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よわよわ勇者のサキュバス無双~最弱勇者は冒険者に化けたサキュバスと最強まで成り上がります!~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 王都に現れた聖なる白い一団、その正体は勇者と魔物!

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第27話 四大派閥の大勧誘!

「あれ? 冒険者ギルドに人が多い」


 僕らが入ると一斉にこっちを向いた!

 そしてやってきたのは4人、貫録ある感じ、

 それぞれ違うイメージカラー、あっこれはそうかアレか。


(クランという名の派閥代表か)


 まずは紅い騎士のおじさん、

 髪はもちろん髭まで紅いな、

 勇者エンブレムを胸につけている。


「俺はファイアーワークスのクランマスター代理、ヴァルレイだ」

「代理ですか」「お前に用はな、一応勇者か」「しかもリーダーですよ!」

「話がわかるのは居ないのか、そこの剣士か勇者」「リーダーを軽く見た時点で論外だ」


 さすがシグリヌさん、

 相手が最大規模クランでも一刀両断だ、

 ファロラもウンウン頷いてくれているし。


「ウチは前衛にとって最高の環境だぞ」

「むしろ私たち前衛が埋もれるのでは?」

「女勇者、か、珍しい、ウチならそこから高みを目指せるぞ」


 あっこれは、

 と気付いてしまった僕。


「あーこれ、前衛目的と見せかけてリムラさん、うちの回復役目的なんじゃ」

「そ、そそそそ、そんなことだけではななな、というかいかにも弱そうな勇者は黙れ」

「いやだからリーダーですってば」「……ちなみに回復魔法は」「無いです!」「私が使えるから」


 とファロラさんが謎のフォロー。


「回復型勇者かそれも珍しい、ウチで剣技を憶えたくないか」

「ていうかクランマスター代理って」「黙れ無能勇者」「そのへんにしないと」


 あーあ、みんなヴァルレイさんを睨んでる、

 空気を読んでか次の青いのが来た、かっこいいイケオジだ、

 変にポーズつけてやがる、身のこなしの素早さアピールかな。


「一陣の青い風、颯爽と登場! ウインドウィンディアのサブマスター、ジュザン見参」

「ええっと、セルフィです」「我々のクランに来れば、1人1人に先生をつけてあげよう」

「先生ですか」「師匠でも先輩でも教育係でも良い、とりあえず連れて来ている、どうだ!」


 ずらりと並んだイケメン4人、

 あーこれ普通の女冒険者ならクラクラしそうだな、

 でも残念ながらサキュバスだからなあ、見ても、見えても捕食対象だろう。


「ふむ、11点だな」「あら、好みはおりませんわ」

「間に合っています~」「私たちのお師匠様はタリーシャ様だけよ」

「ということで残念ながら」「そうか、君にも世話係を連れて来ているのだが」


 うわおスラッとした美女!

 いかにも素早さそう、ていうか肌が綺麗、

 青い口紅も魅惑的っていうか、サキュバスに毒されてなかったらアリだったかも?


「ふふ、どうかしら、おネエさんにお世話されてみない?」


 ここでファロラが僕に耳打ちを。


「……鑑定したら男だったわよ」「えええ」


 あっぶねー!

 服で上手い具合に喉を隠しやがって……

 舌舐めずりしている、いやいやどこへ僕を連れていこうとしているんだ!


「ええっと、ごめんなさい、確かにウチの前衛は素早いですが」


 ちなみにサキュバスっていうのは、

 元々素早さに定評のある魔物でして、

 いやまあこれだけ知能高いと『魔族』なんですが。


(あっ、次が来た)


 今度は緑か、ということは……


「私はオールウェザーのフェズ、亜人種に偏見は無いかね?」

「無いですね、ていうか後ろのエルフやドワーフの男性はお仲間ですか」

「ああ、人間を好きなね、君たちの力になりたいと言っている、無論、私も」


 イケエルフとイケドワーフか、

 亜人どころかサキュバスだからなあウチの女性陣、

 下手すると僕以外は人間もエルフもドワーフも同じに見えるかも。


「種族の偏見をなくそうっていう考えは僕も賛同します」

「おお、では君には女性のエルフを」「そのうえで、お断りします」

「どうしてかな?」「コルディさんって知っていますよね」「……ウチの、最近寝込んでいるが」


 あのサブクランリーダー、

 やはりここのクランのだったんだ、

 服が緑と黄色だったからここかなって。


「アレに嫌な思いをさせられまして」「なんと」

「種族差別はしない、でも強さの差別はする、そうでしょう」

「まあウチの方針は弱肉強食という自然のままの」「じゃあいいです」


 さて、次が最後だよね、

 おばさん魔法使いがやってきた、

 薄い水色の、って一緒に来たのは!


「セルフィ、クランマスターを連れて来たわ」

「オレンさんこの間ぶりです」「改めて勧誘しようと思って」

「初めまして、ウォーターオアシスのエレイナと申します」「ホーリーアンライヴァルドのリーダー、セルフィです!」


 ようやく話のわかりそうな人が来てくれたっぽいな。


「ウチに来ていただければ色々と便利よ」

「例えば」「グランドダンジョンで転移が」

「あーはいはい、確かに」「それと足りない職種を派遣できるわ」


 と言われてもねえ、

 前衛2人後衛2人リーダー1人、

 剣士、勇者、魔法使い、僧侶、よわよわとバランスは凄く良い。


(1人余計とか突っ込まないで、僕だから!)


 これに足りないのって誰だろう。


「えっと例えば」

「回復は足りてるかしら?」

「あっはい、2人居ますから十分です」


 リムラさん1人でもね。


「前衛は足りてるかしら?」

「あっはい、2人居ますから十分です」


 シグリヌさん1人でもね。


「男性は足りてるかしら?」

「あっはい、僕、こう見えて男性なので」


 サキュバスの餌だけど!


「寂しくは無いかしら?」

「いえまあ、今のところは」


 ふうっ、とため息をつくエレイナさん。


「お強いとは聞いていましたが」

「オレンさんからですね、おかげでクラスがEからDへ」

「困った事があったら、いつでもどうぞ」「はいはいっ!」


 ということで、

 四大クランの勧誘を無事?

 やり過ごしたのでした、面倒くさっ。


(やっと受付だよ……)


 受付内容は冒険者カード提示だけで、

 特に依頼もなく『行ってらっしゃい』で終わりました!

 さあ、さっさとダンジョンへ……と、冒険者ギルドを出た所で、予期せぬ人影に囲まれた!!

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