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ぼんじゃーのネタ帳  作者: ボンジャー


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ウアアアレンジダーッ 助ケテクレーッ

 こうして文化衝突はあるものの、潤沢と言って差し支えない兵站を背に米国は1938年2月に満州方面より攻勢を開始する。目標は北京、そして北京防衛の為に構築された防衛線の突破の為の行動であった。


 拙速と言って良いスピードである。この背景には前回語った日本製巨人機であり、ジャンボジェットに変わる日本国航空輸送の主力である和製An-225(レーザー核融合ジェットエンジン搭載の為、このサイズになる)による、この時代からは考えられない速さの輸送と、本気の支援を約束した日本のレンドリースにある。


 こちらも既に概要は語ったが、この支援、史実米国のレンドリース法とほぼ同じであるが、約五倍、2000年代貨幣価値で500兆円規模の予算が組まれており、債務の引き受けまで含まれている。


 これにより米国派遣軍の装備は充足し、次いで史実連合国側に立った各国が理由を付けて我も我もと参加しているので、リンチ(対中戦)の用意は急速に進んだ。その結果として、対中戦に投入された各国軍(義勇兵含む)はどっかで見た光景の軍隊になっていたのだが、兵は神速を貴ぶと言う事なので気にしてはいけない。


 階級・国章は別個になっているが、各国共通で被服は迷彩服3型、テッパチは88式、広大な大陸なんやから64式をと言う声もあったが、新機軸を知りたいとの各国の希望で89式改とミニミBで其処にカール君。


 車両は使い捨て&戦後の民間払い下げ前提で民生品流用のテクニカルが支給されおり、各国共に支給されたキャリバー、106無反動、81mm迫を当然其処に乗せるので、その姿は外人自衛隊オタク集団か文明崩壊後の自衛隊残党の様にしか見えないが気にしてはいけない。


 これらは「これええやん!植民地警備にも戦線の穴埋めに使えるで!ほな持って帰るわ!おおきに!」と言って現地部隊に支給された車両を全て持って行った上、お代わりを要求、派遣部隊の顰蹙を買った国家も居る程の1938年基準では強力な装備なのだ。特にカール君等、当たれば虎2だろうと筆髭戦車であろうと一撃でお陀仏である。


 そして支援品は武器だけででは無い。日本はアメちゃんと仲間たちに集団リンチ&未来体験を存分に味わって頂く為、各種アメニティを用意し、現場は非情に楽なのでそれを使い倒して進撃を行う。本国から「「止めろ!取り分が減るだろうが!バカスカ使うんじゃねぇ!」と言われてもコッチは命張ってんだからガンガン使う。その一例を紹介しよう。



 北京近郊 盧溝橋永定河対岸 

 

 「しぶといな…おい!支援要請!」


 「お言葉ですが中尉、此方に割り振られた数はとうに…」


 1938年2月26日 あと一歩で北京に手をかけられるまでに迫った連合軍の一小隊の小隊長であるパーマー中尉の苛立った声に答えたのは小隊付きの先任曹長の呆れ半分の声であった。


 「それは上の連中が勝手に決めているだけだ!ジャップは好きに使って良いと言っとるんだ問題ない!ここで一番乗りしないでどうする!他の連中、ましてイギリス人にでも取られたら、良い笑い者だ!向こうだって条件は同じなんだ有りうる話だろうが!」


 「それはそうですが、我々は突出しすぎました。この兵力で橋を奪取するのはどだい無理な話で…」


 「だから支援を使うんだ!一、二回食らわしてやればあいつ等は黙る!」


 「しかしですねぇ中尉。向こうにあるの、小さいですが、ありゃ城ですよ?あそこに籠られたら…」


 「やって見なければ分からんだろうが!」


 「…分かりました。しかし、何でそこまでムキになっとるんです?」


 (聞き分けの無い子供だなまるで)そう思う曹長。同時にこの中尉殿は此処まで名誉だの出世だのに拘る人だったかと言う疑問が湧き質問する。

 

 「あっ?…そうか知らんのか、本国からそろそろ奴らが来るんだよ」


 「奴ら…ですか?」


 「鳴り物入りの装甲歩兵。練成が終って連隊規模で近く投入されるそうだ」


 「良いじゃないですか別に。そいつ等が前に立ってくれるならコッチは楽できます」


 「曹長…上海でのジャップの暴れ方を新聞で見とらんのか?大隊で三万近くを撃破したんだぞ?それが連隊規模で、そこから続々と来るんだ。俺たちはどうなる?お払い箱だ」


 「そりゃジャッ…日本軍だからでしょう?ステイツのは期待薄ですよ。私らは光線銃なんて持ってません」


 「それでもだ。少なくとも小銃弾なんてのは効かないのがゴマンと来る。そう言うのがデカい顔をして威張り散らすに決まってる。戦車なら良い、所属が違うかなら。だが同じ歩兵に玩具を持ってるか持ってないかの違いで差を付けられるのも、まして憐れまれるのは我慢ならん!」


