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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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第28話 第五派閥からのお誘い

「失礼、我々は闇の組織、といっても単なる訳アリの集まりでね」「はあ」

「俗に第五派閥と言われるクラン『ディープダーク』のキュリティだ」「ど、どうも」

「我々は普通、表には出ない、もちろん最低限、冒険者ギルドとの付き合いはあるがな」


 黒装束の、じいさんだなこれ、

 他にも黒やら濃い灰色の装備だ、

 すんげえ爆乳の黒装束も居る、硬そう。


「その皆さんが何か」

「教会出で四大クランを断ったとなると、あと考えられるのは国の騎士に付くか……」

「まあ依頼があればそれも考えますが、それはどこが相手でも一緒ですよ」「もしくは独自を貫くか」


 まあ真実は仲間の正体がばれるのを怖がってるんだけどね、

 そういう意味では亜人OKの第三勢力、オールウェザーが一番向いているんだろうけど、

 出会いが最悪だったからね、あんなヤカラを飼っていてしかも様子を上から目線で眺めてた連中はお断りだ。


「そのあたりはまあ、来たばっかりで、というかどこの派閥かってどうしても選べと言われたら……」

「こうしてスカウトするのは異例中の異例だ、事実上のフリーで構わない、籍だけ置いてみないか?」

「ええっとメリットは」「グランドダンジョンに独自の転移魔方陣を持っている」「うーん弱いなあ」


 ぶっちゃけ、気長に自力のみで潜って良いと思っている、

 何せダンジョン内であればファロラの、とあるスキルが使えるからね、

 ただ、あれにはなんというか個人的にリスクがあるとでも言うか、僕にだけ。


「依頼にも困らない、というのも我々は汚れ役も引き受ける、あくまで誰もやりたがらない仕事というだけだが」

「それって悪徳商人に頼まれて亜人の村を襲って奴隷としてとか」「我々は一応、冒険者ギルドに認められた正式なクランだ」

「じゃあ悪い事はしないと」「必要なことしかしない、そしてそのあたりの悪党と一緒にして貰っては困る、むしろそいつらを討つ方だ」


 そういう連中が必要なのはよくわかる、

 法律や王宮の目を掻い潜って悪い事をする連中、

 証拠があっても相手の地位が高すぎたり権力があったりして手を出せない連中……


(そういうのを成敗したいんだろうな)


 なんていうか、

 ちょっと少年心をくすぐりそうな、

 四大クランとは別の異質な連中の集まり、はぐれ軍団か。


「ひょっとして教会や王城から独自に依頼受けたりとか」

「否定はしない」「やっぱりそういう組織ですか」「暗部かあ」

「その我々が外とはいえ冒険者ギルドで正面から勧誘しているのだ」


 いやそんな特別ですよ? 今回だけですよ? みたいな、

 勧誘や商売によくある手だ、エリート集団のつもりもあるのかな、

 やはりちょっと上から目線されるのは個人的に気にくわない、うーん。


「ごめんなさい、僕らはやっぱり『闇の組織』みたいなのはちょっと」

「もちろん表立って普通に冒険者をして貰っても構わない、基本は自由、

 ただ、どうしてもという場合にはクラン員として協力して貰うだけだ」


 これはあくまで僕の思い描いている方向なんだけど、

 あんな決闘があったとはいえ、本当の本当に困った時に頼る相手は、

 やはり教会組織にしておきたいと思うし、教会からの表だって出来ない依頼、汚れ役も納得できればむしろ進んでやりたい。


(納得できる内容、理由ってことね)


 ただたんに便利に使われたり、

 広報みたいにされるのは嫌だけど!

 そのあたり、丁度良い距離感の関係で居たいな。


「そうかわかった、現時点ではそうだな、ではしばらく見守るとしよう」

「いや護っていただかなくても」「ではしばらく観察させて貰おう、失礼」


 ……あーあ行っちゃった、

 爆乳さん、あの速さでよくぼよんぼよんしないな、

 闇のクラン、面白そうではあるけれども、色々と面倒くさそう。


(まあいいや、馬車に乗ろう)


 ええっとグランドダンジョン乗り場は、

 依頼じゃないから普通にお金かかるな、乗合と貸切、

 あと道を挟んだ反対側は普通に各クランの馬車置き場が。


「なるほど、こういうメリットもあるのか」

「どうするのセルフィ」「ファロラ、貸し切りで行こう」

「ふむ、占有馬車でもランクがあるようだが」「乗り心地ってそんなに気にしますか?」


 さすがに一番安いのは車輪壊れそうだけど。


「セルフィさんに~、お任せします~」

「じゃあルビアお嬢様のために、あの高級そうなのを」

「な、何よ、貴族出きぞくではセルフィ様とファロラ様ですわ?」


 僕は以前、魔族領で聞いてしまった、

 ルビアは魔族の貴族みたいなもので、

 結構なお嬢様だったということを……!!


「すみません、こちらの馬車を」

「冒険者カードを、Bランク以上が必要となります」

「あっ、Bランクに上がる予定のDランクです」「ではその時にまた」


 多分、明日にはBだろうから、

 また来て驚かせてやろうっと。


「ねえセルフィ、あそこ」

「ん? あ、あっちにも教会はあるんだね」

「馬車あるけど借りれないかしら」「いやファロラ、無理でしょ」


 シグリヌさんが冒険者カードを取り出す。


「このキラキラ冒険者カード、そんな特権があったとラホス村で聞かなかったか?」

「えっそうなんですか?!」「レネス様からもお聞き致しましたわ」「試してみましょ~」

「でもなあ、あんなことがあったしなあ、決闘ふっかけたのは一応、僕らだし」「聞いてくるわ」


 あーあ、ファロラが行っちゃった。


(駄目なら乗合かな)


 そもそもそんなルール、

 きちんと各教会に周知されているのやら、

 キラキラカード自体が超レアらしいからなあ。


「今度またあの教会行ったとき、改めてメリットを確認しようかな」


 冒険者ギルドでも聞こうっと。

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