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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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第42話 えっ、ここはひょっとして

 えっ、ここはひょっとして……?!


「何よアンタたちは!!」


 いかにも魔王部屋といったグランドダンジョン奥深く、

 いやね地下101階以降は危険なため冒険者ギルドにより進入禁止、

 そう言われたが『冒険者ギルドで明日ある打ち合わせの前調査』と言って何とか潜れた。


(いやあ仮設教会で顔を売っておいて良かった)


 お仲間の命を救ってくれた皆さんなら、

 そんな感じであっさり通して貰えたので、

 行ける所まで行こう、とグングングングン進んで潜って行き着いたっぽいのがこの部屋だ。


「セルフィ、マップによればここ魔王部屋よ」

「えええファロラ、じゃあこの少女は」「魔王ですって」

「ふむ、通りでここまでの敵が激しかったはずだ」「嘘っ?! 新しい四天王は?!?!」


 居たなあ強そうな四体、

 順番にシグリヌが、ルビアが、リムラが、ファロラが、

 それぞれ相性の良さで勝ってくれた、無駄に豪華な武器防具が儲かりそうだった。


「あら見た目、人間で言えば12歳くらいの魔王かしらね」

「ファロラさん~、能力の鑑定を~、幼くても油断できません~」

「まあまあ、そこそこの強さね、こんなのでも列記とした魔王よ!」


 うん、衣装がこれまた無駄に豪華かつセクシー、

 いや12歳に見える女魔王がこの危ない露出は不味いだろう、

 ていうかようやく魔王としての力に目覚めたばかりといった感じか。


(それでダンジョンが活発化、魔物も強くなったのか)


 早速、明日の議題そのものが解決してしまった、

 これで帰って報告しても良いのだけれども、うーん、

 一応データのために戦うだけ戦ってみるかな、少しだけ。


「それでファロラ、この魔王の特徴は」

「もうちょっと、あと100年くらいすれば危なかったけれども実力的には倒せるわ、ただ……」「ただ?!」

「倒してトドメを刺そうとすると命乞いと同時に強力な魅了魔法が発動し、人間の男は欲情するスキルがあるわ」


 いやいや相手がこんな幼い見た目でそれは、

 おそらくきちんと成人の見た目になってからの発動を見越したスキルなんだろう、

 それが前の魔王が倒されたからって、無理して急ぐから……もちろん一部マニアは喜ぶのだろうが。


「それで魅了されると、どうなっちゃうんですか」

「魔物にされるわね、具体的な方法は」「いやいいです12歳の見た目でそれは考えたくない」

「アンタたちさっきから何をネタバレ……あー! ほとんどサキュバスじゃないの裏切り者キー!!」


 何を今更、

 でもさすがに小さくても魔王、

 そのあたりは同じ魔物(魔族?)として見破ってしまうか。


「セルフィさあどうする」

「いやシグリヌさん、これをやっちゃうのは」

「どっちの意味でだ」「いやその発想はやめて!」


 リムラさんだってちっこいけど、

 ちゃんとした成人な身体はしている、

 まあサキュバスだけど、それを言ったらこの魔王だって実年齢は……まあいいか。


「セルフィ様。倒すのであれば、かなり良質な魔石が期待できますわ?」

「魔王レベルだからね、とはいえ成長途中で小さそう」「ひん剥けば胸も小さくて?」「やめてー!」


 いや最後のやめてーは僕の声ね。


「セルフィさん~、魅了魔法をかけられる所まで行っても~、大丈夫かと~」

「あっ、つまりはあれだ、上書きの心配は無いと」「そういうことに~なりますね~」

「何よアンタ、もうすでにサキュバスに魅了されてるんじゃないのよ!」「事実上はそうなりますね」


 それどころか1人、

 すでに正式に嫁にしてあるし、

 他の3人は側室むたいなもんだ。


「ねえセルフィ、冒険者ギルドの依頼って、ようは調査よね?」

「うんまあ、そういう意味ではやるべき事は、すでに終わったようなもので」

「じゃあいっそ、この魔王をサンプルとして持ち帰る?」「いやサンプルって魔王って他にも居る?」「居ないわよ!!」


 切れ気味の魔王少女、

 あっこれメスガキってやつか、

 親の顔が見てみたい、ってこれひょっとして……


「確認だけど、君のお父さんが前の魔王?」

「そうよ文句ある?!」「お母さんは」「とっくに居ないわよ!!」

「じゃあもう思い残す事は無いね」「な、何よ、戦おうっていうのね」


 覚悟を決めたみたいだ、

 魔王らしく構えている、少女の見た目だけれども。


(おそらく、普通の冒険者ならよほどの精鋭でないと返り討ちだな)


 魔法攻撃中心だろう、

 その圧倒的な魔力で人間を蹴散らす、

 でも相手が悪かった、会った人間がティムしているのはサキュバスの最上位種……しかも4体!!!!


「んっとじゃあルビアさん」「はいですわ」

「さくっと捕縛して冒険者ギルドに渡しちゃいましょう」

「ちょ、アンタなにを言ってはわわわわ!!!」「捕まえましたわ」


 無詠唱で光魔法の鎖を出して、

 あっという間にがんじがらめにした、

 それをひょいっと持ち上げるシグリヌさん。


「よし、これをギルドに提出すれば打ち合わせは早く終わるな」

「ですわ、調査隊も不必要になりますわ」「一気に解決ですぅ~」

「じゃあセルフィ、帰りましょ」「うんファロラ、みんなも、それじゃあ途中までテレポートで!」


 ということで、

 さくっと様子見のつもりが、

 あっさり解決してしまったみたい、多分。


「きいいいいいいいい!!!」


 で、コイツの名前なんだろう???

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