 「中尉殿…もしかして羨ましいんですか?」


 「違う!神に誓って違う!……何で一番始めにやり合っている俺たちに優先して支給されないとは少しだけ…ほんのすこ~しだけ思うが違う!」


 「はぁ…そう言う事にしときます。支援は二回程で?」


 「三回だ。範囲は大きく要請しろよ。出来るだけ多くのグックを七面鳥にしてやるんだ」


 「イエッサー」


 呆れる。新しい玩具を持った子供が自慢しに来るのが悔しいので、戦功を先に立てて俺の方が偉いんだぞとやりたい。それで、自分はおろか兵を危険にさらす気なのか?我が軍はいつからこう、子供じみた考えの将校を配属する様になったんだか。返事をしつつ曹長は内心ため息が出た。


 (だが仕方ないか。俺たちは本当に楽な戦いをしている)


 そう考え、曹長がポケットに折り畳んで閉まっていた薄い板状の物…日本軍から支給された携帯端末…を広げる。


 「先ずさっきから喧しい土手沿いの連中からだ」


 「分かっとります」


 中尉の声に殆ど生返事を返し、端末を見つめる。片手一杯に広げられた画面には上空から見た地形、そこには自分たちを含む味方の青い光点と、敵軍である中国軍を示す赤が光っている。


 「指で操作出来ますって言ったって難しいんだぞジャップ…何年時代が離れてと思って…ダイヤルなりボタンなり付けたって良いじゃないか…よ…」


 「まだか!」


 「いまやっとります!」


 このタッチパネル操作と言うのは何遍説明を受けても今一理解できない。こう言うのは、あのピチュンピチュン音を出す機械式ゲームを嬉々としてやってる若いのにやらせるべきで、自分の様な古い人間はラジオとタイプライターで手一杯だと言うのに。


 悪戦苦闘しながら操作する中、中尉の催促が飛び、曹長は内心で毒づく。何で世界最高峰の技術立国であるアメリカの人間がここまで苦労せねばならないのだ未来人共め!


 支援要請?


 YES!


 規定支援数を超過していますが宜しいですか?


 そんなもん無視だ。後で中隊長に締めあげられろあの中尉!YES!


 範囲設定をして下さい。


 落ち着け俺。ここで間違えたら俺も中尉もオーブンに入れられる…コッチが入らないギリギリで丸を書いて…


 設定確認…照射準備宜し…照射して宜しいですか?


 だからYESだとさっきから言ってるだろこのポンコツめ!


 警告!照射30秒前!中止命令?


 NOだ!やっちまえ!


 「中尉殿!要請終わり!着弾まで5!4!3!2!1!今!」


 そこまで叫んだ所で辺りに響いていた銃声が突如として止んだ。何時もの通り、敵は困惑しているのだろう。そして…


 「「””!”!WER$%#%&%&!!!!!!」」」


 「「f@「pgr@阿ーーーー阿ー!!!!!」


 堤防を盾にこちらを銃撃していた敵兵達が突如として訳の分からぬ叫びを上げ、河目掛けて走り出すのが見える。見れば何奴も体から白煙を上げている。これまで何度も見て来た恐ろしい死が彼らを襲っている証拠だ。


 「ふん!ざまぁ見ろ!続いて照射!目標前方の敵堡塁!」


 「イエッサー!」


 それを双眼鏡で観測していた中尉の声が響いたので、返事を返し再度操作を続行するべく端末に再度目を移す。風に乗り全身の水分を沸騰させて丸焼けになった、中尉曰く七面鳥共の匂いが鼻を突く。


 Orbital-High-Power Microwave-Attack COMPLETE!


 NEXT?


 「YES」


 本当に楽な戦争だ。これじゃ全てが堕落してしまう。

 


 

 

 


 

 

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― 新着の感想 ―
(しばらくお肉は食べられないわね)
あー、衛星軌道上に電子レンジ揚げやがった。 小林源文先生の『日米決戦2025』が目に浮かぶ。
やられる方は溜まったものではないね、これは。 段々、依存しちゃいそう。 まあ、目的通り何ですけどね!多分!
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