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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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9/25

第9話 とりあえず僕らの実力を見定めて貰う

「ホーリーアンライヴァルドの皆様、お待ちしておりましたわ」


 冒険者ギルドで朝の依頼受けラッシュが終わったタイミング、

 地方でランクEまで上げて貰った僕らは現在の適正ランクを見極めて貰うため、

 先生を付けて貰ってダンジョンに潜る、ちなみに我々からの依頼になるので銀貨を人数分払わされる。


(儲かったら相殺されるけど、そんなに儲かるのかなあ?)


 手続きは昨日担当してくれたギルド職員、

 ルミナスさんがわざわざ個室でしてくれている、

 受付長とかいう役職らしい、有能なお局様という感じが。


「あっはい、それにしても王都のダンジョンって有名なんですよね確か」

「俗称『グランドダンジョン』かつて魔王が住んでいたのですが討伐されて何百年経っても、

 その魔王の魔力、召喚魔法によりいまだに魔物が溢れてきております、解決方法はわかっておりませんの」


 大聖女様も言ってたな、

 それをある程度まで抑えているのは、

 教会神官のおかげだって、下手な冒険者パーティーより強いらしい。


(そういうのもあって、冒険者ギルドより教会のがちょい上の位置に居るらしい、特に王都では)


 そんな教会から抜けてきた冒険者、

 下手したらスパイと思われかねないとも、

 まあ僕はそれより仲間の正体がバレる方が怖いけど。


「その、教会出の冒険者さん達というのは、様々なケースがありますが」

「どうしたんですか改めて」「いえまあ、こういう皆さんのようなケースは教会から情報が流れてくるのですが、

 皆さんの場合はそういうのが一晩経っても、あまり」「あー田舎過ぎて」「大聖女様の情報だけは豊富に」「そこは大聖女なので」


 ファロラ達の人間としてのデータは、

 大聖女タリーシャ様の捏造いや設定だからね、

 あと、教会からの出され方に関しても冒険者ギルドとしては気になる所だろう。


(昨日の面接は、あくまでこっちの一方的な言い分だ)


 ガラが悪いのに絡まれた時の対応も、

 むしろやっぱり僕らを試していた、まであるな、

 そうなると昨日、教会に丁寧に挨拶しておいて良かった、僕は入れないけど。


「あと冒険者ギルドとして、これは最低限の調査なのですが」「はい」

「セルフィ様についても」「あーあー、もう気にしなくて良いですよ、単なる冒険者のセルフィで良いです」

「勇者様ですものね」「勇者ですから!」「再度確認しますが、スキルは」「ありません!」「隠してたりは」「逆さに振っても出ないです!」


 ただ、仲間は逆さに振ったら出ちゃいそうなんだよなあ、

 角とか翼とか尻尾とか、そういうのをされないためにも、

 元教会員という肩書きは守って貰えるはず、そのあたり、タリーシャ様にぬかりは無かったかと。


「ではやはりもう1人の勇者様が」

「はいファロラです、スキルは9つあります!」

「よく教会が手放しましたね」「勇者様に引き抜かれて、本人が良いと言えば教会は止められませんから!」


 改めておさらい、

 この大陸の、いやこの世界の人間は魔力があったりなかったりする、

 その魔力にも種類があって超上質で独特、特別なのが勇者魔力、それがある人間が勇者。


(特別扱いされるのですよ!)


 その勇者が冒険者となって、仲間を教会から引き抜きたいとなった場合、

 冒険者ギルドと別組織の教会は誘われた本人が行きたいと言えば、所属する教会長の許可で、

 教会員を抜けて冒険者になる事が出来る、ただ普通は許可に凄く壁があったり教会員は基本、洗脳されている。


(でも、ウチの仲間はみんな、アレだからね)


 もうすでに抜けてるから教会はどうしようもないっていうか、

 ただ抜けた理由は何だってなった時のために積み重ねたラホス村での実績、

 あと超レアな女勇者がどうしてってなった場合、僕と結婚してるからという理由がとにかくでかい。


(僕が貴族出っていうのもあって、強く手出しは出来ないんですよ)


 だからこそ丁寧に、

 教会側に僕らは敵じゃないですよって、

 行く先々の教会でご挨拶は欠かせちゃいけない、特に王都とかでは。


「わかりました、では早速、本日のダンジョンで皆様に指導する方々をお呼びしております、どうぞ」


 と部屋に入ってきたのは、

 どこかで見覚えのある3人パーティーだった、

 しかも最近、いや、ついさっきと言って良い……あっ!


(シグリヌさんも気付いたみたいだ)


 そして僕のかわりに声をかけてくれる。


「なんだ、今朝、隣に座っていた連中か」

「すまない、朝食で隣のテーブルから様子を伺わせて貰っていた」

「つまりだ、すなわちもうすでにテストは始まっていたという訳だな」


 無料で朝食券を冒険者ギルドがつけてくれていたのは、

 こういうことだったのか、確かにテスト受ける前の素の会話を、

 本性を最初から調べておくのは良いアイディアだな、変な事を言ってなくて良かった、多分。


(随分と慎重だなあ、とも思う)


 それはともかく、お互いにきちんと挨拶をしないとね、

 相手は3人パーティーでも指導できる立場、さぞかしお強いのだろう、

 まずは僕らの方、リーダーの僕から、みんな改めて横に並んで、向かい合って……。

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