第十二部 第六章 新たなキメラ
モヒカンのハリネズミが脳を吸われてるのか、何かを注入されてるのか、蜘蛛のような身体の蚊の頭をして注射針の口器をモヒカンのハリネズミの脳に突き刺した。
何かされてるらしくて、モヒカンのハリネズミがびくんびくんしていた。
「きゃああぁああぁああぁあぁぁぁああああ! 」
「化け物だっ! 」
アルバートとダリアが即座に剣と魔法の杖を構えた。
「離れてっ! 」
マシューが弓を構えた。
「待って待って、多分、これが親父の策だ」
「無茶苦茶しますね」
俺が慌てて止めに入ったがイエスもドン引きしていた。
「な、なんだってぇぇぇ? 」
アルバートもドン引き。
「そ、そうかっ! ハリネズミのナビゲーターは魔法防御は完璧だ。確かに強引にコントロールするなら、直接脳に手を入れるしかない。確かに理に適っている」
セシリアちゃんの師匠のヘンリー契約枢機卿が興奮して話す。
だが、目の前ではあまりに考えられない情景が繰り広げられている。
マジでドン引きである。
「あのハリネズミさんはどちらかと言うとエドウィンの味方だったのでは? 」
セシリアちゃんが少し悲しい顔で俺に話す。
「いや、もっともな話なんだけど、親父が余計な介入してきたんで、もうこちらを敵に見てたし。正直、俺も親父がやってることを見てるだけだから……」
俺も困惑した顔で話す。
蜘蛛の身体で頭が蚊のような生物が吸い取るのか流し込むのか知らないけれど作業が終わったのか、ぼとりとモヒカンのハリネズミをその場に落とした。
「ひぇぇええぇぇぇえ! 」
「うわわわわっ! 」
皆が一斉に武器を構える。
「いやいや、おびえないでくださいよ。傷ついちゃうなぁ」
そう蜘蛛の身体をした蚊の頭の生物が話す。
「喋ったぁぁぁぁ! 」
「うぉぉおおおぉおおぉおぉぉぉおぉぉおお! 」
皆がパニックに陥る。
「なんなんだ? お前は? 」
「いやいや、貴方のお父上に頼まれたものです」
そう蜘蛛の身体をした蚊の頭の生物が話した。
「キメラなのか? 」
セシリアちゃんの師匠のヘンリー契約枢機卿が聞いた。
「そうなりますね。頭の中で私の組成した脳漿液を相手の脳に注入することで、相手を自在に操れるんです」
『思いっきし危ねぇ。何でこんなやばいの派遣してくんだよ。親父の奴』
「とはいえ、私が来ないとこのモヒカンのハリネズミは貴方の敵になってましたし」
俺が喋っていたのか、蜘蛛の身体をした蚊の頭の生物……いや、キメラがそう反論した。
「いやいや、親父が変な介入しなければこうなってはいなかったんだが」
「それは思いますがね」
俺とイエスが同意見らしくて突っ込んだ。
「ふふふふふふ、これが所謂、流れ……歴史の流れと言う奴ですよ」
蜘蛛の身体をした蚊の頭のキメラが身体を揺らして笑ってんのか笑ってないのか良く分かんないそぶりをした。
「「物凄く強引な奴がキター! 」」
俺とイエスがドン引き。




