。俺はダメもとで、お願いした。可愛いちひろとして。
『レイ姉ちゃんと、同じのがいい。』
レイちゃんの顔が、思いっきり反応した。
『ちひろちゃん、お姉ちゃんと同じにしたいのね。ママ、やっぱり、ちひろちゃんは、かわいい。』
『そうね。お揃いもいいかも。お揃いのレオタード姿の姉妹の写真も撮りたいわ。彩さん、どうかしら。』
『確かに、お揃いもきっと、似合うわね。しかし、ちひろは、すっかり妹になったわね。可愛いぞ。』
上手くいった。何となく、妹の特権のようなものを取得した感じがした。
夜、彩先生は、お酒を飲みながら、ビデオを見ていた。俺は、彩先生の膝の上に座らされていた。
『これ、最高だわ。確かに、これは恥ずかしいわ。ほとんど、あそこの形が丸見えだ。永久保存版ね。』
バレエ教室で、撮影したおれの姿を酒の肴にして、楽しんでいる。あれだけ、俺からアダルトビデオを回収して処分したのに。全く立場が逆転。俺は恥ずかしくてたまらなかった。
『彩姉ちゃん、私、恥かしいよ。』
『私だったら耐えられないなあ。ちひろはえらいぞ。しかし、このビデオ、編集して売り出したら、儲かりそうだわ。世のロリコンたちが、こぞって買うと思うわ。』
『そんなこと、しないで。』
『するわけないでしょ。でも、ちひろ、お前、本当に可愛くなってるぞ。そこらへんの女の子よりずっと可愛い。真面目な話、女の子のままの方が、幸せになれると思うわ。』
彩先生は、ご機嫌に酔っている、しかし、そう言われると、喜んでいいのか、悲しむべきなのか、よく分からない。ただ、一つ言えることは、女の子の方が、世間は優しくしてくれるということだ。割り切って、女の子の生活を楽しむしかないかな。
酔っ払った彩先生は、フラフラとしながら、部屋を出ていった。そして、すぐに戻ってきた。手にピンクのレオタードを持っている。キラリと目が光った。この目は、良からぬことを考えている目だ。
『ちひろ、今日のレッスンの復習をするわよ。』
『えー、今からー。』
疲れてるから、早く眠りたいのに。
『何を言ってるの。あなたは、世界一のバレリーナになるの。その為には、練習あるのみ。』
俺の使命は、バレリーナになることではないはずだけど。ただ、酔っ払った彩先生の暴走を止めることは、誰にも出来ない。
『さあ、早く、これに着替えて。』
なるほど、練習ではない。俺を辱めて、笑いながら酒を飲みたいだけだ。
『もう、もたもたして、焦れったい。こっちに来なさい。』
俺は、酒臭い彩先生に捕まり、あっという間に、服を取られた。下着もとられ、再び裸で立たされた。
『うーん。レオタードを着たくないなら、このままレッスンしてもいいわよ。ビデオも撮ろうかなあ。』
『それは、完全なアウト。児童ポルノになるよ。』
『気にしない、気にしない。』
何を言ってるのだ。気にしますよ。
『本当に、胸が出て来たわね。』
彩先生の手が俺の胸を揉みだした。
『いやん。ダメ。』
『あら、感じてるの?ちひろったら、3歳なのに。しかし、これは面白い。』
『あっ、ダメ。もう、彩姉ちゃん、勘弁してください。』
『だって、面白いんだもん。ああ、ごめん、ごめん。ちょっと、酔っ払い過ぎたかな。眠くなってきたわ。じゃあ、寝ましょうか。』
そう言って、彩先生は、ソファーで眠り始めた。
裸の俺は、一人残された。洗面所に行き、自分の体をまじまじと見た。確かに胸が膨らんでいる。人体再生能力で変身をしたが、外見だけでなく、内臓なども変化していたのだろう。今まで、確かめてはいなかったが、子宮や卵巣といった器官もあるのかもしれない。女性ホルモンの分泌が異様に増え、胸が大きくなったと考えれば納得できる。一度、リセットをかける必要がある。そうでないと、アンバランスな体つきになってしまうだろう。巨乳の園児など、明らかに変である。
しかし、本当に3歳の女児の体に変身してしまうと、いざという時に、本来の俺の能力が発揮できなくなる可能性がある。難しい選択だ。とりあえず、様子を見よう。




