第十一部 第七章 隠れ家
「は? どこなんだ? 」
「いや、ここだぞ? 」
俺が山中の超巨大な大木の下の大きな岩の横で羊から降りてアルバートに答えた。
その大木は大人が十人くらい手をつないで回れるくらいの大木で、千年近い樹齢がありそうな大木だ。
周りにも、かなり大きな木があるせいで遠くから見ると小山が木々のせいで一回り大きい山に見える。
そんな大木の姿が見えるくらいには真っ暗闇から明るくなってきた。
だが、住み家と言うべき家が見えないので、皆が凄く不審がっていた。
「どこに住み家があるのよ? 」
「洞窟より酷いじゃん」
ダリアとノーマが文句を言った。
ジェシーとアルバートも困惑している様だ。
その間に今まで無言だったジェシーの<チームチェイン>のコリーが長剣を鞘ごとコツコツやって岩の影の草むらの中で異音を見つけた。
うちのウェーズリーに何事か話すとウェーズリーが凄い力で草むらの中の厚い樫木で出来た戸板をめくった。
そこに地下への階段がある。
「当たり。そこから地下への隠れ家があるんだ」
俺がコリーとウェーズリーに笑った。
コリーとウェーズリーがお互いに目を合わせて笑った。
妙にコリーとウェーズリーは仲が良いみたいだ。
お互いに無口なので、二人で話し合ってるのは見たこと無いのだが。
「な、何よ。これ? 」
「昔は上に小屋があったんだがな。そこの地下室だよ」
「何よ、それ不気味なんだけど……」
さっきからダリアの文句が多い。
「親父が昔、狩りの時に使ってた小屋らしい。地下の方は何かの遺跡っぽいんだが、岩を削って作ったような感じになってる」
「なんなんだよ? ここ? 」
アルバートが地下に続く階段を見て不気味そうに呟いた。
「ここは……驚いたな。こんな場所を君の父上は持っていたのか……」
セシリアちゃんの師匠のヘンリー契約枢機卿が地下を見て驚いてる。
「とりあえず、ライトの魔法をかけようか……」
ダリアが仕方ないと言う顔で呟いた。
「ああ、いらないいらない。入ったら勝手に光るから」
俺がそう答えた。
「勝手に光る? 」
「ああ、何かの魔法みたいだけどそうなってる」
「いやいや、それは逆に何か意味があるんじゃないのか? 」
イエスが訝しげに俺に聞いてきた。
「ああ……そうか……そう言えばそうだな。全然気にしてなかったわ」
俺が言われて見ればって感じで驚いた。
『そういや、親父の事をあんまり考えたことが無かったんで全然気にしてなかったな』
「いやいや、それじゃあいかんだろ」
俺が喋っていたせいでイエスが突っ込んできた。
「普通の家だと思ってたからなぁ」
そう俺が呟いて苦笑した。
そういや、オリンピックがあるからなろうのアクセス減るんだろうか。
試合より、トラブルが凄くて史上最も凄いオリンピックになりそう。




