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第十二部 第二章 化け物

「君はイエスとか言う、息子の新しい仲間だよな」


 そう親父か話す。


 これで間違いなく親父が介入していることが分かった。


 俺の仲間の事まで把握してるとは思わなかったが……。


「そうですよ」


「いやいや、私は古代魔法で他人の夢に介入しているのに、全然、君から魔法の気配がしないのはなぜだ? 」


「素で入ってますからね」


 イエスが笑った。


「あり得ない。私の古代魔法は過去の先人達の力も借りている。だから、外から介入するなどあり得ないのだが……」


 親父が見たことも無いような感じでオロオロしていた。


「いやいや、ちょっと生まれにいろいろありまして」


「君は一体何者なんだっ? 」


「ちょっと、言うのが恥ずかしいんですが……」


「神だとでも言うのか? 」


「いや似てるだけですから」


「じゃあ、なんなんだ。あり得ないぞ。我々の最古の古代魔法に介入して他人の夢の中に入ってくるとかおかしいじゃないか」


「まあ、あの……そういう血筋なんですよ」


「どんな血筋なんだっ! 」


 親父が自分の古代魔法が破られたのが許せないのか、延々と俺をほったらかしで騒いでる。


「いやぁ、恥ずかしい話なんで……」


 イエスが頭を掻いた。


「これだけ強力な介入をさらっとしといて恥ずかしいも何も無いだろうがっ! 」


「身内の恥になりますし」


「どんな恥なんだよっ! 」


 いやぁ、親子だな。


 我ながら親父の突っ込み方が俺に似てる。


 似てほしくなかったけど、似てるわ。


 これが親子ってもんか。


「いや、お前もしれっと傍観するなよ。お前との夢の話にしれっと参加されてんだぞ! 」


 親父が逆ギーレ。


「いや、俺にキレられても困るんだけど。そもそも、俺にとってもイエスは謎の人だしなぁ。ただものでは無いと思ってたけど、やっぱり凄いねぇ」


「いや、人間だとあり得ないレベルだぞ。間違いなしに。俺は古代魔法の精霊たちの力も借りてるのに、それにしれっと介入とか信じがたい」


 親父が化け物を見るような目でイエスを見た。


「いや、恥ずかしい話だし、あまり偉そうに言える話でもないんですよね」


 イエスが困惑している。


「まあ、俺の夢の中だし、別に他言はせんから。何かの加護でも得ているのか? 」


 俺も気になってイエスに聞いた。


「いや、そういう訳ではないんだがな」


「じゃあ、なんだ! 何で介入できるんだ? あり得ないぞ、こんなのっ! 」


 親父が血相を変えて叫ぶ。


「あーあー、しょうもない話だぞ」


 イエスが珍しく恥ずかしそうにしていた。


「ああ、他言はしないから言ってくれ」


 俺も気になったんでそう話す。


「じゃあ、内緒でな。俺の母ちゃんがサキュパスなんだ」


 イエスが照れくさそうに呟いた。


「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ! 」」


 俺と親父が絶叫した。


 

 

 



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