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第十二部 第五章 流れ

「どうも、困りましたね。正直に言っていただきたい。貴方の父上は何を模索しておられるのか。こちらとしては、話していただかないと困るのですが……」


 モヒカンのハリネズミが俺をそう睨む。


 モヒカンのハリネズミから殺気が出てきたせいか、アルバート達も何事かと目を覚ましてきた。


「いや、そう言われても、俺も一方的に言われてるだけだし」


 俺が困ってそう答えた。


「ですから、もう一度言います。何を一体、言われたのですか? 」


 モヒカンのハリネズミが針を発射する前のような態勢に変わった。


 参った。


 流れはどうした。


 どこに流れがあるんだ。


「いやいや、どうしたの? 」


「何かあったの? 」


 アルバートとマシューが動揺して聞いてきた。


「いや、俺の夢に親父が出て来て……」


 俺がそう話した。


「ああ、お父さんの使ってた小屋だもんね。なるほど、懐かしくなっちゃったのか」


 マシューが微妙にずれた話をした。


「そういう事じゃないんです。貴方に何らかの策を渡しに外部から古代魔法で夢に介入して来た。そういう事でしょう。何を主の父上は主に話したんですか? 」


「えええと」


「正直に話してください。事は主と私の信頼関係に当たりますので」


 モヒカンのハリネズミが声を荒げた。


 そのせいで、奥のベットで寝てたダリア達も起きてきた。


 俺がイエスを見たら、仕方なさそうに頷いたので話すことに決めた。


「地火風水木のエンシャントドラゴンを互いに戦わせて滅ぼせと言われた」


「はぁぁぁあ? 」


「ええええ? 」


 皆が一斉に変な声を出す。


 一番に驚いてたのはセシリアちゃんの師匠のヘンリー契約枢機卿(コントラクトカーディナル)だったが。


「なるほど、やはりですか。それしかエンシャントドラゴンを潰す方法は無いですからね」


 モヒカンのハリネズミが笑った。


 嫌な笑いだ。


「な、流れはどうしたんかな? 」


 イエスが囁いてきた。


「いや、俺が聞きたいよ。どこに流れがあるんだよ」


 俺が囁き返す。


『どこにそうなる流れがあるんだか。状況が悪くなる一方なんだけど』


「ほう、そんな流れがどこかにあると言ったのですね」


 モヒカンのハリネズミが完全に敵意を見せ始めた。


 帝王教育どころじゃねーな。


「いや、俺は言われただけだから」


「それなら、最初に私に話すべきでしょう」


 むう、確かにその通りと答えるしかない返答だ。


 俺とモヒカンのハリネズミが睨み合った。


 すでに、モヒカンのハリネズミは殺気に近いもの放射している。


 その時だ。


 モヒカンのハリネズミの背後の壁面から虫のような足が出てきた。

 

 まるで蜘蛛のような足だ。


 それが凄まじい勢いでモヒカンのハリネズミを背後から掴むと、蚊のような頭が壁から出て来てブスリと口にある針をモヒカンのハリネズミの頭に刺した。


「ああぁあああぁあああぁぁああああああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁああああああ! 」


 モヒカンのハリネズミが頭の脳をちゅうちゅう吸われて絶叫をあげた。


「「こ、これが流れっ? 」」


 俺とイエスが同時に叫ぶ。


 流れって言うより力技やんけぇぇぇぇ!


 


 


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