第十一部 第八章 古代魔法
するするっと<チームチェイン>の魔術師のケイシーが興味津々なのか最初に地下室に入った。
「ちょっと、ケイシー危ないわよっ! 」
そうダリアが叫ぶ。
いや、そこは俺んちなんだが。
そう思ったか黙ってた。
いつものように地下室に人が入った途端に淡い光が壁から輝く。
全部が薄く輝く感じだ。
「こ、これ。多分、古代魔法だ」
普段はコリーと同じく無口なケイシーが少し興奮気味に話す。
「古代魔法だって? 」
セシリアちゃんの師匠のヘンリー契約枢機卿も驚いて地下に入った。
ダリアも魔術師としての興味が勝ったらしくてセシリアちゃんと中に入る。
「なるほど、主のお父上は曲者ですな」
そうモヒカンのハリネズミが意味ありげに笑った。
どうもその意味が気になるが今の段階で聞きようがない。
「凄いな。太古の魔術がまだ生きてるよ」
ケイシーが本当に感動している。
皆で階段を降りるとそこは広間になっていて、俺が食料などを置いていた。
「羊はどうする? 」
イエスが俺に聞いてきた。
確かに、羊が集まってるのを見たらバレるかもしれない。
「しょうがない。実はこの部屋の奥が隣の大木の大きな洞になってるとこへの通路になってる。そこがこの大木の中にある中庭みたいな広場になってるから、そこに大半の羊を入れて、後は目立たないように外の大木の隠れてるあたりの草とか食べさせてローテーションしてくれ。あまり近隣で食べさせると草が無くなって隠れ家っぽくなくなるから、その辺は任せるから」
「じゃあ、そこの中庭を羊が休むようにさせたら良いと言う事だな。ただ全部で五十頭近いんだが……」
そう言いながらイエスが俺と一緒に皆で中庭の方へ行った。
羊さん達もトコトコついて来てる。
「あれ? 確かに凄く大きな大木だけど、何でこんなに広い中庭みたいな広場があんの? 」
ダリアが不思議そうだ。
「真ん中の芯が抜けて洞になって上から太陽が注ぐようになってるんだと思う」
「いや、サイズが違うだろ。思ってたよりだいぶ広いぞ。これなら五十頭をキツキツにすれば全部休ませれるくらいだ」
俺の答えにイエスが突っ込んできた。
「これ、古代魔法で空間をねじってる」
後からついてきたセシリアちゃんの師匠のヘンリー契約枢機卿が驚いた。
「ええええ? 」
俺がもっと驚いた。
「いや、どう見てもあの大木の幹と中の広さが違うだろ」
アルバートにも突っ込まれた。
「どう考えても広すぎるよ」
マシューにも突っ込まれた。
「いやあんまり使って無いから気にもしてなかったな」
「気にしろよ」
イエスにも突っ込まれた。
本気で親父の小屋だったし気にして無かったのだから仕方ない。




