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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる  作者: のんびり生きていきたいおっさん


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帰還と夏の怖い話そして活躍した人へのご褒美

ラジがドルフィン号を引っ張って浜辺まで帰ってくるとアルガス達が出迎えた。


「おお、戻ったか。っていうかやっぱり船に乗ったままだったのかお前は」


「いや、ついつい倉庫の奥で居眠りしてしまいまして…」


バツが悪そうにそう答えるランドにフォルクスが呆れた声を出す。


「ったく、マイペースなのもほどほどにしとけよ。で、何でまたマーセル達まで戻ってきたんだ?」


フォルクスの質問にランドは「それがですね…」と事の経緯を説明した。


「はー、そりゃ災難というかコイツが乗ってて幸運だったと言うか」


フォルクスがそんな感想を述べているとマーセルが頭を下げる。


「すまない、迷惑かもしれないがまた修理がすむまで停泊させてくれ」


マーセルの頼みにアルガスは「気にすんな、なっちまったもんは仕方ない。もう一度しっかり直そうぜ」と気楽に答える。


「そうするとまた荷物を預かった方がいいのか?」


ランドの言葉にマーセルは「いや、今回は大丈夫だ。今回は舵は無事だったが船の後ろの甲板近辺だからな、外から直すことになるし移動させる必要も無いだろう」と答えた。


船についての事が一段落したところでフォルクスがとあるところに視線を向ける。


「それで、コイツがその海賊と共謀してた商人か?」


そこには猿轡を付けられ簀巻きにされているドンクが転がっていた。


「ええ、ドンクという名だそうです。俺が今まで会った中では多分一番の怖いもの知らずな奴ですね」


ランドの言葉にランドを探しに行ったラジ達がウンウンと首を上下にして同意する。


「「怖いもの知らず?」」


ランドやラジ達の言動に居残り組がそんな風に問いかけるとランドが「実はですねこの男セーラさんにですね…」と先程のことを説明した。


それを聞いたアルガス達は顔を真っ青にする…。


「お、俺でもそんな事できねぇぞ…」


「よく生きてたな…」


アルガスとフォルクスの言葉に…


「セーラさんにそんな言葉を…」


「命知らずね…」


「愚かすぎる」


「考えただけでも恐ろしいわ」


ゼル達もそう言って頷く。


カインズ達も


「おっかねぇな」


「あぁ…」


「学院長がよく「セーラだけは怒らしてはいけない」と言ってたけど」


「ホントだったんだね」


シシリアやアリスやアレックスも


「馬鹿なのですかねあの人」


「理解できませんね」


「そんなアホがおるんじゃのう…」


と言葉にする。


ただ、ファルだけはまだ難しいことは解らないので「セーラさん美人だよ?」と無邪気に答えて皆に「ファルちゃんはそのままでいてね」と撫でられていた。


「とりあえずコイツは俺のところで預かって明日にでも衛兵に引き渡そう。話も聞きたいしな、セーラとメリッサとお前は付いてこい、あとマーセルも来てくれるか?」


「わかりました」


「わかった(よ)」


「よし、じゃあ他の面々は乗組員さんも含めて今日はもう夕方だし休もうか」


アルガスの言葉でひとまず今日は解散となった。


そうして解散する前にランドは「あ、ラジ、ノエル、ガレリア、トルテ、それとメリッサさんとセーラさんよろしいですか?」と声をかける。


「どうしたんですか師匠?」


「何ですか?」


「どうした?」


「なに?」


「どうしたんだい?」


「なにかしら?」


呼ばれたメンバーがそう聞き返すとランドは…


「今回は助かりましたありがとうございます」と礼を述べた。


「「気にしなくていいですよ」」


セーラ達はそう答えるが「それでもです、なにかお礼しますね」とランドが言うとラジが「じゃあ一つお願いしていいですか?」と声にする。


「なんだラジ?」


「えっと、頭撫ででもらって良いですか///」


「「!?」」


「そんなことでいいのか?」


「はい!」


「まぁそういうなら…ラジ、今回はみんなを乗せて俺を探したりリヴァイアサンを抑えてくれたり船を引いたり大活躍だったな。自慢の弟子だぞ!」ナデナデ


「えへへ///」


「それじゃあ他のみんなにはまた今度…「「私も撫でて欲しいです!」」…へ?」


ランドの言葉が終わる前にノエル、ガレリア、メリッサ、トルテがそう言葉にする。


「それでいいんですか?」


「「うん」」


「まぁそういうなら…」


そう言ってランドはそれぞれの頭を撫でる。


「トルテはあのリヴァイアサンの気配を読んで教えてくれてありがとな。おかげで不要な殺生をしなくてすんだよ」ナデナデ


「アタシだけができることだからね!」


「ガレリアも助かったよ、リヴァイアサンの頭に魔道具が付いてるのに気がついてくれたからな」ナデナデ


「まぁ…目が良いのがアタシの取り柄だからね///(恥ずかしいけど嬉しいね)」パタパタ(尻尾フリフリ)


「ノエルもありがとう、ノエルの知識のお陰だ」ナデナデ


「いえ、それしか取り柄ないですから(えへへ、ランドさんの手ってやっぱり暖かい)///」


ゼル達(ノエル嬉しそうだな…)


「メリッサさんもありがとうございます。メリッサさんの魔法の補助があったからあのリヴァイアサンも解放できました」ナデナデ


「ふふ、任せてよ(ちょっと恥ずかしいけど嬉しいね///)」


カインズ達(学院長、あんな顔するんだな…)


そしてシシリア・アリス・ソアラは(皆さん活躍されたんだもんね、仕方ないけど皆さんいいなぁ~)と羨ましそうだった。


女性陣の様子を見ていたマーセルは(いいな、俺もランドに優しく撫でられた…ってなに考えてるんだ俺は…でもなんだろ?ランドを見てると昨日よりも胸の鼓動が大きくなる。それに…あの海賊に汚されそうになったときに最初に浮かんだのがランドの顔だったな…も、もしかして俺ランドのことが…?///)


そんな感情が胸の中で芽生えていた。


「えっと、セーラさんはなにかありますか?」


ランドの言葉にセーラは「気にしなくていいわ、だけどもしまた以前のようになにか面白いものを討伐したら優先して教えてくれるかしら」と口にする。


「面白いもの?」


「ほら、この馬車の幌に使わせってもらった素材みたいなやつよ」


そう言ってセーラは馬車の幌(ランドが年末に討伐した上位飛竜(グレーターワイバーン)の皮製)をポンポンと叩いた。


「あぁなるほど了解しました」


「頼んだわよ」


そうして今度こそドンクに尋問をするメンバーを残して今日は解散となった。

皆がセーラを「セーラ様」でなく「セーラさん」と呼んでいるのはアルガスが「身分を隠してるから」と言うことでそうするように言ってるからです

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