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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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第72話 人間もサキュバスもお手上げ、ならば

 ワイバーンを操っていたハイワイバーン、

 ハウワイバーンを操っていたイビルワイバーン、

 それを倒したらおそらくラスボスにイビルワイバーンを操っていたレインボーワイバーンが出てきた。


(そして光魔法が効かない)


 何でも基本4属性全てを持っていて、

 そのせいなのか、こっちの魔法、さらに物理攻撃も効かない、

 おそらくホーリーサキュバスそのものが光属性だからなのだろう。


「あっ、僕が攻撃すれば」「止《や》めておけ」


 シグリヌさんに素で止《と》められた、

 こうなると人間の攻撃もサキュバスの攻撃も無理、

 いや攻撃だから駄目なんだ、ということは、ここは……!!


「誰かティム出来る?!」

「やってみますわ」「かけてみます~」

「うん、二番煎じじゃないけれど、ジマーみたいに……」


 杖を向けて無詠唱でティム魔法を試す、

 ルビアとリムラであったが、レインボードラゴンは、

 何食わぬ顔で暴れてばかり、無理っぽいな、駄目かあ。


(ファロラはジマーと一緒に、他のワイバーンを倒してくれています)


 そして、コンビネーションで蹴散らしながらも、

 僕らの様子を客観的に見てくれている、こういう分析は、

 リーダーの僕よりよっぽどしかり観てくれる、さすが勇者、サキュバスだけど!


「セルフィ、おそらく攻撃魔法とみなされてるわね」

「わかるんだファロラ」「他に何か手は無いのかなあ?」

「じゃあ状態異常魔法を、素早さ減速、防御力低下魔法を」


 シグリヌさんが足止めに相手してくれている中、

 他のサキュバス3体が必死に無詠唱魔法をかける、

 直接の攻撃魔法でも、いきなり相手を奪う魔法でもなく……


「能力低下魔法は効くようですわ」

「毒魔法や~、呪い系は~、効かないようです~」

「でもセルフィ、防御力をゼロにしても物理攻撃は効かないみたいよ」


 ルビアもリムラもファロラも、

 色々と魔法を試してくれているようだ、

 そしてレインボーワイバーンも動きが明らかに鈍っている!


(でも、あとちょっとって感じなのに、倒せる気配が無い!)


 直接攻撃は駄目、

 魔法もサキュバスの光魔法じゃ駄目、

 それ以外の魔法攻撃も術者がホーリーサキュバスだと効かないっぽい。


「あーもう、お手上げだあ」

「本当? じゃあアタシがやってみるわ」

「えっジマー?!」「ダークスライドカッター!!」


 手を水平に振って、

 黒いギザギザな光の輪がいくつも飛ばされる、

 それがレインボーワイバーンに、刺さった、いや、貫いた!!


「ギャアアアアアァァァァァーーーーー!!!!!」


 効いてる効いてる、

 その空いた穴へ攻撃を仕掛けるシグリヌさん、

 さすがにこれはレインボードラゴンも確実にダメージが、って!


「シグリヌさん危ない、引いて!」「わかった!!」


 7・8発の輪が貫いたうえに戻ってきて、

 さらに身体に穴を……あのままだとシグリヌさんも喰らっていたな、

 あーあーレインボードラゴン、全身から紫の血を噴き出して、そしてよろよろと下の森へ落ちた、うん、ぴくぴくしたのち息絶えた。


「凄いよジマー、さすが魔王だ!」

「ふむ、闇属性魔法は効いたか」「その手がありましたわね」

「ジマーさんが居なかったら~、大変な所でした~」「ちょっと、ジマーが何かおかしいわ?!」


 ファロラの声に見ると、

 全身が光りはじめたジマー、

 いやこれ、光に包まれている?!


「あ、ああっ、暖かい、ううん、身体が、アタシの身体が、あっ、熱いいいいいぃぃぃぃぃ!!!」


 そしてまばゆく光った直後!!


「……あっ、明るさが収まってきた!」

「ほう、身体が大きくなったか」「なんだか成長してるわね」

「別人みたいです~」「ちょ、これ……進化してるわ、デーモンから!!」


 ようやく完全に姿が見えたジマー、

 それは少女のようなメスガキのデーモンから、

 ボーンキュッボーンな超セクシーな身体になっていた!!


(年齢でいうと人間の20歳くらい見た目だ)


 一気に成長してしまった!!


「これが……アタシ?!」

「ファロラ、ジマーの鑑定を」

「うん……凄いわ、グレーターデーモンですって」「ええっマジでー?!」


 あの超悪名高い、

 魔王の最上級クラスでは!!


「あらアタシ、どうしちゃいましょ」


 いやほんと、

 これはいったい、

 どうなるんだよ……。


(それより、この現場の事後処理もしないと、ね)

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