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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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第54話 王都しばらくお別れ前の夜

「このハーレム宿も、とりあえずお別れかあ」


 明日朝は冒険者ギルドから『魔の谷』へ出発、

 なので落ちついてみんなで眠れると保障されるのは、

 下手するともう当分無いかも知れない、いや途中の街の宿もあるにはあるが。


(あくまで僕らは護衛、なので下手すりゃ馬車寝だ)


 まだA級冒険者だからね、

 そういえばこのクエストでS級に上がるのは良いんだけど、

 金銭的にはいくらぐらい貰えるんだろう、まあいいやそこまで困ってはない。


(王都での日々、あっという間だったなあ)


 いやそんなに大して泊まってない、

 これも思いのほか、用件が済みまくって、

 おまけでグランドダンジョンまでさくっと攻略しちゃったからだ。


「いやほんと、あれはビックリしたよ」


 新しく誕生? 就任?

 したての新魔王をあっさり倒し、

 生け捕りにしたうえティムまでっていう。


(ちょっと幼いけどね)


 まあこれで、

 ここでやるべき事はほぼ終わった、

 ということで次の目的地が僕らを待っている。


「セルフィ、おまたせ」

「あっファロラ、みんなも」


 サキュバス姿で勢ぞろい、

 魔王ジマーは少し離れて見学である、

 昨夜もだけど正座させられてるんだよな。


(さすが従魔だ)


 口調はまだちょっと生意気だけど!


「思う存分、は今日でしばらくお預けかもな」

「はいシグリヌさん、って帰ってきた時も居ましたねストーカー」

「混ざれと言ったらどうなっただろうな」「さすがにそれは、まあ彼女達ともしばらくお別れですね」


 まさかアレでA級とか言わないよね?


「遠慮しなくて良いのですわね?」

「そうだねルビアさん、みんなサキュバスでやれるし」

「吸い溜めしておきたい所ですわ」「生命力までは許して」


 ちなみに人間の姿でも吸えるが、

 サキュバス姿の方が量も速さも倍違う、

 明日の出発に備えて睡眠時間を確保したいので好都合だ。


(寝てる間も吸われてる事もあるけどね)


 ちなみに魔力を吸い尽くすと次は生命力を吸われるのだが、

 なんでも質が違うのでわかるらしい、だから殺される事は無い、はず。

 現に今日まで生きているし……まあ死んで困るのは彼女達の方だからね。


「朝食は~、いかがなさいますか~」

「リムラさん。せっかくだから食べて行くかな、起きられたらだけど」

「わかりました~、いざとなったら~、貰ってこちらへ運んできます~」


 食事の面でも一応、

 ちゃんとした豪華な料理はこの宿までかな、

 魔の谷ベースキャンプで高級レストランなんて望めないだろうし。


「それじゃあセルフィ、私から」

「うん、それは良いんだけどファロラ、何かし忘れた事とかないよね王都で」

「んー、あえて言うなら2人っきりでのデート?」「じゃあそれは魔の谷から帰ってきたら」


 ってそれだとこっちに拠点が必要か、

 S級冒険者になってから改めて考えるかな、

 留守番とかも必要になるし、まあ通いで雇う手もあるか。


(ていうか、すでに屋敷を借りるお金とかありそう)


 まあそれも戻ってからでいいや。


「ねえ、思ったんだけど」

「どうしたのジマー、質問?」

「セルフィって人間よね」「うん」「毎晩サキュバスに吸われて、よく廃人にならないわね」


 まあ細かい理由は色々とあるのだけれども、

 ひとつひとつをいちいち説明するのは面倒臭い、

 何よりこれから結構、時間を取られるのだから、なので……


「一言で解説すると、『愛』、かなあ」

「サキュバス相手に?!」「ホーリーサキュバスだから、最上位だから!」

「もちろん光属性なのはわかるけど、それでもキツ過ぎない?」「やっぱり勇者魔力のおかげかな」


 と、いうことでえ……


「セルフィ、もういいよね?」

「あっはい、それじゃあ、まあ、どうぞ」

「あっそうだ!」「どうしたの」「まず最初に普通のキスしとく?」


 そんなこんなで、

 僕の勇者魔力はみんなに蹂躙、

 もとい補給されたのでした、ええ、満足いくまで。


(防音城壁のおかげで、それだけ声を上げても大丈夫!)


 もちろん僕もね。

 さあ、明日は冒険者ギルドで手続きの後、

 最後の仕上げ的な荷物を貰って、いよいよ出発だ!

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