第十二部 第八章 出発
「俺も壊れていくと言うのか……」
セシリアちゃんと同じ運命だと言うのか。
「いや、もう壊れてるし」
「確かにな」
「これ以上壊れようが無いと思うのだけど」
ノーマもアルバートもダリアも酷い突っ込みをして来た。
「いやいや、それは無いんじゃね? 」
「いや、正直、すでに初動の初動で魔法少女ハッピネスを超える破壊は十分にしていると思うぞ」
イエスが冷ややかに答える。
「みんな酷いな」
「いや、自覚は大事だぞ」
イエスが笑った。
「主様、御命令を」
モヒカンのハリネズミが跪いて俺に話す。
御命令の何の言われても困るんだが。
「これで木の龍のエンシャントドラゴンを操って、地の龍のエンシャントドラゴンを倒せと親父は言ってるのか? 」
「私はその辺は詳しく聞いておりませんが、私の主が夢で話したのなら、そうなのだと思います。あの方は夢を媒介に話をして来ますから」
蜘蛛の身体で頭が蚊のようなキメラがそう話す。
「とりあえず、ケルトの兵士を守るだけでもしたらどうだ」
「確かにな。少なくとも敵対関係の解消は出来るな」
イエスの助言に俺が頷いた。
「よし、じゃあ、行くか? 」
俺が皆を見回した。
思った通り、皆が目を伏せた。
「びっくりするほど人望が無いな」
「口にしないで……ちゃんと、心から理解してるから……」
イエスの突っ込みが辛い。
「私も行くわ。エドウィンだけに責任を負わせられない」
セシリアちゃんが真剣な顔をしている。
「いや、親父のせいだから、セシリアちゃんは気にしなくていいよ。巻き込まれただけだし」
俺がセシリアちゃんに優しく笑った。
「そうだよ。エドウィンは自業自得なんだから」
「貴方一人で責任を負う必要は無いのよ」
「セシリアは悪く無いから」
ノーマやジェシー達が一斉にセシリアちゃんを慰めた。
「切ないくらいの人望の差だな」
「言わないで……」
イエスの的確な突っ込みが涙を誘う。
セシリアちゃんの師匠のヘンリー契約枢機卿が凄い顔して俺を見てた。
「とにかく、兵士達だけではあっという間に全滅しかねない。早く行こう」
「分かった。俺も行くから」
イエスがそう話す。
「ありがたい。頼む」
俺が素直に喜んだ。
なんだかんだ言ってイエスの忠告は的確だからだ。
ケルト王国の兵士と揉めた時に助かる。
「羊も選りすぐりの10頭を遊兵で行かすわ」
イエスがテキパキと準備した。
「私も行くから」
セシリアが強い目で宣言した。
「私も行こう」
セシリアちゃんの師匠のヘンリー契約枢機卿もそう頼んできた。
「分かりました。後は……」
俺が他の皆を見回したら、皆が顔を伏せた。
あーあーあー、皆、冷たいな。
「では、私は皆とお待ちしてます」
蜘蛛の身体で蚊の頭のキメラがそう手を挙げた。
「やっぱり行くわ」
「エドウィンだけに任せておけない」
「しょうがないよね」
他の皆が一斉に立ち上がった。
蜘蛛の身体で蚊の頭のキメラと一緒にいるのが嫌なだけだろうに。
碌なもんじゃ無い。
本日の夜から全部社会がの新編入れます。宜しくお願いします。




