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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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第52話 旅立ち前日の王都デート 後編

「ふむ、それが討伐いやティムしたという魔王か」

「はい陛下、もうすっかり無害です、ですからグランドダンジョンも当分、平和に」

「素晴らしい、賞賛しよう、何か褒美は必要か?」「いえ、依頼料や素材を売るお金で十分です」


 なぜか王城で国王陛下に謁見している僕ら、

 いやデートの最中に気が付いたら誘導されていたんですよ、買い物を終えて出たら、

 騎士団長にさんだっけ、良いデートコースがある特別に王城見学だって連れられて……


(気が付いたらみんな膝着いてます)


 ジマーはともかく、

 僕の後ろの4人が全員サキュバスだなんて、

 思いもよらないだろうな、光属性のおかげで退魔結界も効果が無い。


(ジマーはティムされているので、そういうのを防ぐ首輪をはめています!)


 飼い主の証拠に必要なんですよ首輪、

 これが無けりゃ横からかっ攫われても文句は言えない、

 そういう意味では厳密にはウチのサキュバスも首輪が必要なんだけど……


「謙虚であるな、謝礼の分、教会に寄付しておけば良いのか」

「ええっと僕らは教会を円満に出た身、関係は大切にしたいですが、それはやりすぎかと」

「では国王からの謝礼なぞ要らぬと?!」「い、いえそこまでは、決してそんな気持ちはっ」


 不敬で首が飛ぶまで行かないものの、

 実家に迷惑がかかる流れは避けないと、

 とはいえ今回は正真正銘の国王陛下がお相手だ。


(かといってS級冒険者にしてくれ、って言うのもなあ)


 謝礼の落としどころとしては良さそうだけど、

 もうすでに冒険者ギルドから依頼を受けていて、

 それをこなせば向こうでS級に上げて貰える手筈が整っている。


(もし、そこを突っつかれた怒られでもしたら……)


 とりあえずここは、

 まずは言葉のみで乗り切ろう、

 こういう時くらいしかリーダーの僕は使えないんだから。


「私達、冒険者パーティー『ホーリーアンライヴァルド』は自由を求めています、

 自由を求め貴族の実家や教会を円満に出ました、これからも縛られたくはありません、

 ですので王宮冒険者、国王陛下お抱え冒険者へのお誘いは控えていただければな、と希望します」


 あっ、陛下が険しい顔になった!


「そんなに国が嫌いか」

「いえ、自由が欲しいだけです、もちろん今回のように、

 この国にピンチが訪れれば喜んでこの身を犠牲にしてでも助ける気持ちはあります」


 そう、はっきりそうするとは言えないけど、

 だって他所の遠い国に居たら間に合わないからね、

 そこをきちんと約束すると、そこは事実上の陛下の手駒になってしまう。


「わかった、その場合は冒険者ギルドを通じて依頼しよう」

「ありがとうございます」「その時は頼んだぞ」「はっ、今回のように」


 ようやく表情がやわらかくなった。


「して、今回の謝礼は」


 あー、まだそうくるかあ、

 いっそホーリーサキュバスの件をバラして、

 国王陛下に認めて貰おうか、いやそれはファロラの実家に迷惑がかかる。


(あと魔族領ね)


 ひょっとしたら陛下と話がついているのかも知れないが、

 そうでなかったら余計なことをしてしまう、そこは、そっとしておこう。


「では、我々はとりあえず、魔族の地で比較的、入るのが容易な『魔の谷』へ行きます」

「のようであるな」「しかし中には危険すぎて、国の許可が無ければ入れない場所もあるとか」

「いや、国の許可でも入れない所もあるぞ」「あっそこは良いです、い、いえ、そこは高望みはしません」


 なぜならきっと、

 ファロラやシグリヌさん達の実家のことだからね!


「我が国であとは……魔の湖か」

「そこへの許可を」「生きて帰ってきた者は数える程だぞ」

「だからこそです!」「わかった、ただし、魔の谷が終わってから、こちらへ来るが良い」


 一旦、王都へ戻って来いってか、

 まあそれくらいで済むのであれば!


「わかりました、その時は必ず」

「うむ、詳しい話を、冒険談を期待しておるぞ」

「ははっ」「「「「ははーーーーっっっっ」」」」


 ジマーもファロラに、

 頭を抑えつけられて礼をさせられてるや、

 ということで謁見の間から出ると、騎士団の人にまた誘導されて……


「うわ、夕焼けが綺麗」


 おそらくお城で登れる一番高い所、

 見張り台かな、で景色を見る、うん綺麗だ、

 最初の約束はちゃんと守ってくれたらしい、良かった。


「ふむ、ようやくデートらしい場所に着いたな」

「ええシグリヌさん、一応は良い思い出になりました」

「とはいえまた来る、その時には朝日でも見させて貰うか」


 そのときは、

 またここに居るみんなで。


「それでこれからは、どちらへ?」

「ルビアさん、冒険者ギルドと教会へ軽く」

「謁見の報告もありますわね」「あくまで、ついででね」


 教会に関してはもう王都を離れますよって挨拶だ。


「それで~、結局、報酬はあれで良かったのでしょうか~」

「リムラさん、あれはあれで破格だと思うよ、お金で買えないし」

「でしたら~、良いのですが~」「何か欲しいものでもあった?」「いえ~」


 まあ、自分で手に入れれば良いか。


「じゃあセルフィ、行きましょ」

「うんファロラ、ジマーもよく大人しくしてくれてたね」

「だって何かやったら首を刎ねられちゃうんでしょ?」「まあね」


 大人しくされるつもりは無いけど!

 なぜならぶっちゃけ、本当の部分では、

 誰よりも我がパーティーの方が大切だからね、サモン含めて。


(さあ、デートとしては、もう終わりでいいかなっ!!)

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